著者
鈴木 泉 山本 正悟 塩山 陽子 藤田 博己
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集 第57回日本衛生動物学会大会
巻号頁・発行日
pp.59, 2005 (Released:2005-10-17)

陸生ヘビ類へのマダニ寄生例に関する報告は少ない.そこで,宮崎県宮崎市内の1地域(K渓谷)でヘビ類を捕獲し,その種類と寄生マダニについて調査した.ヘビ類捕獲時に触診法と視診法でマダニ寄生が確認された場合には,飽血までヘビ類を飼育してマダニを採取した.また,マダニ付着を認めない場合も,許される範囲で約2週間飼育し,寄生の有無を確認した. 調査地域ではシマヘビ,ヤマカガシ,アオダイショウを主体に7種類のヘビの棲息が観察されている.今回,ヤマカガシ,マムシ,アオダイショウでマダニ寄生が認められたが,寄生種はタカサゴキララマダニ若虫のみで,成虫や幼虫の寄生は確認されなかった.また,フラッグスィープ法で行なった同地域のマダニ相の調査では,チマダニ属が優勢で,タカサゴキララマダニの採取例は希であった. 以上の結果から,ヘビがタカサゴキララマダニの生活環の中の一部に含まれていること,ヘビ捕獲法がマダニ相の調査に有用なことが示された.
著者
鈴木 泉
出版者
東京大学グローバルCOEプログラム「死生学の展開と組織化」
雑誌
死生学研究 (ISSN:18826024)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.82-96, 2008-03-15

ワークショップ『現代フランス哲学と生命論』
著者
鈴木 泉
出版者
The Philosophical Association of Japan
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.63, pp.25-44_L3, 2012

Cet essai se propose d'éclaircir la structure élémentaire du corps humain à travers notre expérience fondamentale après le «3.11» : la Terre en tant qu'archeoriginaire et «le sol de notre expérience» se peut mouvoir. Cet expérience, n'est pas un simple fait quotidien, qui se répète dans l'histoire humaine et peut tomber dans l'oubli, mais une occasion privilégiée et inoubliable, qui nous permet d'éveiller notre condition primordiale de la vie humaine et nous force à penser philosophiquement le caractère à la fois fondamental et vulnàrable de trois sortes de positions existentielles basées sur la structure élémentaire du corps humain : la station verticale, la position horizontale et la position assise. C'est une tradition philosophique tenace concernant l'usage philosophique d'une série de métaphores autour de «la Terre» et la thématisation phénomenologique de «la main» qui cachent le caractère mouvant de la Terre et la vulnérabilité et la plasticité éventuelle de notre condition humaine.<br>L'expérience fondamentale de la vulnérabilité de notre condition humaine ne demande pas nécessairement le rétablissement de la foi en la Terre, mais pourrait ouvrir la voie à une nouvelle pensée authentiquement philosophique sur la «demeure» et une transformaton inexpérimentée de la structure élémentaire du corps humain.
著者
鈴木 泉
出版者
東京大学グローバルCOEプログラム「死生学の展開と組織化」
雑誌
死生学研究 (ISSN:18826024)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.82-96, 2008-03-15

ワークショップ『現代フランス哲学と生命論』
著者
山本 道雄 森 匡史 嘉指 信雄 松田 毅 喜多 伸一 鈴木 泉 山本 道雄
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

