著者
辻本 裕
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.12, pp.1159-1164, 2019
被引用文献数
1

<p>「デオマジック」は製紙工場で発生する汚泥臭やパルプ製造時のイオウ臭に対しても非常に消臭効果が高く製紙工場向けには㈱敷島カンバスから販売し多くの製紙工場で使用いただき好評を得ている。シキボウは化学的中和反応によりアルカリ性臭から酸性臭さらには加齢臭にも高い消臭効果を示す消臭加工繊維を販売し業界で幅広く認知されている。しかし消臭剤では糞便臭のような強烈な臭気は弱めることができても100%消すことはできない。そこで発想を転換し糞便臭を消すのではなく利用して良い香りに変化させる香料「デオマジック」を開発した。食品添加物の香料を調合した「デオマジック(ナッツの香り)」は特許も取得済であり,微生物が繁殖して発生する強烈な臭気に対して幅広く効果を示すことから全国の畜産現場や産業廃棄物処理場や工場の廃水処理汚泥などの臭気対策として使用されている。</p>
著者
横式 龍夫 田口 雄三
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.1518-1528, 2008-12-01

2007年は電力及び動力用にボイラ設備を設置している一部事業者において,大気汚染防止法や水質汚濁防止法等の公害防止法令の不適切な設備管理の事例が発生し,社会的にも大きな関心事となった。その後,法令順守徹底の観点から,環境省検討委員会や事業者毎の調査検討が行なわれ,不適正事案の分析及び今後の取り組み指針が整理されている。<BR>窒素酸化物(以下NO<SUB>x</SUB>と称す)は,大気汚染防止法のばい煙の一つとして,規制されている物質であるが,環境省検討委員会や各社公表資料においても最も多くの不適正事案が紹介されている。<BR>NO<SUB>x</SUB>の発生原理やその低減技術はボイラメーカ各社や各種公知文献等でも過去に数多くの発表が行なわれているが,ここでは今後の法令順守や環境対策への取り組みの一助とするために改めて整理してみたので紹介する。
著者
戸田 久昭 浜田 忠平
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.324-328, 1958-05-10 (Released:2009-11-17)
参考文献数
7

In order to determine the composition of polysaccharides of pulp, E. Hägglund proposed a procedure of total hydrolysis of pulp, and later various modified procedures of his one were applied by many investigators. In the present paper, occurence and decomposition of monosaccharides during the total hydrolysis have been investigated by means of paper chromatographic technique.From this investigation, it has been found that a procedure of total hydrolysis is enough to complete the hydrolysis of cellulose, which consists of a primary hydrolysis for 1 hr. at 30°C with 72 % H2SO4 and a secondary one for 6 hrs. with boiling diluted (4.0 %) H2SO4. But hydrolysis of xylan and mannan had already been completed within 4 hrs. secondary hydrolysis.When much glucose in hydrolysate interfere the spot of mannose on the paper strip, it is recommended to use glucose oxidase, 10 mg of which can oxidize 10 and 50 mg of glucose within 5 and 20 hrs. respectively (pH 7.0, 37°C).Water soluble polysaccharides (γ-cellulose) in pulp were completely hydrolyzed by boiling with 4% H2SO4 for 8 hrs. In this case hydrolysis of xylan was also easier than that of mannan and glucan.
著者
篠田 淳司
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.539-549, 2011-06-01
参考文献数
9

