著者
遠田 幸生 竹村 卓也 佐藤 和美 沓名 潤子 伊藤 新 高橋 武彦 小林 淳一 郷地 元博
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第23回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.387, 2012 (Released:2013-07-08)

バイオエタノール製造前処理技術歯車型粉砕媒体を水平振動式加振機で駆動する省エネルギー型の高衝撃粉砕機を開発している。本粉砕機で処理した粉末は、従来糖化率が高く、同時糖化発酵においても発酵阻害がなどの特徴をもってい。しかしながら、製造コスト40円/Lを達成するためには、酵素の費用の削減、30~40 wt/vol%の高濃度粉末スラリーの同時糖化発酵後のエタノール回収の効率化などが必要である。 そこで本報告では、製造プロセスのコスト削減を図るため、酵素を回収して再利用、30~40 wt/vol%の高濃度粉末スラリーの同時糖化発酵後のエタノール回収に関する検討を行った。そのバイオエタノール製造プロセスの低コスト化を図る一環として、エタノール回収、酵素回収の検討を行った結果、エタノール回収率は95vol%以上、酵素回収率は約50%を達成できる見通しが得られた。
著者
飯塚 博 兼岩 敏彦 高橋 武志
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

籾殻・大豆皮等の植物非食部を炭化焼成して得られる炭素粉体を用いたプラスチック複合材料の電磁波遮蔽・吸収材料としての可能性について検討した.複合材料の製造は,作製した炭素粉体と複合材料の母相となるプラスチック繊維を水中で分散混合する抄紙法を用いて行った.その結果,電磁波遮蔽性については,複合材料の導電性と良い相関があり,有意に材料設計が可能になった.電磁波吸収性には炭素粉体の粒径,粉体配合率,試料厚さ,導電性等が複雑に影響した.したがって,それらの最適な組み合わせを合理的に決定する手法の確立が求められた.本研究では電磁波の無反射曲線を求め,そこから製造条件を決定する手法を確立した.
著者
高橋 武秀
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集 第3回横幹連合コンファレンス
巻号頁・発行日
pp.95, 2009 (Released:2010-04-05)

わが国の製造業を中心として、産業クラスタの構造とそこにおける活性化要因について考察し、イノベーションを作る社会的メカニズムについて議論する。そのひとつの基礎を考える切り口として、イノベーションにおいて重要となるアナロジー思考と会話についても考察する。
著者
古野 哲郎 神山 亜紀 明石 智義 臼井 真理子 高橋 武美 綾部 真一
出版者
Japanese Society for Plant Cell and Molecular Biology
雑誌
植物組織培養 (ISSN:02895773)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.275-280, 1993
被引用文献数
10

西洋タンポポのカルス培養細胞から完全な植物体を再生させた. カルス細胞をNAAとBAを添加した1/2MS培地上明所で培養すると, 一部の培地上で著しいシュートの形成が見られた. ホルモン無添加培地で発根させ, バーミキュライトを経てポット中の土壌に移植したところ, 開花し, 種子を得る事ができた. カルス培養ではトリテルペン酸 (オレアノール酸, ウルソール酸) が顕著に検出されたが, 再分化すると検出されなくなり, 代わりに分化器官ではトリテルペン-3-オール量が増加した. トリテルペン-3-オールの組成をHPLCで解析したところ, カルスではα-およびβ-アミリンが主要な成分であるのに対して, 分化器官ではタラキサステロール, ルペオールなどがさらに見出され, 特に乳液ではタラキサステロールが主成分であった.
著者
林 友直 高橋 武
出版者
東京大学宇宙航空研究所
雑誌
東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.13-23, 1974-01

宇宙観測用二次電子増倍管への応用を主目的とした小型,軽量の直流高圧安定化電源を試作した.ここに述べる回路は,出力側からの帰還による安定化回路をもったCockcroft Walton型整流器で,出力電圧3,000 V, 負荷電流30μAに設計されている.この方式の整流回路を用い,さらに特殊な実装法を適用することによって装置の小型,軽量化を達成することができた.資料番号: SA0124466000
著者
廣田 洋 棚橋 善昭 高橋 武美
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.19, pp.54-61, 1975-10-01

Structure elucidation of LB, one of the volatile components of "San-shion" (Ligularia species), was accomplished in the following way. LB, C_<15>H_<26>O, was assumed to be a saturated guaiane-type sesquiterpene ether from its spectra and the dehydrogenation reaction. INDOR experiments on LB and 1-epiguaioxide(13) showed that LB is one of the eight stereoisomers of guaioxide(10). As six compounds of them are already known, the structure of LB must be represented by either 14 or 16. The reaction of LB with NBS in CCl_4 gave 4-bromo-LB(22) in 8〜18% yield. The compound(22) was dehydrobrominated into 23, which reacted with diborane to give 27. The oxidation of 27 with Jones' reagent gave the ketone(29), which then isomerized to 26. The structure of 22, 23, 26, 27, and 29 were confirmed by their spectral data, obtained by double resonance and lanthanide-induced shift techniques in PMR. The absolute structure of 29 was determined by the ORD and CD experiments. The hydrogenation of 23 gave 4-epi-LB. The compound(14) obtained by tosylation of 27 followed by reduction with LiAlH_4, was identical with 4-epi-LB. Therefore, the structure of LB was determined to be 16, including the absolute configuration.
著者
後川 昭雄 高橋 慶治 河端 征彦 高橋 武 富田 秀穂
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.773-798, 1977-09

衛星が軌道中にあるとき,重要な電源である太陽電池の出力がどれ位かを正確に推定するために地上においてその特性が予め正確にわかっている必要がある.本来,太陽電池の出力較正は大気圏外で行うのが最もよい方法であるが,現在まだ回収が不可能であるため,一般には高々度気球を使用して,大気効果の少ない約36km以上の高空で出力較正を行うのが普通である.そこで昭和49年度から50年度にかけて実験装置の設計,製作,地上試験を行ない,昭和51年5月25日に三陸大気球観測所においてB_5気球により衛星用太陽電池の出力較正実験を実施した.今回は第1回目ということもあり飛翔高度は約27kmであった.しかしこの高度ではまだ散乱光の影響が残っており,また気球の反射も当初予想したように大きかった.今後,上記影響を充分に注意して実験を行えば,太陽電池の出力を正しく較正することが可能であり,標準太陽電池の気球による設定化の目途がついたといえる.