著者
野々村 敦子 増田 拓朗 守屋 均
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.3-8, 2006-08-31
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

研究対象地域である香川県直島は,1976年から現在までに山火事が7件発生していることから,山火事が発生しやすい環境下にあるといえる。樹木による被覆を失った裸地面では,森林本来の機能を失うため,土壌浸食を受けやすく,土壌劣化の可能性が高い。よって,健全な緑地環境を保全するためには,山火事による被害を最小限に抑えることがきわめて重要である。本研究では,2004年1月13日に発生した山火事において,現地調査の結果と衛星データを用いて,山火事による植生被害及び火災後の回復能力という点について火災前の植生との関係を解析・評価した。その結果,活性度が高い植生には延焼防止効果があること,さらに活性度の高い植生は高い回復能力を持つことを明らかにした。本研究を通して,今後の森林の育成および管理に関する基礎データを得ることができた。
著者
長谷川 修一 山中 稔 野々村 敦子
出版者
香川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01 (Released:2014-04-04)

平成27年度は、東松島市宮戸島の奥松島縄文村歴史資料館の敷地内において、オールコアボーリングを実施し、延長70mのコアを採取した。また、採取したコアを利用して、色彩測定、帯磁率測定、エコーチップ硬度の非破壊試験を行うと共に、室内で密度試験、超音波試験,点載荷試験、X線回折試験を行い、巨大地すべりによって形成されたすべり面(層)の有無について検討を行った。ボーリングコアは、7.9mで着岩し、基盤岩は軽石凝灰岩、砂岩、凝灰質砂岩の順番で重なっている。深度47.2mに軽石凝灰岩(上位)と砂岩(下位)との境界があり、境界直下の砂岩層のRQDの値は100%から28%になり、割れ目が発達している。また、この部分で帯磁率とエコーチップ反発硬度の値も急に小さくなっている。この砂岩の密度の平均値は1.03(g/cm3)と、上下の軽石凝灰岩の乾燥密度の平均値1.14(g/cm3)と比較して小さいのが特徴である。また砂岩の吸水率の平均値は約34%で、軽石凝灰岩の約25%と比較して、非常に大きな値で、空隙の多い半固結砂岩である。この砂岩層の深度にすべり面(層)の砂層を想定していたが、未固結の砂層ではなく、半固結砂岩が確認された。この半固結砂岩層は、すべり面(層)の可能性がある者の、現時点では確証は得られていない。このため、29年度は年代測定などを実施するなど、更に検討を進める予定でsる。なお、深度60.35~60.65mにかけて,色彩の変化が明らかであり,風化が地下深部まで及んでいる。この深層の風化と地すべりとの因果関係の解明も今後の課題である。
著者
野々村 敦子 森本 茂昭 河原 能久 野間 京二
出版者
土木学会
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.1147-1152, 2005-02
被引用文献数
3

Oxygen levels in eutrophic water bodies can become rapidly depleted at the presence of stable thermal stratification. The anoxic condition induces the release of nutrients and heavy metals from bottom sediments, leading to water quality problems. In Goten reservoir, we installed two sets of jet flow generator. One jet flow generator transports the water near free surface and eject it near the bottom while the other discharges pumped groundwater near the bottom. Field measurement has been carried out to understand the destratification process by the induced flow and the resultant changes in water quality. It is demonstrated that the jet flow generators accelerate the destratification process considerably and that the spatial distribution of water quality in a horizontal plane shows little difference during the process. It is also found that further improvement with the jet flow generators is necessary to increase more effectively the dissolved oxygen concentration near the bottom.