2002年の新エネルギー法政令改正に伴い,木質バイオマス発電施設建設への助成策が講じられ,企業や自治体,森林組合などによる施設整備が相次いだ。また,2003年にはRPS法が施行され,木質バイオマス発電施設の建設が加速された。さらに,セルロース系バイオエタノールなどの次世代バイオ燃料開発,バイオマス熱の利用拡大,バイオマス混焼による石炭火力発電などの木質バイオマスエネルギー利用に関する計画が幅広く進められている。不況などの影響で木質チップへの需要が緩和する事態が続いていたが,昨今,バイオマス混焼による石炭火力発電やバイオマス専焼の大型発電所などが計画されるようになり,再び需給がタイト化すると予想されている。森林資源のカスケード利用の観点からは,エネルギー利用は最終的な手段と位置づけられるが,昨今ではESCO,カーボンオフセット,CO<SUB>2</SUB>排出量取引などの新たな付加価値を付加したビジネスモデルも相次ぎ発表され,さらには木質バイオマス発電の固定価格買取制度の導入も見込まれている。こうした情勢変化は,最大の課題となっていた事業採算性にも期待をつなげる雰囲気を創り出しつつある。<BR>木質バイオマス利用による産業化はなかなか容易でないことも確かだが,一方ですぐにでもできることがあることも確かだ。CO<SUB>2</SUB>削減などを目的にいくつかの事業が動き出しているタイミングをとらえ,地域にバイオマス活用の道筋をつけていくことが必要だろう。2020年の木材自給率50%・低炭素社会実現を謳った『森林・林業再生プラン』の有効な促進策としても,強力に推進すべき時を迎えていると言えるだろう。
著者
宮川 孝 尾松 正元 直原 孝之 新井 直人
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.209-215, 2005
被引用文献数
3

紙を白く見せるために日常的に蛍光物質 (蛍光増白剤=蛍光染料) が使用されているが, 食品衛生法の食品添加物としての認可を受けていない蛍光増白剤は, 合成着色料の一種として規制され, 検査法としては昭和46年5月8日付厚生省課長通知環食第244号「蛍光物質を使用した器具または容器包装の検査法について」が定められ運用されてきた。<br>02年12月に保健所の検査でタイ製の紙製ビーフントレー (意図的に原紙, 塗工層に蛍光増白剤を添加と推定) より蛍光増白剤の溶出が確認され, 食品の回収命令が出たのが発端となり, 03年7月には蛍光増白剤を意図的に使用していない紙製トレー (古紙配合品) でも回収指導を受ける事態が発生した。このままでは古紙配合製品すべて (白板紙のみならずライナー, 段ボールまで) が回収対象となり, 関係業界を巻き込む大問題に発展する恐れが出てきた。一方, 公定法にもかかわらず指定検査機関間で異なる判定結果となることもわかった。<br>今回, この蛍光物質溶出検査法 (環食第244号) の問題点を抽出し, その原因を明らかにし, この結果をもとに, 日本製紙連合会から厚生労働省に検査法の見直しを03年11月9日に申し入れ, 異例とも言える速さで04年1月7日付厚生労働省課長通知 (食安基発第0107001号・食安監発第0107001号) で検査法が見直され, 判定基準も写真で実例が示されることにより, 古紙配合製品も概ね使用できる見通しとなった。ここまでの経緯と海外の規制状況もあわせて紹介する。
著者
境 健自 平田 和之
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.1311-1320, 2005

近年, マシンの高速化, 硫酸バンドの減少, 古紙比率の増加等の理由により, 濾水性歩留り向上剤の重要性はますます増大している。当社は, カチオン性ディスパージョンポリマー (DRシリーズ) とアニオン性ディスパージョンポリマー (FAシリーズ) を組み合わせて用いるツインズシステムを開発し, 多くの製紙工場でこの分野に実績を上げてきている。<br>このFAシリーズは, 水溶性ポリマー粒子を水系に分散させる当社独自のディスパージョン技術を用いたアニオン性のPAM系高分子であり, 抄紙プロセスにおいて, 良好な地合を維持しつつ, 灰分歩留りが高いという特徴がある。この特異的な凝集挙動は, アニオンポリマーFA-230の微粒子特性が関与していることがわかった。<br>当社は, その微粒子挙動の機能を解析し, 高速マシンに適用するために改良を加えた結果, 改良アニオン微粒子型ポリマーを開発することに成功した。このアニオンポリマーは, 分子レベルでの構造制御により, ポリマーでありながらより強い粒子性の側面を持ち, 溶解性, 分散性に優れる。<br>このアニオン微粒子ポリマーを, カチオンポリマーと組み合わせツインズシステムとして使用することで, 高シェアにおいても, 高い歩留り率を維持しながら, 細かい緻密なフロックを形成し, 高地合, 高濾水性, 低含水率を実現できた。この従来にない微粒子特性をフロッキーテスター, 動的濾水試験機DDA, および歩留り試験機DDJで証明した。
著者
若松 英之
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.1158-1164, 2002-08-01
被引用文献数
4