本研究では認識における超越論的立場と自然主義的立場との対立を、概念史的・問題史的方怯によって研究した。とりあげた哲学者は主として、スピノザ、カント、フッサール、ジェイムズ、ドゥルーズである。スピノザについては、自然主義的と解釈される彼の哲学における超越論的契機が、「原因」概念を中心に考察されている。カントについてはその超越論哲学の可能性が予定調和説という形而上学原理に依っていて、この形而上学的原理を避けるには自然主義的還元か、あるいは演繹論の意味論的転回をとる他ないことが論じられている。フッサールについては、最近の志向性概念の自然主義化の試みに対して、その「還元主義の誤謬」がD.W.スミスの議論を手がかりに批判的に論究され、志向性を自然主義的還元から守るために、それが因果的依存性と区別されるという主張に着目されている。ジェイムズに関しては、「非超越論的現象学」としてのジェイムズ根本的経験論とフッサール現象学との類似性および差異性を明らかにすることによって、「非超越論的」哲学の一つの可能性が、最近の研究成果をふまえながら探求されている。ドゥルーズについては現代フランス哲学における超越論的原理の考察という目的の下に、ドゥルーズにおける超越論的経験論の解明が試みられている。さらにこれらの研究に加え、実験科学である心理学の分野から、人間の記憶の再生と再認を比較に関する研究成果が寄与されている。この比較のために新しい方法が考案され、この方法によって、再認成績の方が再生成績よりもすぐれているという結果が判明した。この結果から、検索空間が同一であっても,検索の手がかりの差さえあれば,再認の方が再生よりも好成績となること知見が獲得された。
著者
鈴木 泉 大里有生
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.1, pp.55-60, 2006-01-12

インターネット検索において、人間が検索クエリーを作成する際の支援をするシステムを提案する。そのために先ず、検索行為の認知モデルを実験により明らかにした。本システムでは、人間は最初に1回だけ、クエリーに使われる可能性のある語をファジィ集合として与える。実際に検索で使用するクエリーは、人間が与えたファジィ集合に基づいて生成される。検索に成功するまでクエリーを変更してこれを繰り返すが、その際、人間が与えた指示には常に必ずしも従わないほうが、逆に良い結果をもたらすという、大局的学習法の考え方が適用できる。大局的学習法を適用することの有効性を、実際の検索を行って検証する。A human support system is introduced that assists human to create queries in Internet searching. For this purpose, a human recognition model of searching activity is described by performing an experiment. In the initial stage of the system, the human is requested to identify the entire word set that can be part of the queries, by means of a fussy set. Then, every seaching query is generated by obeying the Fuzzy set until the human successes the searching. However, the system can be even more useful if the system does not always obey the human instruction, which is outlined as the Global Learning Method. How the Global Learning Method is applied to this system, and why it can be useful are discussed by referring an experiment in which the proposing system is employed.
著者
鈴木 泉 中川 隆彰
出版者
山形県立園芸試験場
雑誌
山形県園芸研究報告 = Bulletin of the horticultural research in Yamagata Prefecture (ISSN:13473786)
巻号頁・発行日
no.17, pp.25-37, 2005-03 (Released:2011-03-05)

7月から9月まで継続出荷を可能にするエダマメの組み合わせ品種を選定するために,品種比較を行い,その有望品種を高品質で安定出荷するための収穫適期判断基準と出荷調整技術を検討した。食味が優れ,収量が安定している品種は,‘茶々丸’‘越後ハニー’‘晩酌茶豆’‘秘伝’などであり,播種時期を組み合わせることによって,7月下旬から9月下旬まで連続して出荷ができる。食味が良く鮮緑色を保ったまま収穫できる収穫適期は,開花始期からの日平均気温積算値で判断でき,‘茶々丸’が750~850℃,‘越後ハニー’が800~900℃,‘晩酌茶豆’が850~1,000℃の範囲である。収穫時間帯は,夕方収穫が,朝および日中に比べショ糖含有が多く糖度も高い。また,晴天時に比べ曇天時の方が,糖度並びに食味の変動が小さい。エダマメ本来のおいしさを保つためには,収穫後,短時間で品温を下げる必要があり,その方法として,「全自動えだまめ洗浄脱水機」が利用できる。出荷時の外観品質と食味等の鮮度を保持するためには,鮮度保持フィルムが有効である。氷水洗浄脱水処理後,速やかに鮮度保持フィルムに袋詰めし,低温で保存することによって,糖度と食味を高く保持できる。