著者
玉本 英夫 横山 洋之 湯川 崇 柴田 傑 海賀 孝明
出版者
秋田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

民俗芸能の舞踊(以下、舞踊)の伝承に資するために、舞踊を3次元ディジタル情報として記録してCGで再現する技術、舞踊の学習を支援する技術の開発を行って来た。伝承は、舞踊を現地で鑑賞し舞踊に参加して学びながら行われている。このことを考えたとき、これまで開発して来た技術に加え、①現地に行かなくても舞踊を鑑賞でき、舞踊に参加できる環境、②地域社会の意志として舞踊を伝承する動機付け行う環境の提供が重要である。そこで、本研究では、バーチャルに舞踊の鑑賞、舞踊への参加ができ、また、舞踊の人文学的意義、芸術性、これまで開発して来た伝承技術を広く地域に公開できる電子博物館の開発を目指した。
著者
横山 洋子 茂木 精一郎
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

全身性強皮症は、皮膚および内臓臓器の線維化、血管異常、免疫異常(自己抗体)を特徴とする原因不明の自己免疫性疾患である。我々は、間葉系幹細胞(MSC)から分泌されるエクソソームの膜に多く存在するMFG-E8が皮膚線維化の抑制機序の一部に関わると考え、MSC由来エクソソームおよびエクソソームに含まれるMFG-E8が強皮症の皮膚線維化に関与するのかどうかについて、MSC由来エクソソームおよびMFG-E8 WT/KOマウス由来MSCから産生されるエクソソームを強皮症マウスモデル(ブレオマイシン誘導皮膚線維化マウス、Tight skinマウス)に投与し、皮膚線維化への影響を明らかにする。
著者
森田 重充 横山 洋 大島 幹雄 小野沢 康弘 萩原 信子
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2012年秋の大会
巻号頁・発行日
pp.730, 2012 (Released:2013-07-03)

セシウムを様々な構造物から剥離・溶解させる薬剤として,酸化力が極めて強いオゾンに着目した。しかし,一般的なオゾン水には生成後すぐに脱気,分解してしまう。そこで,本研究ではオゾンを水クラスタの間に高密度に分散させた超微細気泡含有高濃度オゾン水を生成して除染に使用した。このオゾン水は,濃度が数十ppmと高く,貯留できるという特異な性質を持つ。したがって,オゾンが有する強力な酸化力により,様々な対象物とセシウムとの結合を切断し,剥離・溶出させることが可能である。本技術は,以下に示すとおり除染技術として具備すべき優れた特徴を有する。①    森林など原位置で処理できる②    高圧洗浄で除染できないコンクリートやアスファルトも除染できる③    作業が単純で簡単に除染できる④    散水するだけなのでスループットが高い⑤    低圧で散水することから構造物を壊す可能性が低いなお,本研究は内閣府除染技術実証試験事業の助成を受けて実施した。
著者
吉永 誠吾 森 恭子 横山 洋子
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育実践研究
巻号頁・発行日
vol.15, pp.101-105, 1998-02-27

筆者らは生演奏によって子供達に音楽の本当の美しさを感じてほしいとの願いから,音楽鑑賞教室を開催してきており,その概要についてはすでに報告した.ところで音楽の効能が科学的にも証明されつつある昨今,筆者らのコンサート活動は各方面から依頼を受けつつあり,その数も少しずつではあるが増えつつある.これはクラシック音楽を多くの人々に好きになってもらいたいと願う筆者らにとって大変喜ばしいことである.その中でも特に印象に残っているものは、長期療養中の子供達のためのコンサートや,障害児とその保護者のために聞いたコンサートである.障害児といえば,通常のコンサートを聴く機会など,一生涯を通じてまずないといっていいであろう.従って,ただ一度のこの機会は,私たち音楽家の役割というものが大変大きなものであるということを強く認識させられたものであった.そこで本稿では既に報告した小,中学校以外の活動の概要について報告し,これからの課題についても考えたい.