著者
岡田 正人 金盛 克俊 青木 伸 大和田 勇人
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.194-200, 2014-01-05 (Released:2014-01-07)
参考文献数
23

This paper presents a high performance virtual screening method for drug design based on machine learning. In drug discovery with computers, drug designers often use docking softwares. They decide the docking between the compound and the protein with the result of docking software, structure of the compound, and any information of the compound. Currently, the performance of docking software is not high. This paper shows the machine learning method which uses the experiential knowledge of pharmaceutical researchers. This method calculates the docking possibility of compounds with high performance based on the results of the docking software and chemical information of compounds. The experiment shows our method have high-accuracy as 98.4 % and excellent ROC curve.
著者
丸山 剛 青木 伸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.1222-1224, 2007-08-01

We have developed a stereovision method that uses a monocular head-mounted display (mono-HMD). In the past, both images in stereovision have been set in either a virtual world or in the real world. In the former case, a person wearing special glasses can see 3D images, but other people can't even see 2D images. In the latter case, viewers can only see 3D images from a particular location. Our method solves both problems. In our method, one image is set in a virtual world displayed in a mono-HMD, and the other image is set in the real world. The viewer wears the mono-HMD and moves her body to align one retinal image with the other retinal image. The brain's vision center then perceives the two images as one stereoscopic image. Our experiments have shown that 3D images can be viewed stereoscopically using our method.
著者
中村 美詠子 近藤 今子 久保田 晃生 古川 五百子 鈴木 輝康 中村 晴信 早川 徳香 尾島 俊之 青木 伸雄
出版者
Japanese Society of Public Health
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.57, no.10, pp.881-890, 2010

<b>目的</b> 本研究は,児童生徒における「学校に行きたくないとしばしば感じる気持ち」(以下,不登校傾向)の保有状況と自覚症状,生活習慣関連要因との関連を横断的に明らかにすることを目的とする。<br/><b>方法</b> 平成15年11月に小学校 2・4・6 年生,中学校 1 年生,高等学校 1 年生の5,448人と小学生の保護者1,051人を対象として実施された静岡県「子どもの生活実態調査」のデータを用いた。自記式の調査票により,児童,生徒の不登校傾向,自覚症状,生活習慣,および小学生の保護者の生活習慣を把握した。<br/><b>結果</b> 有効な回答が得られた小学生2,675人,中学生940人,高校生1,377人,小学生の保護者659人について分析を行った。不登校傾向は,男子小学生の11.4%,男子中学生の12.1%,男子高校生の25.3%,女子小学生の9.8%,女子中学生の19.6%,女子高校生の35.9%にみられた。不登校傾向を目的変数,自覚症状,生活習慣関連要因をそれぞれ説明変数として,性別,小学(学年を調整)・中学・高校別に,不登校傾向と各要因との関連を多重ロジスティック回帰分析により検討した。男女ともに,小学・中学・高校の全てでオッズ比(OR)が統計学的に有意に高かったのは,活力低下(OR: 3.68~8.22),イライラ感(OR: 3.00~6.30),疲労倦怠感(OR: 3.63~5.10),朝眠くてなかなか起きられない(OR: 1.98~2.69)であり,また強いやせ希望あり(OR: 1.83~2.97)のオッズ比は中学男子(OR: 2.09, 95%信頼区間:0.95–4.60)以外で有意に高かった。一方,小学生において保護者(女性)の生活習慣関連要因と不登校傾向との間に有意な関連はみられなかった。<br/><b>結論</b> 不登校傾向の保有状況は小学生では男女差は明らかではないものの,中高生では女子は男子より高かった。また,不登校傾向は,不登校者においてしばしば観察されるような様々な自覚症状と関連していた。
著者
青木 伸一 北田 敏廣 井上 隆信 加藤 茂 横田 久里子
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

三河湾を対象海域として、気象、海象、陸域流出、内湾水質の4つの側面から総合的に温暖化影響について検討した。気象変動については、地表面近くの大気の安定成層化が夜間から早朝で進み化学物質の滞留が起こりやすいことを明らかにした。海象変動については、台風の大型化を見据えて2009年の高潮の特性を詳細に検討し、風場の急変が高潮の増幅要因となることを示した。陸域流出については、モデルを用いて地球温暖化による異常気象により栄養塩の流出が増大するこ可能性を示した。内湾水質については、観測値から0.024~0.06℃/年の水温上昇トレンドを示すとともに、貧酸素水塊の浅海遡上に対する風の影響を明らかにした。
著者
青木 伸也 湯本 高行 角谷 和俊 新居 学 高橋 豐
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.16, pp.1-8, 2009-11-13
参考文献数
18

