著者
村田 敏 小出 章二 河野 俊夫
出版者
農業機械学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.p67-72, 1992-01
被引用文献数
5
著者
井上 英二 鹿島 潤 坂井 純 井手 治
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.3-10,27, 1993 (Released:2010-04-30)
参考文献数
11
被引用文献数
1

ゴム履帯走行部を有する農業機械では, 路面の凹凸や作業機の他に, 転輪配置の良否更には左右履帯の位相などによって振動が生じる。機体の振動特性を把握するには, 機体重心位置での並進加速度成分計測法の精度向上のため, 12個の加速度変換器を用いた計測理論の拡張を行い, この計測法の利点について報告する。さらに, 本計測法を用いてゴム履帯車両の振動加速度の6自由度成分計測を行い, 転輪配置と左右履帯ラグの位相の影響による履帯車両の並進・回転成分の振動特性を明らかにした。
著者
江崎 春雄 屋代 幹雄 福島 修
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1-2, pp.117-125, 1987 (Released:2010-04-30)
参考文献数
8

ラッカセイの莢実の圧縮・せん断・衝撃等の外力に対する抵抗力ならびに莢リングの引張抵抗力を測定すると共に, これらの抵抗力と莢の組織構造との関連について若干の考察を行い, 落花生割莢機設計のための基礎資料の一部を提供した。
著者
石川 文武 三浦 恭志郎
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.183-188, 1984

安全フレームの設計資料を得る第一段階として安全フレームをつけたトラクタの転倒試験とOECDテストコードに基づいた室内衝撃試験を行った。<br>室内衝撃試験の負荷量は安全率を見込んでいることもあって転倒試験でのフレームの変型量より大きい値を示したが, OECDテストコードに定めている衝撃試験方法は出力15kW程度の中形トラクタにも適用できることがわかった。また, この試験でフレームの車体への取付け方法についても若干の知見を得た。<br>安全フレームの設計には残留変形を許す衝撃荷重を受ける構造物としての強度解析が必要なことを知った。
著者
姜 東賢 飯田 訓久 梅田 幹雄
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.63-71, 2009-01-01
参考文献数
20

本研究では,農場の中で作物の生育や障害を調査するのに,圃場中を移動する脚型ロボットが有効に活用できるかを明らかにするための試験用プラットフォームとして,六脚ロボットを開発した。この六脚ロボットは,赤外線無線通信による遠隔制御と赤外線測距センサを用いた自律制御の2つの方法で制御される。ロボットは不整地を移動するため,三脚台歩容,四脚台歩容,及び五脚台歩容のような歩行パターンを適用した。実験では,各歩容に対する歩行速度や電池の持久力の関係を測定した。この測定結果から,ロボットは最高2.8m/minの速さで歩くことができ,1個のバッテリーで30m以上歩行できた。また,傾斜角15℃の斜面をロボットは登ることが出来た。最後に,赤外線測距センサを用いて衝突を回避しながら,2列に並べた木柱やトウモロコシの間を自律的に通り抜けることができた。
著者
福島 崇志 井上 英二 光岡 宗司 松井 正実 岡安 崇史
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.52-58, 2006-09-01 (Released:2010-11-19)
参考文献数
12

コンバイン刈刃駆動部において, 振動低減機構として用いられるバランスウェイトの制御パラメータを導出することは, 未だ確立されていない設計理論に繋がると共に, 機械のコスト減へも寄与する重要な課題である。しかし, 刈取部ではバランスウェイト取り付け位置の違いにより非線形振動が発生し, 設計理論構築への弊害となっている。そこで, 本研究では理論へのフィードバックを前提とした, コンバイン刈取部の振動特性を解明することを目的とする。本報では, 機械振動が細分化される要素の集合体であると考え, 実測時系列波形の周波数分解を行い, 各周波数成分について振動特性の考察を行った。
著者
井上 英二 丸谷 一郎 光岡 宗司 平井 康丸 松井 正実 森 健 高瀬 敬史 福島 崇志
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.61-67, 2004-03-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
10

コンバイン刈取部の主な振動源である刈刃駆動系にはクランク機構を採用しているものが主流である。刈取部の振動低減には構造が簡易で安価なバランスウェイトが用いられる場合が多いが, その最適な設計パラメータの算定法の確立までには至っていないのが現状である。本研究では刈取部動力伝達機構を力学モデルとして新たに提案し, 実機試験を通じてモデルとの相違を検証することにより刈取部振動低減に関する設計指針を提案することを目的としている。検証実験の結果, 提案したモデルとは異なる衝突振動 (非線形振動) が生じている事が示唆されたことから, 往復動刃による不平衡力のカオス時系列解析を行った。
著者
呂 慶云 李 再貴 三上 隆司 河野 元信
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.84-88, 2006-09-01

中国産インディカ米試料90点を, 日本で広く用いられている四点試験法による官能検査で評価し, この評価法がインディカ米の食味評価法として適するかどうかを検討した。その結果, 四点試験法による官能検査は中国産インディカ米米飯の食味評価に利用できることが明らかになった。<br>先ず, 60点の米飯試料を対象に外観, 香り, 味, 粘りによって食味の総合評価の官能予測値を回帰計算し, 相関係数R=0.98の高い値を得た。次いで, 残りの30点の米飯試料により回帰式の予測値と官能検査の総合評価値との相関を検証し, これについてもR=0.98の高い相関を得た。しかし, 光沢と硬さについては, 食味総合評価値と明確な相関が得られなかった。