著者
藤井 哲也 安田 孝美 横井 茂樹 鳥脇 純一郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.1331-1338, 1995-10-20

本論文では, 仮想3次元空間内で運動する仮想振り子とのインタラクションのためのモデルについて報告する.本研究では, 本モデルの適用例として2種類のインタラクション, すなわちバッティングインタラクション(ラケットで振り子を打つ)とけん玉インタラクション(振り子につながった皿を動かし, その上に振り子を乗せる)を実現した.このような現実世界を支配する力学法則に従う物体とのインタラクションをインプリメントするため, 放物運動, 振り子運動, たるんだひもの動き, および物体どうしの衝突後の跳ね返りのためにモデルが必要となる.これらの物理法則に基づいた運動の計算に必要な処理時間の短縮のため, 動きの近似モデルを開発した.
著者
小野 定康 藤井 哲郎 藤井 竜也
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.2_10-2_33, 2009-10-01 (Released:2011-07-01)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

本稿では, 日本発の超高精細4K ディジタルシネマの開発とハリウッドをはじめとする映像専門家の間で高い評価を得るに至った歴史について述べる. それは決して平たんな道ではなかったし, これからも様々な問題に遭遇するであろと予想している. しかしそれらがあっても, この超高精細画像を使う究極のコンテンツと呼ばれるディジタルシネマが最終段階に入ってきたことは確実になって現在に至っている.
著者
相澤 一美 山崎 朝子 野呂 忠司 望月 正道 細川 博文 河内山 晶子 杉森 直樹 飯野 厚 清水 真紀 藤井 哲郎 磯 達夫
出版者
東京電機大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

テキストのカバー率を95%にするための語彙レベルと,読解テストで十分な得点を取るための語彙サイズの間にはギャップがあることが明らかになった。例えば,大学入試センター試験の読解問題で,約3000語を学習することになっており,テキストも3000語の語彙知識があれば,95%をほぼカバーできるが,実際に理解度を試す問題に正答するには,5000語の語彙知識が必要であった。同様に,アカデミックテキストは,約5000語でほぼ95%をカバーできるが,十分な得点を取るためには,6500語が必要なことがわかった。
著者
服部 聖彦 藤井 哲也 門 洋一 張兵
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.18, pp.203-207, 2008-02-27
被引用文献数
1

GPSを用いた位置推定システムはその利便性から様々な分野に応用されている一方,人工衛星からの電波を使用するため,地下街やビル等の屋内では使用出来ないという大きな課題がある.この課題に対処するために,無線LANやRFID等を使用した屋内位置推定システムが複数提案されているが,ユーザー端末に特殊な装置が必要であり,さらには環境側にも位置推定用の電波発信装置等が必要となるため,普及を考える上で大きな障害となる.本研究では既存の携帯電話と位置推定用の2次元マーカを用いた屋内ユーザー位置・方向推定システムを提案する.提案システムはマーカ撮影用カメラ付き携帯電話,位置推定用サーバ,位置情報を内包した2次元マーカからなり,(1)携帯電話背面のカメラが床面を自動撮影,(2)撮影画像をサーバに送信,(3)マーカのデコード,位置推定,ナビゲーション情報の返信,(4)携帯電話上でのナビゲーション情報提示という4つの大きな流れで処理を行う.A position estimation system, which uses a global positioning system (GPS) is applied for various fields such as navigation, etc. However, the GPS has a disadvantage in which it cannot be used mainly for indoor environments, like underground shopping mall, building, etc. This is because the electromagnetic wave could not reach the indoor space. To address this problem, many indoor position estimation systems that use wireless LAN or RFID are proposed. However, additional functionalities are needed for those wireless devices to perform position estimation. Furthermore, it is an obstacle to setup those devices when the coverage of estimation is large. Therefore, we in this paper propose the user position as well as the user direction estimation system by using a two-dimensional marker and a mobile phone with pre-equipped a digital camera. In our system, the camera of mobile phone takes a picture that contains a marker, and then the marker is sent to a server for estimating the position and direction of a user. The advantage of this system is simple to be implemented and low-cost deployment.