Recently, in Japanese paper mills, the papermaking conditions have been getting worse because of higher usage of recycled paper, proceeding mill closure, alkaline paper making or an increase of wire speed.<BR>Under such conditions, retention aids have been required to achieve much higher performance. One of such retention aid systems is the microparticle system using cationic PAM and inorganic substance.<BR>We have developed various types of dispersion polymers, which have characteristics of high molecular weight, high actives and low product viscosity.<BR>Furthermore we have developed a new retention system, HYMO TWINS SYSTEM. characterized by using both cationic dispersion polymer and anionic dispersion polymer. HYMO TWINS SYSTEM achieves higher retention and higher drainage than micro-particle systems.
著者
クリスチャン ジェン―レンデュ 吉田 実
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.1193-1197, 2015

製紙メーカーは多くの品質的な課題に取り組む一方,生産コスト削減のため様々なアプローチを行っている。このような今日の製紙業界の課題に対する新たな解決策として,BASF社は革新的な生産性向上剤ゼロレックスを提案する。<br>ゼロレックスはポリビニルアミンをベースにした製品である。あらゆる紙,板紙に容易に適用でき,抄紙工程のトータルコスト削減に大きく寄与できる。本製品は海外で多くの採用実績があり,アジア地域においても既に20社以上の採用実績がある。本製品はカチオン電荷を有するビニルアミン基とビニルホルムアミド基をあわせもつ。ビニルアミン基により疎水性物質を繊維に定着させ,ビニルホルムアミド基の存在により水素結合が増強し紙力が増大する。<br>本製品を抄紙工程に適用することによりわずか1製品で,定着,ろ水,歩留りの改善に加え紙力の向上も可能となる。それによって古紙のような安価な原料や填料の使用を増やすことができ,紙切れの減少,蒸気使用量削減,抄速アップといった生産性の向上が期待できる。このように本製品でマシンを最適化することによって,抄紙工程のトータルコストの削減が可能となる。
著者
今井 茂夫 和田 充弘 和田 丈晴 岩﨑 圭 片桐 律子 美濃部 安史 石井 聡子
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.11, pp.1243-1250, 2018 (Released:2019-02-01)
参考文献数
29

衛生ナプキンや使い捨ておむつのような衛生用品は,皮膚との長期間の接触で使用されるため,これらの製品に含まれる化学物質が人体に悪影響を及ぼすかどうかを確認することが重要である。衛生用品の主要材料であるパルプは,その白さを増すためにアルカリ薬剤による漂白が行われるが,製造メーカーの環境配慮の高まりによって二酸化塩素に基づくECF漂白が広く採用され,これまでの漂白方法に比べてクロロホルムおよびクロロフェノールの生成は大幅に減少した。しかも,ECF漂白プロセスにおける塩素化合物の発生および持続性に関する知識が蓄積されている。一方,衛生用品に塩素化合物が含まれていると,汗などの体液に溶けて皮膚に吸収される可能性があり,人的影響を把握するためにはその含有量を定量的に測定する必要がある。但し,塩素化合物の悪影響は化学種によって大きく異なるため,塩素の総量のみを計算することでは不十分であり,溶出液中の化学形態を特定することが重要となる。当社では,生理用ナプキンに使用されるパルプ中のダイオキシン類を分析し,たとえ毎日40年間使用されても大丈夫なよう,衛生用品の消費者の健康への影響を評価している。筆者らは,生理用品への漂白パルプの使用可否を決定すべく,皮膚暴露を想定した溶出試験を実施し,溶出された化合物の定量を含む化学形態ベースの定量分析フローを作成,安全性に関する評価方法を確立した。これにより,ECF漂白パルプに含まれる塩素化合物の量的な把握,及び化学的形態の解明に至り,当社製品が安全であることを確認した。本レビューでは,これらの研究成果を紹介する。
著者
鍛治 裕夫 兵頭 建二 加藤 真 重松 俊広 笠井 誉子
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.1177-1180, 2015 (Released:2016-02-01)
被引用文献数
1 1

