著者
グレッグ シモンズ ポール ヤング ジェフ マッキー ジョーン メアーズ 水野 哲男
出版者
獣医疫学会
雑誌
獣医疫学雑誌 (ISSN:13432583)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1-9, 2011-07-20 (Released:2012-03-23)
参考文献数
35
被引用文献数
3 5

新奇なコアラレトロウィルス(KoRV)と呼ばれるガンマレトロウィルスが2000年にコアラより分離された。残念なことに引き続き行われた調査から,KoRVはオーストラリアのコアラの個体群に広く拡がっているようである。現在KoRVは,活発に内因性化する過程にある外因性レトロウィルスの唯一の知られている例であり,非常にユニークなウイルスである。現在KoRVが病気の原因となる直接的で明確な証拠はわずかであるが,KoRV感染がコアラの臨床上,通常よく診断される種々の新生物や,様々な免疫不全症の病因として重要な役割を果たしている可能性があるか,もしくはその確率が高い。KoRVは,近縁であるオーストラリア固有のげっ歯類であるバートンメロミス(Melomys burtoni)のレトロウィルスの異種間交差感染を介して出現した可能性がある。これら2種のウィルスは,第三番目のレトロウィルスであるテナガザル白血病ウィルス(GALV)に対しても近縁である。GALVは白血病を罹患していたタイの捕獲下のテナガザルから1960年代後半に最初に分離された。しかし,現在に至るまでGALVの感染源は不明である。
著者
吉田 栄人 水上 浩明 伊従 光洋 山本 祐太朗 小川 良平 水野 哲志
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2022-04-01

ワクシニアウイルスワクチン株LC16m8deltaとアデノ随伴ウイルスAAVよりなる独自のワクチンプラットフォーム(LC16m8delta/AAV)を技術基盤とし、三日熱ワクチンを開発する。三日熱マラリア原虫の感染防御・伝播阻止標的抗原遺伝子を導入したLC16m8delta/AAVワクチンを作製。動物免疫-感染チャレンジ実験(マウスモデル)および感染者血液を用いた人工膜蚊吸血実験を実施し,3年間のマイルストーンとして感染防御効果>90%、伝播阻止効果>90%の数値目標を設定するアウトブレイクが危惧される新興・再興感染症に対しても,汎用的な純国産ワクチンプラットフォームを提案する。
著者
水野 哲 長谷山 美紀 北島 秀夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.79-86, 1996-01-20
参考文献数
7
被引用文献数
6

動画像データ編集の初期段階において, 重要なカット点を検出する手法が, 数多く提案されている.しかし, 数フレームにわたり生じるクロスフェード等の準カット点が対象とする画像データに含まれている場合, これらの手法では局所的な類似性をもとに検出を行うため, その検出は難しい.本論文では, 領域分割を行うことによってショット内に存在する領域クラスを生成し, 準カット点を検出する手法を提案する.本手法は, 準カット点で領域クラスが消滅することを利用し, その検出を可能としている.また他の手法では, カット点により検出の手がかりとなる評価値が異なるが, 提案手法では様々な準カット点でほぼ一定の値を示すことが実験により確認され, 閾値の設定が容易である.本文の最後では, 実データを用いた実験を行い, 提案手法が未検出のカット点の減少に役立つことを示す.
著者
松原 哲哉 原田 憲一 椎原 保 中路 正恒 上村 博 水野 哲雄 森田 実穂 曽和 治好 藤村 克裕 坂本 洋三 寺村 幸治
出版者
常磐大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

芸大と過疎地域の連携を目指す研究メンバーと芸大生が、地域の小中高生用の芸術系総合学習プログラムを作成するため、始原的な創造力を持つ「お窯」の制作やその実際的な活用を含む「ものづくり」の実践を京都市右京区の黒田村で展開。この試行をもとに、過疎地域の潜在的な価値を大学生と地元の子ども達が協働し、4種の「お窯」を使って再発見する「お窯プログラム」を開発。