著者
古川 聡 鈴木 豪 緒方 克彦 大島 博 村井 正 村上 敬司 鈴木 健之 阿部 高志 佐藤 勝
出版者
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2015-06-29

本研究では、同意を得た被験者(一度に8人)に2週間、JAXAの閉鎖環境適応訓練設備内に居住してもらい、閉鎖環境に加え密なスケジュールでの模擬科学実験などの負荷を宇宙飛行想定で加え、それらの前中後における唾液や血液サンプルの変化を調べ、閉鎖ストレスによるダメージを客観的に評価できる新規ストレスマーカーを探索した。閉鎖設備実験モデルに特徴的な血中遺伝子発現パターンの変化を明らかにし、また閉鎖滞在に伴うストレスを身体活動量低下とそれ以外の要因による影響に分けて評価することを可能にするストレスマーカー遺伝子候補を絞り込むことができた。
著者
鈴木 健之
出版者
盛岡大学
雑誌
盛岡大学紀要 (ISSN:02860643)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.23-30, 2008-03

The aim of this paper is to interpret two books on childcare leaves by fathers from a sociological point of view. First, "Ikukyu Tosan no Seicho Nisshi," the first book on childcare leave by father in Japan, will be introduced. Second, "Shinmai Papa Wa Ikukyu-san," the most recent book on childcare leave by father in Japan, will be introduced. In Japan, hardly any fathers tend to take childcare leaves. In conclusion, an analysis of childcare leaves by fathers in Japan will be discussed.
著者
田崎 和江 中西 孝 鈴木 祐恵 佐藤 和也 森井 一誠 鈴木 健之
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.343-361, 2007-09-25
参考文献数
24
被引用文献数
2

2007年3月25日9時41分にマグニチュウド6.9の激震が石川県能登半島を襲い,舗装道路に大きなダメージを与え,交通網が寸断された.本研究調査団はGMサーベーメータを使用し,車によるカーボーン法と徒歩によるハンドボーン法の併用により,能登半島地震災害地の空間β線と舗装道路の亀裂,陥没,隆起,地滑り地帯におけるβ線を測定した.測定日は2007年4月4日から19日の間の4回であり,約240kmの距離を2-4台のGMサーベーメータで,毎回同じルートを往復して測定した.また,地震の被害がなかった金沢市内においても4月12日に測定を行い,災害地と比較した.2007年4月4日8:20に輪島市大沢において2300cpmを記録し,同日の13:20には古和秀水にて1500cpmを記録した.これはともにM3.8,深さ10km,震源地37.2N,136.7E,およびM3.3,比較的浅い震源37.2N,136.5Eの余震に合致した,舗装道路の亀裂,陥没,隆起,液状化の箇所は100-200cpmと高い値を示し,かつ,その場の大気はそれ以下であった.一方,地震被害のなかった金沢市内は40-80cpmと低い値を示した.空間β線計数率分布地図は地震の被害が大きい地域で高く,時間が経過するに従い低下することが明らかになった.
著者
鈴木 健之 西田 拓司 井上 有史
出版者
一般社団法人 日本てんかん学会
雑誌
てんかん研究 (ISSN:09120890)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.23-30, 2016-06-30 (Released:2016-06-29)
参考文献数
19
被引用文献数
1

本研究は、てんかん患者の認知機能障害に対するリハビリテーションの有用性、およびその他の認知機能改善に関連する要因を明らかにすることを目的とした。症候性部分てんかん患者51名に対して、浜松方式高次脳機能検査(HHBFS)を用いて、初期評価と再評価との比較、作業療法介入の有無による認知機能の変化の比較を行った。また重回帰分析によりHHBFSの得点の向上に関与する変数を検定した。その結果、初期評価と再評価で認知機能障害の改善がみられ、作業療法介入により有意な認知機能の改善を示すHHBFSの下位項目が認められた。また、認知機能障害の改善に関連する要因として、薬剤の影響と作業療法介入が認められ、てんかん患者の認知機能障害に対して抗てんかん薬の調整と作業療法によるリハビリテーションが有効である可能性が示唆された。
著者
鈴木 健之
出版者
東北社会学研究会
雑誌
社会学研究 (ISSN:05597099)
巻号頁・発行日
vol.103, pp.95-114, 2019-10-16 (Released:2021-10-24)
参考文献数
29

本論は、ジェフリー・アレクサンダーの一連のアメリカ大統領論を手がかりとして、アメリカにおけるユニバーサリズムの理論的・実質的意義を探ろうとするものである。アレクサンダーは「アメリカン・ユニバーサリズム」の信奉者であり、師のタルコット・パーソンズと同様、ユニバーサリズムのさらなる普遍化(一般化)に志向するという点において、「機能主義的伝統」の正統な継承者である。ユニバーサリズムの対極にあるパティキュラリズムは、ユニバーサリスティック・パティキュラリズムである限りにおいて正当化されるものであり、一九六〇年代以降のアメリカにおける公民権運動に代表される「新しい社会運動」はユニバーサリスティック・パティキュラリズムの典型として論じられている。機能主義的伝統において、このアメリカン・ユニバーサリズムを最もよく体現している人こそ、アメリカの大統領であると論じられる。 まず、アレクサンダーの「大統領の社会学」の成立と展開をみていく。次に、パーソンズが取り出した「ユニバーサリズム」と「パティキュラリズム」という二つの社会的価値(パターン変数の一組)を用いながら、アレクサンダーの「オバマ主義」をトランプの視点から相対化する作業を行いたい。そして「オバマ主義」と「トランプ主義」を超克する途をパーソンズの「価値の一般化」の議論に確認し、アメリカ社会(学)の未来を展望することで結論としたい。

1 0 0 0 唾の呪力

著者
鈴木 健之
出版者
東京学芸大学
雑誌
学芸国語国文学 (ISSN:03879135)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.22-31, 1995-03