近年の携帯電子機器の普及およびその高性能化に伴い,高エネルギー密度を有する二次電池が望まれている。特に,リチウムイオン二次電池は,他の二次電池に比較して,高エネルギー密度を達成することができる電池として,電池を構成する部材やシステムの点から,様々な改良・開発が進められている。電池を構成する部材の一つである電池セパレータに対しても,更なる安全性と電池特性の向上が求められている。従来,リチウムイオン二次電池用セパレータとしては,シャットダウン機能を有するセパレータとして,微多孔を有したオレフィン系樹脂フィルムがセパレータとして使用されてきたが,ショートトラブル時の電池内での熱暴走を防止するには,より耐熱性に優れたセパレータが求められている。本報告では,耐熱性,電池特性に優れたセルロース系電池用セパレータの開発検討内容について報告する。本検討の第一段階では,不織布セパレータを構成する繊維の種類が,電池特性にどのように影響するかを調査した。検討の結果,セルロース繊維,PET繊維が不織布セパレータを構成する繊維として適していることを見出した。次いで,本検討の第二段階では,セルロース繊維単独系の不織布セパレータとセルロース繊維とPET繊維の混合系不織布セパレータについて比較を行い,セルロース繊維とPET繊維の混合系不織布セパレータが電池特性・安全性の点で優れていることを見出した。
著者
細田 雅士
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.12, pp.1199-1208, 2019

<p>我々にとって最も身近な素材の一つであるプラスチックは,包装容器から電気製品・電子部品,自動車,医療用器具などの様々な形で活用されており,生活に安全性や利便性をもたらしている。一方で,プラスチックは化石燃料から作られており,製造や廃棄の過程での環境負荷が問題となっている。特に,近年ではマイクロプラスチックによる海洋汚染が注目されており,生態系への影響も深刻になっている。資源消費量の削減や環境負荷の低減のため,使用済みプラスチックの適切なリサイクルシステムの構築が国内外で求められているが,現在のところ,日本国内で発生するプラスチックの総廃棄量のうち,マテリアルリサイクルされている割合は約22%にとどまっている状況である。</p><p>全国の優良な産業廃棄物処理及びリサイクル事業者のネットワークを運営するエコスタッフ・ジャパン㈱では,日本全国の各地における廃棄物処理及びリサイクルの現場や排出事業者との繋がりの中で,中央省庁を含めた産官学連携の中で,業界最新動向のヒアリングを積み重ねてきた。本論では当社が近年実施した「製品製造時のプラスチック再生材活用促進事業のニーズ調査」を例に今後の資源循環の動向を概観する。</p><p>本調査においては,将来的な国内の再生プラスチック市場の拡大につなげるため,メーカー,コンパウンダーおよびリサイクラーの代表的な企業にヒアリング調査を行い,プラスチック再生材市場の需要と供給のマッチング条件を明らかにするとともに,再生プラスチックの活用促進における課題に対して,各主体がどのような対策を講じていくべきかについて方向性を示した。</p>
著者
佐田 栄三 浅岡 宏
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.751-767, 1989-08-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
66

Although lignin in wood materials is to be separated as much as approximately a half of the amount of pulp through pulping processes, currently the chemical value of isolated polymeric lignin has not yet been effectively utilized. It has been desired to develop the processes for utilization of lignin in view of its chemical substance, i.e. highly complex polymer.In this review, first the outline of the present situation of lignin utilization in pulp and paper industries is presented in Section 1. Afterwards, the following three sections have been devoted from the standpoints of effective and potential utilization of lignin : Present situation of utilization of effective components and possibility or potentiality of utilization of derived components as chemical feedstocks (Section 2) Decomposition processes of lignin (Section 3) Possibility of utilization of decomposed components (Section 4).In Section 2, two typical reactions of lignin utilized for separation, i.e. acid catalyzed decomposition of ether likages and reductive decomposition of β-ether have been briefly described and the features of both reaction sequences offered along with practical applications. The necessity to clarify both the decomposition and condensation reactions quantitatively, that is, from the view point of chemical kinetics has been pointed out, because active sites for condensation reaction are apt to be still left after completion of both the reactions. Further, the steam explosion process of lignin, which is a practical process utilizing decomposition reaction of ether linkages is outlined and reactions and separations of derived components are explained to search for a possibility of their effective utilization.The first part of Section 3 is devoted to introduce several trials to degradate lignin chemically and thermally (pyrolysis) for chemical utilization. Hydrogenated decomposition, oxidative decomposition and production of catechol through a nucleophilic substitution reaction are reviewed as to chemical degradation. In the remaining part of this section, the biodegradation of lignin, i.e. the microbiology of lignin degradation, specifically lignin-degrading microbes and enzyme systems of lignin degradation, is reviewed. The latest trend and problems in the relevant fields are outlined and the long-term goals of biological processing of lignin are pressented.In Section 4, a feasibility study for production of polyoxyphenylene (or polyphenylene oxide, PPO) which is an important engineering plastic is given. The production of PPO is regarded as one of the promising processes for utilization of lignin-derived chemicals when the cost of lignin as well as the marcket scale of the product is taken into account.
著者
喜多 久博
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.7, pp.444-448, 1958-07-10 (Released:2009-11-17)
参考文献数
11
著者
遠藤 さおり 松永 悦子 海老沼 宏安
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.656-666, 1996-04-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
11