ニュースは同じトピックでも新聞社ごとに報道内容に違いがある.これは新聞社ごとに様々な論点に対しての見解が違うからで,1 つの新聞だけ読んだ読者は,他の新聞では異なる見解が示されているにも関らず,その 1 つの新聞と同じ見解を持ってしまう恐れがある.そこで,あるトピックについての新聞記事の集合から新聞社ごとの編集意図を抽出する手法を提案する.各見解は論点と極性 (ポジティブ/ネガティブ) からなるとし,その集合として編集意図をモデル化する.抽出の際には,見解を述べていると考えられる見解文に注目し,精度よく編集意図を抽出することを目指す.ユーザは可視化された編集意図を見ることで各社の見解の違いを比較することができる.When the several authors report the same news topic, reported facts are often different by the author. It is because each author has his own observation about various points of the news topic. If users read newspapers of only one author, they obtain biased understanding about the news topic. In this paper, we propose the method for extracting author intentions. We model author intentions as sets of observations consisted of (argument-point, positive/negative, strength of observation). In our proposed method, we use sentences which often express observation to extract author intention in high accuracy. Users can compare some authors by looking at visualized author intention.
著者
青木 伸也 湯本 高行 角谷 和俊 新居 学 高橋 豐
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.88, pp.187-192, 2008-09-14
参考文献数
7

本論文では,同一事件を扱ったニュース記事集合内の特異な段落に注目し,発信者意図を抽出する手法を提案する.発信者意図は言及特異段落の集合と,不言及特異段落の集合から構成され,複数発信者間の意図の違いを表現する.これにより,ユーザのニュース記事の読み比べを支援することができる.本提案手法では,段落の言及,不言及特異度を定義し,閾値より大きいものを抽出する.評価実験では,適合率は平均 0.69 と比較的良い値が得られたが,再現率は平均 0.53 と低く,課題が残った.In this paper, we propose the method to extract author intentions based on peculiarity parts in related news articles. An author intention consists of mention peculiarity paragraphs and non mention peculiarity paragraphs, and expresses difference between intentions of some authors. This will support users to read and compare between news articles of some authors. In this proposed method, we define mention peculiarity and non mention peculiarity of paragraphs, and extract paragraphs having peculiarity more than a threshold. In experimental results, average precision was 0.69, and average recall was 0.53.
著者
岡田 正人 金盛 克俊 青木 伸 大和田 勇人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

がん創薬をターゲットとした化合物ライブラリから共通するパターン(構造と性質)を自動生成する機能と、定性的に記述されたパターンから化合物とタンパク質が結合するか否かを高速に判定する機能を併せ持つ、バーチャルランダムスクリーニング法を開発する。 本手法により、従来の定量的な力学計算を伴うドッキングシミュレーションを越えて、実験等で得られた知見を活用して薬剤候補を絞りこむことが可能となる。
著者
足利 健亮 金田 章裕 応地 利明 成田 孝三 山田 誠 青木 伸好
出版者
京都大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1992

都市の立地決定は、計画都市の場合、大別して二つのタイプに分かれる。一つは近代以前に多いタイプで、立地決定が1人の権力者によって為されるものである。もう一つは近現代に多いタイプで、権力者というよりは為政者の合議によって決定が下される。後者のタイプは、特に時代が新しいものは、立地決定に至る経過が記録に残されていると考えてよいから、それを把握することは容易である。しかし、北海道の諸都市や新大陸の諸都市でも、19世紀以前の計画都市では、立地決定に至る経過の完全な復原は、史料の散逸ではやくも困難になっていることが多い。一方、近代以前の計画都市の選地にあたっては、多くの場合選地主体者たる権力者の意図が記録されることはない(戦略機密なので)から、文献史料による方法で「意図」と「経過」を解くことは不可能と言ってよい。ところが、都市が作られたという事実は地表に、従って地図上に記録されて残り続けてきているから、これを資料として上記設問の解答を引き出すことが可能となる。徳川家康や織田信長の城と城下町の経営の意図、つまり安土や江戸をどうして選んだかという問題は、上記の歴史地理学的手法による研究で解答を得ることができた。例えば、江戸を徳川家康が選んで自らの権力の基盤都市として作ったのは、不確かな通説とは異なり、富士が見えるという意外な側面の事実を「不死身」と読みかえて、自身の納得できる理由[選地理由]としたと説明する方が明快であることを、研究代表者は明らかにした。その他、各研究分担者によって日本古代地方官衙、同近代の計画都市、前近代アジア都市、アメリカ・ワシントン、カナダ諸都市など具体的に取り上げて選地理由と経過を明快に説明する結果を得た。詳細は、報告書(冊子)に論述された通りである。