著者
臼井 裕一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.298-303, 2013-07-01

日本において特許分類の付与は具体的にどのようになされているのか,また審査室の担当技術との関係はどのようになっているのかについて説明し,FIとIPCとのコンコーダンスの不備によってヒット件数0件のIPCが生じていることを示した。また,IPCの方がFIよりも細分化されている実例についても例示した。このような分類付与の問題点に対しては,やはりFI・Fタームを中心に検索すべきである旨指摘し,あわせてFI・Fタームのメインテナンスが適切になされているかについても触れた。なお,現在進行中のIPC細分化のCHCプロジェクトの進展も含めて今後の動向を注視する必要がある。
著者
酒井 美里
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.292-297, 2013-07-01

2013年1月より,欧州と米国との共通特許分類,CPC(Cooperative Patent Classification)が発足している。従来,米国特許庁は独自性の高い米国特許分類(USPC)を長く利用してきた。今回,共通特許分類の発足に伴い,米国特許庁は国際特許分類(IPC)の流れを汲む分類体系に歩み寄った,と捉えることもできよう。欧州/米国の二庁間では重複作業の排除と情報共有が期待されている,といわれる。また一般ユーザーにとっては分類体系の理解,調査分類の決定などの面で,負担軽減のメリットがあると考えられる。本稿ではCPC分類に至る流れや,分類体系の概要を概説した上で,Espacenet,USPTOにおける検索方法と留意点について概説する。
著者
上野 京子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.288-291, 2013-07-01

2013年1月に発効した共通特許分類CPCが今後の特許調査に大きな影響を与えることは必至である。STNには多くの特許データベースが搭載されており,特許分類を利用した検索をより正確に実施するには,各データベースのCPC収録状況やSTNでの特許分類の検索・表示に関する知識が不可欠である.本稿では,STNにおけるCPCへの対応をまとめて解説し,また特許分類を検索に利用する上での注意点も合わせて紹介した。
著者
野崎 篤志
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.282-287, 2013-07-01

2013年1月1日より新しい特許分類である欧米共同特許分類CPCが発効された。欧州特許分類ECLA・ICOをベースとしたCPCについて,導入の背景・概要およびその詳細について述べる。欧州特許庁・米国特許商標局審査官のみならず特許情報ユーザーである企業としても,CPC導入により特許調査の効率化が図れる側面がありながらも,ユーザーの立場から見ると付与体系・付与精度やタイムラグについて詳細が明らかになっていない点も多く,当面はIPC・USPCやFI・Fタームなどの特許分類およびキーワードと併用しながら検索・調査を行うことが望ましい。
著者
太田 良隆
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.277-281, 2013-07-01

日米欧中韓の五大特許庁は,特許分類に関する取組として共通ハイブリッド分類(CHC)プロジェクトを実施してきた。本プロジェクトは,各庁の既存の内部分類(JPOのFI・Fターム,EPO・USPTOのCPC)を調和するものであり,国際特許分類(IPC)を迅速に詳細化することが期待され,日本国特許庁としてもその推進のために多くの労力を費やしてきたが,その進捗は芳しいとは言えない。そして,最近,五庁は,このCHCプロジェクトに代えて,新たな枠組みによってIPCの詳細化を図っていこうとしている。本稿では,CHCプロジェクトの現状およびその行く末について説明する。
著者
都築 泉
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.270-276, 2013-07-01

多数の特許出願を審査・調査するために,特許分類は必須である。世界共通の特許分類として国際特許分類(International Patent Classification;IPC)が,また,日本のFI(ファイルインデックス;File Index),Fターム(File Forming Term)をはじめ,各国特許庁独自の分類も長年にわたり利用されてきた。しかし,経済のグローバル化,技術の発展に伴い,IPCにも限界があることから,米国・欧州の両特許庁での共通分類としてCPC特許分類(Cooperative Patent Classification)の運用が開始され,また,日本,中国,韓国を加えた五大特許庁でのCHC特許分類(Common Hybrid Classification)プロジェクトが推進されているが,政治的な思惑もあり,行き詰まりも指摘されている。これら特許分類の歴史・経緯・現状と課題を概説する。
著者
山崎 久道
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.i-ii, 2013-07-01
著者
桐山 勉
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.190-193, 2010-05-01

パテントドクメンテーション部会は小人数ではあるが,自由闊達な家庭的な雰囲気の下で毎月1回開催している。INFOSTAシンポジウムには2002年から2009年にわたり過去8年間,連続して発表している。今年の活動は,INFOPRO2010に発表できそうなテーマを中心に研究活動をしている。主な研究テーマは,1)特許情報検索システムの利用研究,2)検索技術の伝承・教育の研究,3)専門雑誌World Patent Informationのトピックス記事の輪講形式による紹介,4)海外の特許情報研究の国際会議のウォッチング,5)各メンバーが入手した最新情報の交換がメインとなっている。運営には,遠隔地のメンバーも参加できるようにSkypeのビデオ通話を利用して,東京会場と大阪会場を結び,研究活動を行っている。
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.38, no.8, pp.443-444, 1988-08-01

去る5月28日出第31回情報科学技術協会通常総会において,第13回情報科学技術協会賞の表彰がとりおこなわれ,本年は,情報業務功労賞が妹尾哲男,渡壁正両氏に,教育・訓練功労賞は荻昌朗,土岐尚子両氏に,優秀ドクメンテーション機関賞に(株)国際医学情報センターに,そして論文賞に板橋慶造,峯尾幸信,米澤稔3氏に授与された。表彰式では,木津誠表彰者選考委員長より,選考の経過報告,表彰者および表彰理由の紹介があった後,中村幸雄会長より表彰状と記念品が授与された。
著者
筑木 一郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.428-432, 2005-10-01
被引用文献数
3

英国では, 学術機関における知的資源の効果的な発信・共有を図るFAIRプログラムが, 情報システム合同委員会(JISC)の助成を受けて実施された。本稿では, その中から, 電子学位論文に関して実施された3プロジェクト(Theses Alive!, Electronic Theses, Daedalus)について紹介する。これらのプロジェクトでは, 学位論文に適したリポジトリ・システムの構築, メタデータ・コア・セットの設計, 収集・提供モデルの調査などが行われた。重要な成果としては, 教育・研究プロセス, 研究指導の過程にリポジトリを連携させた点などがあり, 機関リポジトリおよびオープンアクセスの可能性が示唆される。