著者
日経コンストラクション
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.350, pp.36-39, 2004-04-23
被引用文献数
1

「ダイオキシンをはじめとする汚染物質が処分場から染み出してこないものかと長年の間,不安を感じながら生活してきた。その処分場がいまではソフトボール場に生まれ変わり,休日になると毎週,少年たちが汗を流している」と,神奈川県愛川町三増区の高木雅夫区長はうれしそうに話す。 高木区長が「生まれ変わった」と語るのは,愛川町が管理する志田残灰処分地のこと。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.550, pp.32-33, 2012-08-27

インフラの大量更新時代が目前に迫る。なかでも橋に関しては、比較的早い段階から、将来の更新や維持管理に多額の費用がかかることが指摘されてきた。 30ページのとおり、昨年末時点で全国の自治体が管理する橋の4割近くが補修を待っている状態だ。さらに、建設後50年以上が経過した橋の数が、20年後には半数を超える(上図を参照)。
著者
ぴろり、
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.438, pp.88-89, 2007-12-28

岐阜県に,徳山ダムという日本一のダムと,徳之山八徳橋という世界一の橋があると聞いた。何の日本一と世界一なのか。徳山ダムでは見学会が定期的に開催されているそうだ。12月最初の週末,岐阜を目指した。 東京駅から新幹線で名古屋駅まで行き,ローカル線に乗り換えて岐阜駅まで約2時間半。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.338, pp.63-66, 2003-10-24

今年3月に完成した「床鍋倉川トンネル」の側壁に,横方向に大きなひび割れが走った。ひび割れからは大量の水が噴き出ていた。5月中旬の大雨の後,点検のために現地を訪れた発注者である高知県の職員が見つけた。地下水圧を下げるために水抜き孔を開けたところ,本来30あるはずの二次覆工コンクリートの厚さが10ほどしかなかった。ほかの個所も,随所に厚さ不足が見つかった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.612, 2015-03-23

今年4月に入庁する土木職員を予定どおり確保できず、年が明けてからも追加で募集を掛ける自治体が相次いでいる。民間企業やほかの自治体との人材の取り合いは激しく、なかには定期採用試験の受験者さえゼロだった自治体もある。 受験者がいなかったのは北…
著者
大石 憲寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.617, pp.40-42, 2015-06-08

第29回│リスク管理問題の現場鉄道の連続立体交差化と複々線化に伴うシールドトンネル工事。到達時の坑口防護壁には何重もの止水対策を打った。周囲からは「過剰では」との声も挙がったが、これだけは絶対に譲らなかった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.492, 2010-03-26

南米チリ中部沿岸の地震による津波で避難指示・勧告が出た対象地域の住民のうち、実際に避難所などで市町村が確認した人数の割合が3.8%にとどまっていることが、総務省消防庁の調べで分かった。 消防庁によれば、市町村長が避難勧告・指示を出した対象は約67万世帯で約169万人。そのうち指定避難所などで確認できた人数は約6万3000人だった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.326, pp.32-33, 2003-04-25

長大橋やシールドトンネルの技術に代表される日本の土木技術は世界一——。こう考える土木技術者は珍しくない。 確かに吊り橋として世界最長の中央支間長をもつ明石海峡大橋や,斜張橋として世界最長の中央支間長をもつ多々羅大橋の記録は,いまのところ破られていない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.399, pp.10-11, 2006-05-12

高知県香美市から同県香南市までをつなぐ「塩の道」と呼ぶ道路の再整備が進んでいる。地域の歴史遺産である塩の道を観光資源として活用し,地域を活性化しようと,地域住民たちの努力が続いている。 塩の道は,高知県の沿岸地域で作る塩を山間地域に運ぶために,明治時代の中ごろまで使っていた。近年は雑木や倒木などで通れなくなっていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.396, pp.120-121, 2006-03-24

南太平洋の孤島に造る国際救助隊「サンダーバード」の基地の建設工事を,基地で使用する機材と共に一式で受注したら——。三菱重工業は,そんなシミュレーション映像を目玉に据えた就職イベント「MHI Jobcon 2006」を開催した。 対象は,2007年に卒業予定の大学生と大学院生。2月15日から3月2日まで,東京をはじめとする6都市の会場で同イベントを開いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.426, pp.32-37, 2007-06-22

