著者
酒折 文武 山口 和範 渡辺 美智子 田村 義保 竹内 光悦
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

サッカーや野球などのスポーツでは選手やボールのトラッキングデータが収集され、選手の走行距離やスピード、ボールに関しない選手の動きなどを評価するようになってきた。スポーツ分野におけるデータ活用の重要性は高まってきている。本研究では、こうしたデータを活用し、プレイデータや統計情報、トラッキングデータ、さらには試合映像のようなスポーツ非構造化データを用いた統計分析法の確立と実践を目指した。その結果、スパースモデリング等を用いて野球の投手の肘故障の危険やその要因をトラッキングデータから明らかにする方法、サッカーのトラッキングデータからその時に起きているアクションの自動タグ付けの方法などを提案した。
著者
酒折 文武 西村 圭一 竹内 光悦 田村 義保 深澤 弘美 渡辺 美智子 長崎 栄三
出版者
日本数学教育学会
雑誌
日本数学教育学会誌 (ISSN:0021471X)
巻号頁・発行日
vol.92, no.1, pp.20-28, 2010-01-01
参考文献数
15
被引用文献数
2

学習指導要領の改訂が告示され,中学校数学科に「資料の活用」領域が設けられるなど,中高において統計の内容が充実されたことで,数学教育における統計の学習のあり方に注目が集まっている.しかし同時に,新しく「活用」という視点が入った統計の学習の実践を効果的に展開するための教材および授業モデルの開発研究が喫緊の課題である.本研究では,科学技術振興機構(JST)の「初等中等教育における統計的能力の育成を目的としたデジタル教材」により,「算数・数学における資料の活用とデータ分析のための複合デジタル教材『科学の道具箱』」を開発した.その背景や概要,授業での活用方法について述べた.
著者
尾形 良彦 種村 正美 遠田 晋次 庄 建倉 鶴岡 弘 田村 義保 佐藤 整尚 川崎 能典 島崎 邦彦 間瀬 茂 柴田 里程 ANDREA Llenos SEBASTIAN Hainzl JEFFREY J. DAVID Vere-Jones
出版者
統計数理研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

ETAS(epidemic type aftershock sequence)などの統計的点過程モデルで各地の地震活動の確率的予測を行う同時に,モデルを物差しにして静穏化・活発化などの地震活動異常を検出できる解析手法を確立した.地震活動予測からの逸脱による地震活動異常の空間パタンから,断層内の非地震性すべりによる地殻のストレス変化との因果関係を実証研究した.このような地震活動の異常性が殻歪変化のセンサーとして有用である.さらに地震活動異常とGPSによる地殻変動データとの整合性を確かめ,大地震の前駆的なすべり現象の解明に迫った.
著者
鄭 澤宇 田村 義保
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.385-390, 2005-12-15
被引用文献数
1 2

本研究ではハナハス花弁先端部の形状を定量的にデータ化し, 品種識別分析を行った. 花弁のデジタル写真から先端部の輪郭線を抽出し, P型フーリエ記述子を計算するためのソフトウェアも開発した. ハナハス花弁先端部分の輪郭線の特徴をP型フーリエ記述子で抽出し, 抽出した記述子に対し, 主成分分析を行い, 必要な主成分得点を用いてSVM及び2次判別手法によって品種識別を行った. 7種類のハナハスに関する認識率は78%に達した. フーリエ記述子の次元数により識別結果への影響も調べた結果, 認識率はフーリエ記述子の次元数によって必ずしも増加しなかった.