近年の産業の発達に伴い地球規模での様々な環境破壊が引き起こされ, 環境保全が社会全体での課題となってきている。そして, この問題は, 原材料の大半を森林に依存している紙パルプ産業においても, 根幹にかかわる重要な問題であり, 環境保全と産業の発達の調和が, 次世代への持続的な発展への重要な鍵となっている。様々な産業分野において, バイオテクノロジーを用いた技術が, 次世代における産業の発達を可能とする環境保全技術として注目を集めている。紙パルプ産業においても, 植林事業の推進に代表されるように, 環境保全と産業の発達の両面からの事業展開が繰り広げられている。しかし, 次世代において, 企業に対する環境保全の圧力はさらに増大すると推測され, 植林事業においても原材料としてだけではなく, 社会的にも付加価値の高い樹木の植林をおこなうことが必要となると考えられる。バイオテクノロジーの進歩により, 生物に新たな遺伝子を導入することにより, 生物に新たな能力を付加することが可能となってきている。そして, この技術を用い植林木の改良・開発をおこなうことにより, より社会的に付加価値の高い植林事業が可能となると考えられる。本報告では, バイオテクノロジーの中でも, 特に紙パルプ産業と関りの深い, 植物のバイオテクノロジーの環境問題への取り組みとして, 植物の汚染物質の浄化, 解毒に関した研究を紹介する。当研究室において遺伝子組換え技術を用い, 解毒能力を強化した環境ストレス耐性樹木の作成を行っている。遺伝子導入された樹木は, 大気汚染・除草剤などの環境ストレスに対し, 強い耐性を示すことが明らかとなっている。この結果も合わせて報告するとともに, 樹木における遺伝子導入技術の可能性と, 有用性に関し考察する。

1 0 0 0 資源と技術

著者
駒形 作次
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.7, pp.266, 1955
著者
金 鳳庸 磯貝 明 尾鍋 史彦 臼田 誠人
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.12, pp.1165-1170, 1988-12-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
14

No additive paper and four kinds of paper containing rosin-alum, alum only, alkylketenedimer (AKD) -cation polymer and cation polymer only were treated by UV light in air to study changes of paper properties, from the viewpoints of natural deterioration of paper.Photodegradation of cellulose and hemicellulose chains in paper brings about the slight increase in tensile strength and Young's modulus, and the drastic decrease in folding endurance for every paper examined so far. These findings may be explained by molecular rearrangements of degraded cellulose and hemicellulose to form new stable hydrogen bonds during irradiation. Sizing and retention chemicals have little influence on such paper properties even though some of them are chemically modified by UV irradiation.Since rosin-size has UV absorption at the relatively long wavelength region, UV treatments bring about the gradual loss of sizing effects and influence wet tensile strength and water absorption properties.Optical properties are primarily influenced by additives. Rosin-sized paper showed the darkest color after UV treatment because of its UV instability. AKD seems to suppress the coloring reactions to give lower discolored paper compared with paper without additive.
著者
大栄 英雄
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.328-332, 1967-06-01 (Released:2009-11-11)
参考文献数
16