著者
森村 吉貴 上原 哲太郎 侯 書会 美濃 導彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.94, no.10, pp.1427-1439, 2011-10-01

インターネット上のライブ映像配信,すなわちインターネット放送は数万人のユーザに同時に同じ映像を配信できる同報性と,専門知識や機材がなくとも映像配信を開始できる導入容易性におけるメリットをもつ.筆者らは放送された映像が不正に再配信された場合にそれを追跡可能とする技術が今後重要となると考え,そのようなシステムの実現を目標とする.追跡性の実現に有効な技術に,配信者が映像を暗号化し,視聴者がそれを復号する際に個々人のIDが映像に強制的に電子透かしとして挿入されるJFD(Joint Fingerprinting and Decryption)がある.しかし既存の提案は導入容易性,同報性をともに満たすシステム構成を提示しておらず,また実環境において利用する計算資源や帯域資源と透かし映像の画質の検証が十分でなかった.筆者らは,導入容易性に優れた公開鍵JFD法を採用し,透かしを埋め込む周波数係数の選択及び構成の工夫により数万人程度の同報性を実現するシステムを提示した.また,システムを実装評価し,計算と帯域資源に対する数値評価結果,及び画質に対するPSNRによる客観評価結果が目的に十分適うことを示した.
著者
森村 吉貴 上原 哲太郎 侯 書会 美濃導彦
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.1022-1031, 2009-03-15
被引用文献数
1

我々はIPマルチキャスト上のSRTPを用いた鍵配送に放送型暗号を用いたライブ映像配信システムを構築した.一般に認証型のライブ映像配信では,ユーザ鍵の流出と復号映像の流出という問題が残る.我々のシステムは,ユーザ鍵の流出については放送型暗号のユーザ鍵が異なるという特徴を生かし,復号映像については透かしとして映像にIDを埋め込む電子指紋により,それぞれの流出を抑止する.実験では構築したシステム上で帯域資源と計算資源のオーバヘッドを計測し,ライブ映像配信に十分に適用可能であることを示す.We constructed a live video streaming system over IP Multicast, which uses SRTP and delivers the decryption key with broadcast encryption. Generally, live video streaming with authentication has problems as illegal distribution of user keys and decrypted video. Our system deters user key distribution using characteristics of broadcast encrpytion, which has different user keys by users, and deters decrypted video distribution using digital fingerprint, which embeds user ID into video as watermark. We evaluate overhead of computational resource and network resource on the constructed system and show the system works in realtime for live video streaming.
著者
津田 侑 上原 哲太郎 森村 吉貴 森 幹彦 喜多 一
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会論文誌 (ISSN:13425668)
巻号頁・発行日
vol.28, no.10, pp.407-418, 2015-10-15 (Released:2016-01-19)
参考文献数
18

Consumer-generated medias (CGMs) such as weblogs, online social networks and photo-sharing services getting to be mainstream internet services. On CGMs, users generate and publish various content, and other users review them. Internet live-broadcasting (ILB) services attract attention as a novel type of CGM services for broadcasting movie and voice in real time. And wide variety of content are circulated on ILB. Evolutional CGMs have emergent nature among users. From viewpoint, the paper analyzes users' psychological factors and their behaviors on the ILBs.The authors conducted a web-based survey, and ethnographical study of two users.As the result,the authors found that the users prefer to use real-time communication tools on internet live broadcasting services which have real-time content.In addition,though broadcasters desire to be viewed by the general public,they choose several styles for advertisements of their broadcasting.
著者
津田 侑 藤原 康宏 上原 哲太郎 森村 吉貴 大平 健司 森 幹彦 喜多 一
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.9, pp.1-8, 2011-03-10

Web サービスのユーザの傾向を調査するさい,利用ログのデータマイニングが主流である.これはユーザの行動の傾向を捉えるには有効であるが,行動の意図や意識といったユーザ心理を捉えることは困難である.そこで本研究では,定量的・定性的,両方の側面からアンケート調査や観察・インタビューといったエスノグラフィの手法を用い,インターネット生放送を中心としたユーザ行動の心理を分析する.Using data minings such as analysing logs on web-based services is in mainstream in order to survey users' trends on the services. This is efficient for analysing users' behaviors but is unefficient for analysing users' psychological factors, for example, intentions of their behaviors, decision-marking for their bihaviors on the services. In this research, the authors analyse users's psychological factors and their behaviors on the internet live-broadcasting services. The methods are a web-based survay and ethnographical methods - questionnaire, observation, and interview.
著者
津田 侑 黄 亮錦 森村 吉貴 侯 書会 上原 哲太郎 上田 浩
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.300-310, 2014-01-15

インターネット上でのユーザ間の情報共有はCGMと呼ばれるユーザ主体の情報発信基盤を通じて文字,写真,動画など様々な形で行われている.その中でもインターネット生放送は情報を映像とともにリアルタイムに伝える手段として注目を集めている.本論文ではユーザが創造したコンテンツを保護しつつ情報を発信できるインターネット生放送システムを提案しそのプロトタイプを構築した.そして,そのプロトタイプを用いて操作性,映像の品質,コンテンツ保護の効果の3つの項目を評価するために被験者実験を実施した.操作性では83.3%の被験者から高い評価を得られた.映像の品質は画質,音質,映像と音声の同期性の3つの指標でそれぞれ70%以上の被験者から高い評価を得られた.コンテンツ保護の効果では100%の被験者に映像の視認性について効果が見られた.また,94.4%の被験者から映像の横流しに対する抑止力があるという評価を得た.
著者
加納 圭 城 綾実 秋谷 直矩 高梨 克也 水町 衣里 森 幹彦 元木 環 森村 吉貴
出版者
滋賀大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

科学者と国民との対話を評価する指標の構築を目的とし、ルーブリックの作成を試みた。また、対話力トレーニングプログラムにおける「事前学習」で用いることのできるリフレクションツールを開発した。最終的に、完成させたルーブリックとリフレクションツールを用いた実践を行った。日本分子生物学会年会で対話力トレーニングプログラムのデモを行うなど精力的に普及展開に努めた。
著者
八代 武大 森村 吉貴 西口 敏司 角所 考 美濃 導彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.92, no.2, pp.236-246, 2009-02-01
被引用文献数
1

大学の講義を撮影,配信する講義アーカイブに対する試みが盛んになっている.このときの配信映像として,カメラを自動制御することによって適当な構図の映像を撮影するアプローチもあるが,すべての視聴者の視聴要求を満足することができないため,視聴者が自由に注視対象を選択できるようにするためには講義中のすべての注視対象を含んだ広視野画像を獲得できることが望ましい.このような画像を安価かつ簡易に獲得するために,複数のカメラで撮影された画像を合成するための研究が従来から行われているが,本論文では,講師を追跡撮影する1台の視点固定型パンチルトカメラと黒板やスクリーンなどの平面を撮影する複数の固定カメラの画像を組み合わせることで,原理的にはひずみの全く生じない講義室の広視野高解像度画像を合成する手法を提案する.実験により,提案手法を用いてひずみのない講義室画像が合成できることを確認した.
著者
津田 侑 上原 哲太郎 森村 吉貴 森 幹彦 大平 健司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

インターネットライブ動画放送サービスの評価をするにあたって, 初期段階においては, エージェントシミュレーションが考えられ, エージェント設計のためにはユーザのモデル化が重要になる. そこで, インターネットライブ動画放送を利用したことがある人物200人を対象としたアンケートの結果を分析し, モデル化する. 本発表では, アンケート結果に基づくユーザのモデルについて述べる.