茨城県にある袋田の滝に,観瀑台と呼ぶ展望施設を新たに建設する工事だ。新設場所は既設の観瀑台から約40m上方の斜面。県の自然公園内にあるため,地上からは施工できない。そこで,地中から地表面に向けて小型のシールド機で垂直な導坑を掘った後,地上から導坑を拡幅していく手法を採用した。原子力発電所の放水路での施工例はあるが,陸上部では初めてだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.226, pp.74-77, 1999-02-26

ケーブルを机の下から引っぱり出して,つぶれていた部分を元に戻した。そしてもう一度,ケーブルを接続し直したインターネットやイントラネットが建設現場にも普及しつつある。社内のお知らせは電子掲示板で伝え,紙は一切使わないという会社も増えてくるだろう。ネットワークの重要性は高まるばかりだが,ときとしてつながらなくなる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.292, pp.92-93, 2001-11-23

東京都世田谷区を通る小田急線の高架化事業をめぐり,沿線住民123人が国を相手取って事業認可処分の取り消しを求めていた訴訟の判決が10月3日,東京地方裁判所で下された。裁判所は国の事業認可処分の取り消しを認めるとともに,認可の前提となる都市計画決定そのものも違法だと認めた。着工済みの事業の認可取り消しを認める判決は異例だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.288, pp.68-72, 2001-09-28

駅前の商店街で,老朽化した水道管を開削しないで敷設替えする。古い管を壊しながら推進工法によって新しい管と置き換えていく。道路を占有するのは,たて坑だけで済み,地上への影響が少ない。これまで,たて坑から長さ50mが限界だったが,初めて200mの区間を施工した。 東京都大田区のJR蒲田駅に通じる商店街。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.313, pp.44-47, 2002-10-11

政府は,2003年度の公共投資関係費を,2002年度当初予算より3%減額した9兆円以内に抑えることを決めた。主要な経費の伸び率など予算の総枠を示す概算要求基準に明記し,8月7日に閣議決定している。8月末の各省庁の要求段階では2002年度の16.4%増まで認め,年末の予算編成段階までに財務省が査定することになっている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.448, pp.38-39, 2008-05-23

3月末で失効した道路特定財源の暫定税率が5月1日に復活、同財源を2008年度から10年間延長する改正を盛り込んだ道路整備費財源特例法改正案が5月13日に衆議院で再可決、成立したことで、国も自治体も保留していた道路予算の執行を再開し始めた。 政府は特例法改正案の衆議院での再可決に先立ち、道路特定財源を全額、2009年度から一般財源化する方針を閣議決定。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.244, pp.46-49, 1999-11-26

より的確に企業の実態を反映させるため,昨年,今年と相次いで改正された経営事項審査(経審)。しかし,改正の意に反して,資産や技術者を抱えないペーパーカンパニーに有利に働くという結果を招いている。特に,完成工事高重視を改め,経営状況分析評点(Y点)の比重を増した昨年の改正の影響が大きい。こうした事態に対し,独自に対応策をとる自治体も出てきている。
著者
安藤 剛
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.579, pp.6-9, 2013-11-11

震災前、福島第一原子力発電所の西側では、延長32kmにわたる常磐自動車道常磐富岡インターチェンジ(IC)(福島県富岡町)—南相馬IC(同県南相馬市)間の建設工事が進んでいた。原発に最も接近するのは羽黒川橋(同県双葉町)の辺りで、約5kmの距離だ。 震災…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.242, pp.32-33, 1999-10-22

メガフロート技術研究組合が神奈川県横須賀沖に建設していたメガフロートの浮体空港モデルが,8月に完成した。全長1km,幅60〜121mで,面積8万4000m2。長さ1km,幅60mの滑走路を持ち,2000年6月から双発プロペラ機による離着陸実験を始める。 メガフロートは,内部が空洞になった鋼製の箱を海上でつなぎ合わせて造る浮体式の人工地盤だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.356, pp.46-48, 2004-07-23

構造物の維持管理にかかる費用は今後,大幅に増加する。多くの自治体や公団,鉄道事業者などは,限られた予算でどのように構造物を維持管理すべきか頭を痛めている。「アセットマネジメント」と呼ぶ手法などで構造物の長寿命化を図ったり,維持管理費用の平準化に取り組んだりする管理者も出始めた。そうした先進的な二つのケースを紹介しよう。