著者
清水 誠治
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.65-71, 2006-03-30 (Released:2017-04-29)

ワンマンバスの,テープや音声合成による案内放送について,全国の路線バス事業者に実施したアンケート調査の結果の中から,地域差の見られた事例を取り上げ,分布図を用いて報告する.ここで取り上げるのは以下の事象である.・次の停車バス停や行き先案内での「です」と「でございます」の使用・起点発車時,および終点到着時の第一声に流されること・乗客が乗務員に降車の希望を知らせる設備の名称ここでは,設備の名称に見られるように,おおよそ東日本にしか見られない事象があることや,終点到着時の第一声に見られるような特定の地域に集中している事象のあることなどがわかった.
著者
清水 誠治
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.46-60, 2006-04-01

先行研究の調査報告内容が一致していない愛媛県宇和島市の九島方言アクセントについて、新たに行なった調査結果に基づき報告し考察する。まず、この方言では、弁別の決め手となる下降が遅れて実現する場合があり、また、句頭の音調にも様々なものが出現可能で、そうしたゆれが個人差を生じさせ、結局調査結果のズレをもたらしたらしいことを報告する。続いて、音韻体系としては宇和島方言アクセントと同じく「中輪式」に解釈される点と、新たに見つかった、頭高型以外の語が無核型文節に続く時低接する現象の存在から、この方言アクセントは、従来言われていたような現在の宇和島方言の体系から変化して成立したものではなく、宇和島方言と同じ体系から宇和島方言とは式の合流に関して異なる経路の変化を遂げながらも一度宇和島方言と同じ音韻体系に至った後、新たな変化が起こっているものだとする説を述べる。
著者
古田 隆久 加藤 元嗣 伊藤 透 稲葉 知己 小村 伸朗 潟沼 朗生 清水 誠治 日山 亨 松田 浩二 安田 一朗 五十嵐 良典 大原 弘隆 鈴木 武志 鶴田 修 吉田 智治 芳野 純治
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.1466-1491, 2016 (Released:2016-09-20)
被引用文献数
2

2008年(平成20年)より2012年(平成24年)の5年間における消化器関連の偶発症数は,総検査数17,087,111件に対して12,548件(0.073%)であった.観察のみの偶発症の発生率の0.014%に対し,治療的な内視鏡検査での偶発症発生率は0.67%と約50倍高かった.死亡事案は220件あり,特に70歳以上の高齢者での死亡が164件と全体の3/4をしめた.
著者
清水 誠治
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.52-62, 2001-03-30

愛媛県東宇和郡西部地域におけるアクセントの実態を,高年層,壮年層,若年層という三つの世代差に着目して見て行く.まず,この地域には,高年層に,a.伝統的な方言アクセントと,b.その方言アクセントの区別が実現型の上だけに現われて型意識の上には現われない(型の対立が知覚されない)もの,そして,C.無アクセントの3タイプが見られる.次に,各世代間を比較すると,高年層と壮年層の間では,無アクセント化の度合いが,一方,壮年層と若年層の間では,共通語アクセント化の度合いが,それぞれ変化の指標になることがわかる.そして,その変化の進度には,上の世代の体系からの影響があり,壮年層での無アクセント化は,高年層で対立の要素の少ない部分(品詞・拍数)から進み,若年層での共通語アクセント化は,壮年層で対立のない部分で進みにくいという傾向がある.また,若年層では,共通語化が,実現型の上には見られるが,型意識の上には現われていないことがある.このことと,高年層の実態を合わせて見ると,型の意識と実現型との間に,型の対立の消失の変化においては型意識が実現型に先行してなくなり,一方,型の獲得の変化においては型意識より実現型が先行して獲得されるという傾向があると考えられる.
著者
清水 誠治
出版者
明治書院
雑誌
日本語学 (ISSN:02880822)
巻号頁・発行日
vol.19, no.10, pp.88-94, 2000-09