著者
藤原 康宏 大西 仁 加藤 浩
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.125-134, 2007
被引用文献数
7

近年の教育評価の研究では,学習の場面と独立した評価ではなく,学習の場面に埋め込まれた評価が試みられている.その方法の1つとして,学習者同士が評価を行うことが有用であることが知られている.相互に学習コミュニティメンバー全員の評価をすることは,メンバーの人数が多くなるにつれて困難になるため,評価すべき相手を選択する必要が生じる.その選択方法を考えるために,評価する学習者が,評価対象となっている学習者からも評価されるか否かにより評価が変化するかについて実験を行った.その結果,お互いに評価しあう方が甘い評価を行う傾向があり(「お互い様効果」),お互いに評価しあわない方が教員の行った評価に近いことが分かった.そこで「お互い様効果」を除去し合理的に評価すべき相手を選択し,相互評価を容易に実施できるツールを開発し,その評価を行った.学生と教員による評価の結果,相互評価をさせる場合に有効であることがわかった.
著者
津田 侑 藤原 康宏 上原 哲太郎 森村 吉貴 大平 健司 森 幹彦 喜多 一
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.9, pp.1-8, 2011-03-10

Web サービスのユーザの傾向を調査するさい,利用ログのデータマイニングが主流である.これはユーザの行動の傾向を捉えるには有効であるが,行動の意図や意識といったユーザ心理を捉えることは困難である.そこで本研究では,定量的・定性的,両方の側面からアンケート調査や観察・インタビューといったエスノグラフィの手法を用い,インターネット生放送を中心としたユーザ行動の心理を分析する.Using data minings such as analysing logs on web-based services is in mainstream in order to survey users' trends on the services. This is efficient for analysing users' behaviors but is unefficient for analysing users' psychological factors, for example, intentions of their behaviors, decision-marking for their bihaviors on the services. In this research, the authors analyse users's psychological factors and their behaviors on the internet live-broadcasting services. The methods are a web-based survay and ethnographical methods - questionnaire, observation, and interview.
著者
藤原 康宏 大西 仁 永岡 慶三
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.29, no.Suppl, pp.109-112, 2006-03-20 (Released:2016-08-02)
参考文献数
7
被引用文献数
4

情報処理入門科目において,オンライン個別学習システムを利用した授業実践を行った.今回開発したシステムは,個々の学習者にあった教材の提示及び練習問題と,教師に学習者の理解状況を提供することができる.システムを使って個別に学習し,必要に応じて教員が個別に説明することで,能力のばらつきが大きい集団に対して,学習効果が確認された.しかし,下位の学習者に対しては,学習に必要とされる時間が多くなるため,より効率よく学習できるアルゴリズムが必要であると考えられる.
著者
藤原 康宏 村山 優子
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.77-89, 2011-01-15

ネットワークサービスを利用する際には,外部からもたらされる危険や情報発信時のヒューマンエラーに対する気づきが重要である.本研究では,危険に対する気づきを支援するために,可視化した危険を,利用者に不快感をもたらすことで伝えるユーザインタフェースの開発を行った.まず,不快なインタフェースを設計するために,コンピュータ利用時の不快感の要素を収集し,質問紙調査および探索的因子分析によって不快感を構成する7因子を明らかにした.次に,不快感の7因子を用いて,警告インタフェースのプロトタイプとして,危険なwebサイトおよび電子メールの誤送信に対して警告を行うインタフェースを実装した.評価の結果,不快なインタフェースにより,注意を引き付けられることが示唆されたが,警告内容や推奨される行為を伝える機能も必要があることが分かった.
著者
藤原 康宏 村山 優子
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.77-89, 2011-01-15
被引用文献数
1

ネットワークサービスを利用する際には,外部からもたらされる危険や情報発信時のヒューマンエラーに対する気づきが重要である.本研究では,危険に対する気づきを支援するために,可視化した危険を,利用者に不快感をもたらすことで伝えるユーザインタフェースの開発を行った.まず,不快なインタフェースを設計するために,コンピュータ利用時の不快感の要素を収集し,質問紙調査および探索的因子分析によって不快感を構成する7因子を明らかにした.次に,不快感の7因子を用いて,警告インタフェースのプロトタイプとして,危険なwebサイトおよび電子メールの誤送信に対して警告を行うインタフェースを実装した.評価の結果,不快なインタフェースにより,注意を引き付けられることが示唆されたが,警告内容や推奨される行為を伝える機能も必要があることが分かった.It is necessary for users of network services to be aware of security threats and human errors. Our research is to implement user interfaces with which one would feel discomfort so that s/he would be aware of security risks and human errors. This paper reports our user survey and implementation of user interfaces casing discomfort. We collected the possible elements of discomfort with several pretests to produce a questionnaire and conducted a user survey. As a result of the exploratory factor analysis, we present seven factors which contribute to discomfort feeling. We assumed these seven discomfort factors and implemented warning interfaces on a web browser and an e-mail client. Finally, we suggested directions for design of warning interfaces causing discomfort.
著者
植野 真臣 森本 康彦 藤原 康宏 永森 正仁 橋本 貴充 安間 文彦 安藤 雅洋
出版者
電気通信大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本eポートフォリオ・システムの特徴は、(1)個人のeポートフォリオを構造化し、ハイパーリンクでつなぐことにより、多様なパスで有用な他者情報の発見を支援する、(2)高度な検索機能により、キーワード検索、過去の優秀なレポートやテスト成績の良い学習者、相互評価の高い学習者などが容易に検索できる、(3)すべての階層で多様なアセスメント機能が用意されており、自己のリフレクションを誘発するだけでなく、優秀な他の学習者の発見に利用できる、などが挙げられる。実データより、本システムの有効性を示す。
著者
藤原 康宏 加藤 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.97-100, 2005-02-26
被引用文献数
6

協調学習における評価では、学習コミュニティを構成する学習者同士が評価を行うことは有用な方法の1つである。しかし、実際には他の学習者全員の評価をすることは困難である場合が多く、それぞれの学習者が何人かを選択して評価する必要がある。本稿では、その選択方法を考えるために、学習者xが学習者yを評価するときに、「学習者yもまた学習者xを評価する場合」と「学習者yは学習者xを評価しない場合」で学習者xの行う評価に差があるかについて実験を通じて考察する。今回は、大学教養教育における情報処理入門科目のレポートを、Web課題提出評価システムを使って、学習者間で評価させた。実験の結果、相互評価をする際に、評価する相手によっても評価されるか、評価されないかが、評価に影響を与える場合があることが分かった。