著者
菅原 良孝
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.530-535, 2001-05-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
12

SicパワーデバイスにはSiの物性限界を打破した飛躍的な高性能が期待でき,電力変換装置に適用した場合について試算すると,電力損失と体積の大幅な低減が図れる.この結果,装置の大幅な省エネ化や省資源化が期待できる.開発レベルでは,すでにダイオードやFETでは,おのおの19kVや6kVの高耐圧が達成されるとともに, Siの性能限界もはるかにりょうができており,実用化の機運も高まりつつある.実用化にあたっての主要な課題は,コストに直接影響する歩留まりの向上と高温高信頼稼働の実現である.特に,前者に関してはSicウエ八一とエピタキシャル層の結晶品質の問題が深刻であり,実用レベルの電流容量を実現するうえで大きな障害になっている.
著者
菅原 良孝
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.25-28, 2005 (Released:2007-02-02)
参考文献数
18
被引用文献数
5 5

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著者
菅原 良
出版者
公益社団法人におい・かおり環境協会
雑誌
におい・かおり環境学会誌 (ISSN:13482904)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.2-13, 2015-01-25 (Released:2019-02-20)
参考文献数
11

地域資源であるバイオマスの活用は,農林水産業を含む地域活性化に貢献し,そのカーボンニュートラルという特性から,循環型社会の構築や地球温暖化防止対策としても,国の施策として多様な活用が進められている.しかし,特に廃棄物系のバイオマスを取扱う施設は悪臭問題の原因となる場合があることから,施設の設計や建設,運転管理に十分に注意する必要がある.
著者
菅原 良子
出版者
長崎ウエスレヤン大学
雑誌
長崎ウエスレヤン大学地域総合研究所研究紀要 (ISSN:13481150)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.103-110, 2005-03-31

これまでの社会教育史研究において戦前・戦中期の研究は長野県を中心とした農村が主な対象とされてきた。他方、近年の都市史研究では日本近代都市の支配構造について、地域組織やその担い手の視点からの解明が行われてきた。しかし、それらの研究は、1920年代までの大都市が中心であり、戦時体制に組み込まれていく1930年代の研究や、地方の小都市を対象とした研究はごくわずかである。本稿は、北海道函館市を対象として、1920年代において衛生組合を基盤に組織化された函館市の青年団が、1930年代に入りその時期に噴出する都市問題の中でも特に大きな問題であった「水電問題」と「大火災」にどのように対応したかについて、その活動の展開を追う中で、当時の青年団の都市における位置づけと役割を明らかにしようとしたものである。その際、当時地域秩序を維持する上で大きな役割を果たした地域組織である衛生組合との関連もふまえながらその活動展開を考察する中で、1930年代の「地方」都市においては、青年団が衛生組合の補完的な役割を担うことにより地域支配が保たれていたことを明らかにした。
著者
入江 詩子 佐藤 快信 菅原 良子
出版者
長崎ウエスレヤン大学
雑誌
長崎ウエスレヤン大学現代社会学部紀要 (ISSN:13481142)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.51-62, 2007-03-31

ボランティア活動への参加の動機やきっかけも、従来の自己犠牲的あるいは献身的な動機から、自身の充実感とそれに付随した楽しみや喜びが主流になってきている。ただし、そこには自己満足的な独りよがりなボランティアを生む危険性が存在している。ボランティア活動そのものが学びであり、ボランティア活動の目的が自己実現であり、活動そのものは手段で、学習の成果の還元・活用・発展としてのボランティア活動がある。学習の成果を社会に還元するという行為は、社会貢献であり、自己が社会的に認知され、自己のアイデンティティを確立することにつながるのである。この点において、生涯学習とボランティアは結びつき、共に自発性という本質的なところで両者は結びつく。まちづくりの視点でみた場合、市民リテラシー(市民としての意識)の醸成をどのように形成していくかということは重要な課題で、先の生涯学習とボランティアの関係性はその初期段階を形成する意味で有効な手法といえよう。また、独りよがりにならない、押し付けにならないボランティア活動を展開する上でも市民リテラシーを持つことが重要である。以上のことをふまえ、市民として社会参画していく手段としてボランティア活動を位置づけた場合、「ボランティアをしたい」という意思を持つ人やグループなどとボランティア活動を受けたいとする人または組織集団との間にたって、それらニーズを充足するために必要な支援をおこなう介在者・媒介者としての担い手または組織が必要になってくる。ボランティアコーディネーターには、ボランディア活動を地域とつながったまちづくりという線上に位置づけながら関わること、高齢者、若者、子どもの生活スタイル、商業施設や企業、事務所の日常生活をまちづくりに反映させ、生活を中心においたまちづくりを創造していくことを意識することが求められる。
著者
佐藤 智美 植竹 富一 菅原 良次
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.62, no.493, pp.31-39, 1997
被引用文献数
12 1

We propose empirical envelope models of long period strong motion in a period range of 1 to 10 sec using many JMA 87 type records. We make models for five regions in Japan as a function of epicentral distance and site coefficients which represent site effects due to scattered waves or surface waves. Since the envelope is modeled by average and standard deviation of group delay time in narrow frequency bands, dispersion characteristics of surface waves can be simulated. We show the validity of our models by simulating records of the 1983 Nihonkai-chubu earthquake.