著者
林 俊春 内海 文枝 高橋 令治 藤原 公策
出版者
日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.197-210, 1980
被引用文献数
1 13

臨床および病理学的に非滲出型の伝染性腹膜炎(FIP)と診断されたネコ7例について病理組織学的に検索した. 病理組織学的変化は滲出型と同じで, 主として腎, 肝, 腸間膜リンパ節, 肺, 脳, 眼に見られる血管炎および壊死をともなう肉芽腫性炎であった. 非惨出型自然例のうち1例の腎由来の材料を接種された12例の仔ネコには, 滲出型(10例), 非滲出型(2例)の両型が発現した. 自然例および伝達例の観察から, 壊死病変に先行して初期には大単核細胞におけるウイルス増殖が注目された.
著者
福井 春雄 藤原 公 村岡 高志 次田 隆志
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会四国支部紀事 (ISSN:0915230X)
巻号頁・発行日
no.26, pp.1-8, 1989-12-25

キチンとはカニ・エビなどの甲殻類,昆虫などの甲皮,きのこ,細菌細胞壁などに広く分布する天然高分子多糖であり,その脱アセチル化物がキトサンである。それらの化学構造は,木材などの構成成分であるセルロースに似ているが,セルロースの構成単位がグルコースであるのに対し,キチンはグルコースにアセトアミド基がついたN-アセチルグルコサミンが構成単位となっている。キトサンはキチンのアセトアミド基からアセチル基が取れたものである。当社では,冷凍食品,特にエビフライの製造工程で排出されるエビ殻から得られるキチン・キトサンの有効利用研究を行っており,その一つである農業分野への利用として,さまざまな方法でキトサン処理を施した植物の生長促進効果に関する研究を推進している。高等植物はキチン・キトサンをその構成成分として有さないにもかかわらず,それらの分解酵素であるキチナーゼやキトサナーゼを持っている。これらの酵素の植物における機能は,未だ充分には明らかにされていないが,平野らによれば,病虫害に対する植物の自己防護機能に関与しているとされている。また,植物種子をキトサン被覆することにより種子発芽過程においてキチナーゼ活性が誘導されることや,キトサンが植物カルス形成におけるキチナーゼ活性を誘導するとともにカルス形成を促進することが報告されている。さらに,ダイコンの種子被覆により,収量が7〜13%高まったといっ報告もある。すなわち,キトサンにより,外敵に対する植物の自己防護機能が作用し,さらに細胞の活性化機構が働くことによって植物の生長が促進されるというメカニズムが推測されており,キトサンの有するこの機能を応用して,植物生産を人為的に高める新しい手法の開発が期待される。本研究は,種々の方法でキチン・キトサン処理した野菜とくに根菜類の生長状況と植物体中のキチナーゼ活性および無機成分含量を調べることによって,植物に対するキチン・キトサンの生長促進効果とその作用性を明らかにすることを目的として実験を行った。
著者
[藤原公任] [撰]
巻号頁・発行日
vol.[1], 1000
著者
福井 春雄 正田 敏幸 藤原 公 村岡 高志 次田 隆志
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会四国支部紀事 (ISSN:0915230X)
巻号頁・発行日
no.26, pp.9-16, 1989-12-25

前報においては,根菜類のモデルとしてハツカダイコンを用い,各種濃度のキトサン溶液による種子被覆および,キチン・キトサンを土壌混和してポット栽培試験を行い,キチン・キトサンによる作物の生長促進効果とその作用性を調べた。その結果,0.01%キトサン溶液の種子被覆によって顕著な根部肥大効果が認められ,またキトサンの種子被覆および土壌混和によって,ハツカダイコンの根部および葉部におけるキチナーゼ活性が賦活された。さらに,根部への窒素およびカリウムの吸収量増加が認められ,キトサンによる作物への作用性が示唆された。しかし,キチンの土壌混和による根部肥大等の効果は見られなかった。そこで本報では,前報で根菜類に対する生長促進効果の認められたキトサンに注目し,種々のキトサン処理を施した各種の作物について圃場における栽培実験を行い,各種作物への栽培適用性を検討した。
著者
藤原公実
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
曲渕 輝夫 輿水 馨 藤原 公策
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.123-129, 1977-04-25 (Released:2010-08-25)
参考文献数
12
被引用文献数
1 4

1975年の2月から4月にかけて, 都内某研究所で集団発生したゴールデンハムスターの多数の死亡をともなうwet tailの原因を究明するため, 病因・病理学的検索, 伝達試験を行った。剖検された11匹中10匹に出血性腸炎が, 5匹の肝には, 針頭大の淡黄色または乳白色の壊死病変が認められ, 腸および肝の塗抹標本に, Tyzzer菌と思われる桿菌が多数認められた。発症ハムスターの腸管乳剤を健康ハムスターに経口投与すると, 10~14日で自然例と同様の症状を発現死亡し, 腎および肝の塗抹標本に多数のTyzzer菌が認められた。汚染床敷を入れたケージを54日間室温に放置した後, 健康ハムスターを入れると, 5~19日目までの間にwet tailを発現死亡し, 腸および肝の壊死病変部には, 多数のTyzzer菌が認められた。この事実からwet tailの集団発生に, Tyzzer菌の芽胞が重要な役割を演じていることが示唆された。

1 0 0 0 OA 拾芥抄 : 3巻

著者
[藤原公賢] [撰]
出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],