著者
渡辺 久子 三田 雅敏
出版者
帝京短期大学
雑誌
帝京短期大学紀要 (ISSN:02871076)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.27-31, 2001-09-28

胎児期に形成される脳の性差がヒトの行動や思考パターンに影響を与えているらしい。私達はヒトの考え方に男女の違いがあるのか確しかめるため、帝京短期大学に在籍する学生(女子)の思考パターンを分析した。調査の結果、約45%の学生が女性っぽい考え方(女脳)を持っていて、男性的考え方(男脳)を示したものは約25%で、残りは中間型であった。この割合は学年や学科の専攻やコースで統計的に有意な違いはみられなかった。一方、対照として調査したW大学の男子学生では、70%が男脳の持ち主で、女脳はわずか12%に過ぎなかった。結論として、男子学生と女子学生では、思考パターンが異なるといえる。また、女子学生において、男性的思考をもつものがやや多い傾向がみられたが、現代社会における女性の高学歴化や社会進出と関連している可能性がある。
著者
高橋 睦子 小川 富之 メルヴィオ ミカ 立石 直子 片岡 佳美 藤田 景子 渡辺 久子 酒井 道子 平井 正三 中島 幸子 栄田 千春 岡田 仁子 手嶋 昭子 長谷川 京子 吉田 容子 可児 康則
出版者
吉備国際大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

面会交流に関する取決めや判決は、当事者たちの生活に長期にわたって影響をおよぼす。司法は申立てに対して調停や判決を下すが、その後の親子関係の状況や展開についてのフォローアップの機能は備えていない。子どもの最善の利益を保証するためには、司法のみならず、中長期にわたり子どもの成長・発達を把握し、必要に応じて専門家(臨床心理や児童精神科など)につなぐ社会制度の構築が重要である。幼児も含め子どもの本心に真摯に寄り添いつつ、面会交流について適切に判断し当事者らが必要とする支援を行うためには、乳幼児や子どもの発達に関する最先端の知見や情報を専門領域の境界を超えて共有することが重要である。
著者
秋山 房雄 武藤 志真子 中根 孝子 渡辺 久子
出版者
The Japanese Society of Health and Human Ecology
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1-2, pp.1-12, 1977 (Released:2012-02-17)
参考文献数
23

This is the second part of the study on famines, epidemics, socio-economic conditions, and combinations of these before the Meiji era. The great famine in the Tenmei period (1781-88) was discussed. The development of land, advance in commerce and alterations in agricultural policy were closely related to the disaster of famines. During the Tenmei famine, about a half a million people died in Oou district where the weather had been cold and the local government system was misguided. Although three fouth of deaths were caused by malignant influenza, death rate varied considerably from sex, age, social class, feudal clan and characteristics of area such as fishing village, farm village, city, etc. The severity of famine seemed to deter mine the severity of epidemics of diseases.
著者
渡辺 久子
出版者
国際基督教大学
雑誌
国際基督教大学学報. I-A 教育研究 = Educational Studies (ISSN:04523318)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.119-125, 2018-03-31

日本の英語教育は入試偏重で非効率であると批判されるが,その批判は大学入試研究が不十分なまま為されており,現実を反映しているとは言えない。本小論文では日本の英語教育背景の概要及び大学入試のもつ良い影響が考察される。大学入試の変化に対応するため授業も変わりつつあり,生徒は大学入試のために高いレベルの習得を目指している。大学入試に関する研究が深まれば英語教育の問題解決のヒントが与えられるのではないか。