著者
岡花 和樹 村上 元良 細辻 浩介 堀 優作 森 真樹 竹中 章勝
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会発表予稿集 日本デジタル教科書学会第7回年次大会 (ISSN:24326127)
巻号頁・発行日
pp.29-30, 2018 (Released:2018-10-03)
参考文献数
2

平成 32 年度より施行される次期小学校学習指導要領解説総則には,「児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付ける ための学習活動」として,第5学年 B 図形の(1)における正多角形の作図が例示されている。本 研究では例示内容の他に,児童が継続してプログラミングを通して学習ができ,教科単元の学習 活動を深める学びにつながる授業開発を行なった。小学校 5 年生 B 図形(1)平面図形の性質の中 の合同な図形に注目し,合同な図形を描く際に分度器を用いて角の大きさを測定するアナログ的 操作をとり入れ,どの合同条件に対応するのか,必要な角の大きさや辺の長さは何かを考えなが ら,プログラミング環境 Scratch を用い,作図過程をプログラミングすることによって提示され た課題と同様の手順で図形を描いていくプログラム開発と授業開発を行い授業実践した。本発表 では従来のアナログ的な学びを活かしながら,新たにプログラミング的思考を育成する授業づく りを行うことで,数学的な見方考え方と情報的見方考え方を育成することでプログラミング的思 考の育成を同時に行える授業の提案をしたい。
著者
辻 浩史 望月 昭英 保坂 愛 吉澤 利弘 玉岡 晃
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.328-332, 2008 (Released:2008-05-25)
参考文献数
12
被引用文献数
2 3

症例は62歳女性で意識障害のため入院した.入院後,意識はすみやかに改善したが,血液検査で炎症所見,髄液蛋白高値をみとめた.頭部MRI上,拡散強調画像,T2強調画像にて脳梗塞様高信号域が散在していた.抗生剤,抗ウィルス薬を投与したが炎症反応は改善せず退院した.退院後,亜急性に異常行動が出現し,しだいに活動性が低下したため,再入院した.炎症反応の増悪と,頭部MRIにて脳梗塞様高信号域の増大をみとめた.脳生検にて,intravascular lymphomatosis(IVL)と診断し,rituximab併用多剤化学療法にて寛解しえた.RituximabはIVL治療において重要な追加薬剤となる可能性がある.
著者
増村 健冶 松浦 晶央 高橋 誠 秦 寛 中辻 浩喜 近藤 誠司
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理学会誌 (ISSN:13421131)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.127-134, 2004 (Released:2017-10-03)
参考文献数
9

質問紙法の一つである日本版POMS(Profile of Mood States)を用いて乗馬運動前後間で騎乗者の気分の変化を測定した。被験者は大学生22名であり、供試馬は8頭の乗用馬であった。試験は4回実施し、乗馬実習時で練習内容に違いがある3試験のほか作業実習時にも試験を行った。常歩運動を主とした軽度な乗馬運動を行った場合、被験者の緊張-不安、抑うつ-落ち込み、怒り-敵意、混乱、疲労の5尺度に減少が見られた(P<0.05)。このことから、軽度な乗馬運動には、騎乗者の気分に対する良好な効果と疲労感を軽減させる効果がある可能性が示された。また、トレッキングを行った場合、活気と疲労の尺度に増加が見られた(P<0.05)。乗馬運動を実施する際に環境も含めたプログラムを工夫することで、乗馬運動が騎乗者の気分に与える効果に違いが生じる可能性が示された。
著者
辻 浩和
出版者
立命館大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

1. 〈遊女〉の生活実態に関わる基礎的事実の解明をすすめた(1)『梁塵秘抄』380番歌および『遊女記』の読解から、遊女・従女の服飾・身分的表象・出自等について解明を進めた。(2)『遊女記』の新解釈を提示し、〈遊女〉の得分について明らかにした。2. 〈遊女〉の身分論的把握をすすめた→(1)従女を中心として、〈遊女〉の「家」内外の権力関係を考察した。(2)『遊女記』をもとに、〈遊女〉集団内外の秩序・勢力関係について考察した。その結果、集団内部に遊女・従女の階層が、集団外部に「豪家之侍女」(出遊)との競合関係が存在することがわかった。3. 中世後期〈遊女〉史研究への展望をひらくべく、基礎作業を進めた→(1)〈遊女〉の芸態について、芸能史的系譜関係を考察するため、『梁塵秘抄』248番歌の新解釈を提示し、傀儡子と関わる可能性を指摘した。(2)〈遊女〉の芸能を中世芸能環境の中に位置づけるため、仏教芸能を中心として、広く文化・芸能状況の調査を行った。また、神社関係の新出史料を中心に法楽芸能における歌女参仕について分析・考察した。(3)女性を含む芸能者、および被差別民と関連の深い祇園社に関してその実態を探るため、その統括者である社家に関して基礎的な分析を行った。さらに、祇園祭に関する文献の紹介と批判を行った。また、同じく芸能者・被差別民との関係が深い賀茂社に関して新出史料の分析を進めた。
著者
辻 浩史
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (医学) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第6233号)
著者
下鶴 大輔 行田 紀也 鍵山 恒臣 小山 悦郎 萩原 道徳 辻 浩
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.p537-559, 1982
被引用文献数
3

The Asama Volcano in central Honshu, Japan, suddenly erupted from the summit crater on 26 April, 1982. Since the last eruptive activity in 1973, the volcano had been apparently inactive in its surface manifestation. The first outbreak took place at 0225 hours followed by four minor eruptions, the last of which occurred at 0548 hours the same day. The staff members on night duty at the volcano museum at the northern foot of Asama were awakened by the rattling of a window facing the volcano. Immediately upon opening the window they heard the detonation and witnessed an incandescent eruption column and a pyroclastic flow gushing from the summit. The sound of the first detonation was not strong and only heard by a limited number of local residents.