著者
浜田 哲夫
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.5, no.11, pp.1366-1368, 1953-09
著者
神吉 健
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.E110-E114, 1984-02-20

CERNコライダーの完成で√<s>=540GeVという高エネルギーのp^^-p衝突実験が可能になった。s=して,291600GeV^2という,正に漸近的領域に一歩をふみ出した値である。衝突の漸近的振舞はポメロン交換によって理解出来ると思われている。コライダー実験の結果が,ポメロン物理にどうかかわっているかを簡単にレビューする。
著者
星崎 憲夫
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.392-400, 1958-06-20

1 π^--p分散式の実験値との不一致が、acausalityのせいであるかどうかをR(M(ω)e^<ilω>=P/π∫lm(M(ω')e^<ilω')/ω'-ωdω'の形の分散式によつて調べる。結果は、acausal regionを、l=1/4μと大きく拡げると、ともかく良い傾向に行くが、々方法でπ^+-pを調べると実験と合わなくなる。それ故π^--p分散式の実験値からのずれを、acausalityの為と考えることは出来ない。2 Causalityを仮定しても上の分散式は厳密に成立する。従つてこの立場からは上の式で計算してπ^+-pが合わないのは矛盾である。
著者
青木 健一 登谷 美穂子
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.1-14, 1994-05-20

基研のIBM machine jpnyitp上のプレプリントデータベース「spires」は皆さんよくご存じだと思いますが、新たにワークステーションからもgopherを通じてプレプリントデータベースをはじめとする「spires」データベースにアクセスし、検索、結果出力が可能になっています。また、今月から、原子核三者若手と協力して、素粒子・原子核・高エネルギー若手名簿をデータベースに加えました。これまでのjpnyitp上でのspiresとは少し使い勝手も異なりますので、データベースの内容紹介も兼ねて、簡単なマニュアルをまとめました。各データベース毎に具体例をあげながら、効率の良い利用のための実践的テクニックも示し、このマニュアルだけでSPIRES/gopherを十分使いこねせる様に意図しました。
著者
浜中 真志
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.106, no.1, pp.1-60, 2002-10-20
被引用文献数
2

Atiyah-Drinfeld-Hitchin-Manin (ADHM)構成法とは,任意のインスタントン解を与える強力な構成法の一つである.この構成法はNahmによってモノポール解の構成に応用された.これをADHMN構成法あるいはNahm構成法と呼ぶ. (両者をまとめて,この記事ではADHM/Nahm構成法と書く.) ADHM/Nahm構成法は,インスタントン/モノポールのモジュライ空間とADHM/Nahmデータのモジュライ空間との1対1対応(双対性)を利用したもので,様々な応用がある.この記事ではまず可換空間上のADHM/Nahm構成法の詳細について一通り述べ,背後に潜む双対性を明らかにする.そしてその双対性の起源を, 4次元トーラス上のゲージ理論を用いた議論(Nahm変換),およびある配置に置かれたD-brane複合系のゲージ理論を用いた議論から考察する.このD-brane解釈により,数学的な概念だと思われていたADHM/Nahm構成法に物理的意味が与えられ,逆にADHM/Nahm構成法の中にMyers効果, Solution Generating TechniqueといったD-brane力学解明へのヒントが隠されていることが明らかとなった.さらに非可換空間上のゲージ理論とADHM/Nahm構成法についても簡単に紹介する.非可換空間上のゲージ理論は背景B場(磁場)中のD-brane上のゲージ理論と等価であることが知られているが, ADHM/Nahm構成法を用いると,それが顕著に見て取れる.この記事はADHM/Nahm構成法の,物理の人向けの包括的解説である.