著者
長田 尚子 デイヴィス 恵美 神崎 秀嗣 町田 小織 髙尾 郁子 田中 浩朗
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会研究報告集 (ISSN:24363286)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.4, pp.33-40, 2021-12-03 (Released:2021-12-03)

高等教育の質保証のためにはカリキュラムや授業デザインの検討に加え,現場の教員による相互支援や情報共有等の継続的な活動が欠かせない.本研究では,多様な教員による教育実践コミュニティの働きや活動を通じた教員の経験を記述するパターン・ランゲージの開発を行っている.本報告では中間報告として,試行的開発の過程と結果を検討した.開発活動を通じてコミュニティへの理解が深まること,越境的な教育実践コミュニティが高等教育の質保証に有効であることが示唆された.
著者
長田 尚子 デイヴィス 恵美 髙尾 郁子 神崎 秀嗣 田中 浩朗
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会研究報告集 (ISSN:24363286)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.3, pp.34-41, 2022-10-03 (Released:2022-10-03)

継続的な授業改善を支援するために,実践コミュニティの存在が重要な役割を果たすとされている.しかしながら,実践コミュニティを誰がどのように構築するのか,そこで参加するメンバーはどのように行動するのか,そこでの行動によってコミュニティがどのように発展するのか,等については十分解明されていない.本研究では,相互研修型大学横断型FDの機会を通じて発展した実践コミュニティについて,当事者によるパターン・ランゲージの開発活動における談話例を用いて考察を深め,FDの領域における実践コミュニティ研究に関する課題を明らかにする.
著者
槙 俊明 野沢 峻一 神崎 秀 岡田 慧 稲葉 雅幸
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2008 (ISSN:24243124)
巻号頁・発行日
pp._2A1-D18_1-_2A1-D18_3, 2008-06-06 (Released:2017-06-19)

Humanoids are expected to expand their playing field outside the laboratory. To widen their appeal, environment contaction works such as door opening, object transport are something that must be done. Researches on environment contaction motion s that have been done are often premised physical parameters about unknonw objects. However, to manipulate unknonw objects in the unknown environment, acquisition of target's physical model by humanoids will be needed. In this paper, we firstly categorize model estimations required for unknonw object operation. Then, we estimate physical model of a door offline. And using this model, we realize door opening motion by HRP2-JSK.
著者
中元 剛 角玄 一郎 安田 勝彦 堀越 順彦 神崎 秀陽
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.82-86, 2007

今回,われわれは診断に苦慮した巨大筋腫分娩の1例を経験したので,臨床経過,文献的考察を加えて報告する.症例は37歳,未婚,経妊0回経産0回.2ヵ月前ごろより腟内に異物感を認めるも放置しており,1週間前より38.5℃前後の発熱を認め,腟口より腫瘤の脱出を認めたため近医受診し,同日精査加療目的にて,当科搬送入院となった.初診時視診にて腟口より約2cm程度の変性をともなった腫瘤の脱出を認め,腟内は腫瘤のため緊満状態で,腫瘤と腟壁の間からは淡血性の膿が約200ml排出された.末梢血検査にてWBC10500/&mu;l(好中球分画84.5%),Hb7.1g/dl,生化学検査にてCRP12.29mg/dlと強い炎症と貧血を認めた.腫瘍マーカー値は,SCCが2.1ng/mlと軽度高値を認めた.画像所見は,経腹超音波検査およびmagnetic resonance imaging (MRI)検査にて腟外から続く巨大腫瘤を認め,その頭側に子宮体部様の像を認めた.子宮と腫瘤の関連については不明であった.入院翌日に,腫瘤が約6cm脱出し,Hb5.9g/dlと貧血の悪化を認めた.入院3日目,計4日間排便がないためグリセリン浣腸120mlを使用したところ排便,出血とともに巨大腫瘤が完全脱出した.その際Hb5.6g/dl,Ht19.0%と貧血がさらに悪化したためMAP3単位を輸血しつつ,巨大腫瘤は変性した筋腫分娩であるとの診断に至り,内子宮口部付近にて腫瘍を結紮のうえ切除術を施行した.摘出腫瘤は組織診にて変性した子宮筋腫であり,筋腫分娩の確定診断となった.術後,炎症と貧血はまもなく回復し,術前軽度高値であったSCCは正常範囲となった.術後2ヵ月後のMRI検査にて大きな子宮筋腫は認めず,正常な位置に子宮を認め,月経の異常も認めず外来定期検診を受けている.〔産婦の進歩59(2):82-86,2007(平成19年5月)〕<br>
著者
久岡白 陽花 橋村 一彦 北風 政史 大原 貴裕 中谷 敏 住田 善之 神崎 秀明 金 智隆 中内 祥文 林 孝浩 宮崎 俊一
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.41, no.7, pp.772-775, 2009

