著者
松元 初美 千代谷典広 佐藤 大希 森谷 智史 皆月 昭則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.64, pp.29-34, 2008-07-05
被引用文献数
1

マンモス等を狩猟していた時代から,協力作業には人どうしのコミュニケーションが必要とされ,協力作業の際,グループは戦略導出から目標達成過程においてメンバー間で情報を共有し,質の高い知識に昇華するための独自の意思決定モデルを持っていると仮定できる.協力作業の成果は所属するメンバー構成の影響を受け,メンバー選出や決定方法の違いによって,戦略導出や目標達成のメンバー間の達成感や満足度に差異があると考えられる.これらの差異を検証するため本研究では,スポーツやビジネス・ゲームにおいて抽選によるメンバー決定と簡易な合意形成によるグループ決定による違いをタスク遂行過程の達成感や満足度を指標として比較検討を行い,グループ内の知識創造プロセスについて考察した.Human's communication is needed for cooperative work. When we work, Information sharing among our members is important. It is assumed to have an original decision model for sublimating to high quality knowledge in cooperative work. It is considered that the result of cooperative work influenced by member composition; besides the result of cooperative work is considered that the difference between members at a sense of achievement or satisfaction by the group determination method. The purpose here is to explore into comparison of the difference between NBTC and BTC (by simple agreement formation), and examination of the knowledge creation process in a group and cooperative work.
著者
石塚 丈晴 高田 浩二 堀田 龍也 森谷 和浩 前田 喜和
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.77-80, 2008
被引用文献数
4

本研究では,携帯情報端末の中でも児童にとって親和性が高いと考えられる携帯電話を,水族館での学習に使用するシステムを設計し開発した.開発したシステムを用いて実証実験を行ない,児童の水族館での学習への携帯電話端末利用の可能性について検討した.その結果,児童は日本語入力を含め,問題なくシステムを利用していたという結果が得られた.また,携帯電話端末を積極的に利用した児童は,携帯電話を利用した本システムの有効性を評価し,今後も利用したいと回答しており,携帯電話を端末としたシステムの利用可能性が示された.
著者
島川 はる奈 山田 亮太 森谷 俊洋 乾 和志
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.591-600, 2008-08-15

近年,日本ではマザー工場制を採用している企業が増えている.マザー工場制とは,メーカーが海外生産子会社に対して技術支援を展開する際,そのモデル工場となる本国工場が窓口ないしは担当工場となり,現地にあるサテライト工場に適した技術者や管理者を派遣し,現場指導を展開する人材派遣を中心とした技術支援方法である.サテライト工場で生産した製品に不具合が発生し,その原因が現場担当者では判断できない場合,本国にいるマザー工場の熟練者に出張を依頼した上で不具合を解消してもらう必要がある.このため,マザー工場の熟練者の出張費かかさみ,莫大なコストが必要となる.また,熟練者がサテライト工場に到着するまで不具合が放置されてしまう.更に,熟練者を長時間拘束することで,生産性の低下にもつながってしまう.そこで我々は,オンラインノウハウ伝承システムを開発した.これは,遠隔コミュニケーションの基盤技術であるSOBAフレームワークと,暗黙知を形式知化することができる知識管理システムを利用したものである.本稿では,オンラインノウハウ伝承システムの導入によって,どれくらいの効果が得られるかを検証する.
著者
森 靖 小林 浩 上野 洋一郎 森谷 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.355, pp.67-71, 2006-11-09
被引用文献数
1 1

発展途上国などの情報弱者地域への導入が期待されているflying S-CSMA/v-MCA方式は,衝突回避手続きに伴うRTT浪費問題を根本的に解決し,広域化を可能にするものである.方式開発にあたっては,これまで長短パケット数比を固定した静的なトラフィックを印加し,スループット特性や遅延特性などをシミュレーションにより評価してきた.ところで,近年急速に普及が進んでいるVoIPやストリーミングなどのリアルタイム系サービスに対応するには,QoS制御の導入が必須である.これに伴って,印加トラフィックを現在のサービス利用状況を反映したものに見直す必要が出てきた.大学キャンパス内で発生しているトラフィックを計測し,利用されているサービスやその利用頻度およびトラフィックパターンなどのモデル化を行い,トラフィックが動的に変動するシミュレーション環境を整備した.