症例は50歳, 男性. 主訴は呼吸困難. 既往歴として34歳より高血圧あり. 就寝時の息苦しさを主訴に入院. 心エコーで僧帽弁後尖middle scallopの逸脱による僧帽弁閉鎖不全, 心拡大を認め, 左室造影で重症の僧帽弁閉鎖不全と全周性の壁運動低下(左室駆出率30%)を認めた. 僧帽弁置換術の適応と考え精査を施行. 経胸壁心エコー, 経食道心エコーで左房内に隔壁様構造物を認めた. 経胸壁3D心エコーでは, 隔壁様構造物は左肺静脈壁より左房自由壁側に連続するが, 中隔側では欠損し三日月様構造を呈しており, 特徴的な形態より三心房心と診断した. 欠損孔は大きく(3.88cm<sup>2</sup>), 流入障害は認められなかった. 重症僧帽弁閉鎖不全症に対し僧帽弁形成術を施行し, 同時に左房内異常隔壁切除を施行した. 僧帽弁閉鎖不全の術前精査の際に偶然診断された三心房心を経験し, 3Dエコーで観察し得たので報告する.
著者
永井 利幸 永野 伸卓 菅野 康夫 相庭 武司 神崎 秀明 草野 研吾 野口 輝夫 安田 聡 小川 久雄 安⻫ 俊久
出版者
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
雑誌
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌 (ISSN:18831273)
巻号頁・発行日
vol.35, no.Suppl1, pp.50-1-50-1, 2015-11-07 (Released:2016-04-07)

心臓サルコイドーシスにおいて、ステロイド治療は標準的治療として確立しているが、ステロイド治療の途中中止あるいは適切な中止時期に関して検討した報告は皆無である。今回我々は過去 30 年間に当院で心臓サルコイドーシスと確定診断(日本サルコイド ーシス/肉芽腫性疾患学会 2006 年診断基準)され、ステロイド 治療を導入された連続 70 例を後ろ向きに解析した。 観察期間内(9.8 ± 5.7 年)の検討で、12 例が臨床的あるいは画像 的活動性の改善を理由にステロイド治療が途中中止され、途中中 止群のステロイド治療期間は 3.4 ± 3.6 年であった。途中中止群、 継続群の 2 群間で年齢、性別、左室駆出率、ガリウムシンチ所見、 FDG-PET 所見、心不全既往、心室性不整脈既往、そしてステロ イド用量に関しても有意差を認めなかった。途中中止群のうち、5 例が心臓死の転帰をとり、継続群と比較して死亡率は有意に高値 であった(42% vs. 16%, P=0.047)。さらに、途中中止群は継続 群 と 比 較 し て 観 察 期 間 内 に 著 し く 左 室 駆 出 率 が 低 下 し た (-23.1 ± 31.5 % vs. 8.4 ± 31.8 % , P=0.019)。 結論として、心臓サルコイドーシスの⻑期管理において、臨床的 あるいは画像的に一時的な改善が認められたとしても、ステロイ ド治療の途中中止には慎重を期すべきである。
著者
神崎 秀嗣 松尾 徳朗
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.204-205, 2015-01-15