出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.630, 2015-12-28

境古河IC—坂東IC間の箇所では、敷き網で盛り土を補強していたが、計画高8.04mのうち5.4mまで盛り土した段階で、想定していた42cmよりも11.4cm上回る沈下が発生した。 この箇所では、緩速盛り土工法で施工することにした。1日に盛り土する厚さを5cmに制限し、徐々に…
著者
富田 興司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.321, pp.70-71, 2003-02-14

大学院で応用化学を修了した後,医薬品メーカーなどからの委託を受けて研究開発する会社に入社した前田照信さん(52歳)。「この会社では社員が自分で顧客を見つけてきて研究を重ねて成果を上げ,それに見合った報酬を得るという独立採算制を採用していた。つまり,個人事業主の集合体のような会社だった」と振り返る。
著者
富田 興司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.320, pp.68-69, 2003-01-24

2002年8月,JR常磐線佐貫駅にほど近い一画で,一つの会社が産声を上げた。社名は「シビルケミカルエンジニアリング」。コンクリートの防食に加え,汚染された土壌の浄化など環境修復に関する研究開発,調査,分析,設計,コンサルティング,材料の製造販売を手がける会社だ。 社長の前田照信さん(52歳)は,21年間勤めたハザマを退社して新会社を設立した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.478, pp.30-33, 2009-08-28

シールド工事が原因で国道の路面が陥没した。掘進時に管理値を超える排泥量を計測したが、過去の経験などから問題ないと判断して、工事を続行。排泥量より多めの裏込め材を注入することで対処していた。再発防止のため、発注者と施工者は、排泥量が管理値を超えた場合の初動措置や対応の基準をより明確にして、現場で迅速に行動できるフロー図を作成した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.531, pp.62-64, 2011-11-14

このまま過剰供給構造を続けていては、地元の建設会社が共倒れする。こんな危機感から、行政側から供給を「制限」する動きも出てきた。建設会社の格付けと発注標準の見直しだ。 国や自治体などの発注機関は、経営事項審査の評点や受注実績などをもとに、建設会社をA等級やB等級などと格付けしている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.396, pp.40-43, 2006-03-24

2005年5月,福岡県久留米市で架け替え中の「大橋」で,架設していたコンクリート桁が崩落する事故が発生した。2径間連続のPC(プレストレスト・コンクリート)中空床版橋のうち,左岸側の床版が中央からV字形に折れた。コンクリート打設などの作業中だった作業員10人が約6.4m落下し,軽傷を負った。 旧大橋は,筑後川の支川である巨瀬川こせがわに架かっていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.324, pp.14-15, 2003-03-28

土木学会のアルカリ骨材反応対策小委員会(委員長:宮川豊章京都大学大学院教授)は8月18日,アルカリ骨材反応が原因で鉄筋が破断した構造物の安全性について中間報告をまとめた。土木学会誌の2003年9月号で発表する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.214, pp.85-95, 1998-08-28

「土木の仕事とは……」という問いに,ある技術者は「なかなか思い通りに進まない仕事だ」と答えた。自然相手の仕事なので予想外の危機に遭遇することも少なくない。住民の苦情が工事を中断させることもある。そんなとき求められるのが咄嗟とっさの判断だ。ときには工事の行方を大きく左右する。現場で起こり得る問題を想定し,ベテラン技術者や識者に判断を求めた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.270, pp.58-61, 2000-12-22

全国の建設事故の死亡者数は,97年は848人,98年は725人と2年連続で過去最少を更新した。しかし,99年には794人と増加に転じた。 2000年は,10月7日時点の速報値で比較すると,99年の同時期を20人下回っており,再び減少する気配を見せている。とはいえ,翌年4月に発表される確定値は速報値より増えるのが一般的なので,予断を許さない状況だ。
著者
岡 拓司 西村 隆司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.313, pp.32-35, 2002-10-11

「そんなことをすれば苦情がどんどん寄せられて大変なことになる。やめた方がいい」。同業他社や役所に反対されながらも「本当の顧客は住民」と考え,工事のたびに住民にアンケート調査を実施。苦情や要求を募って対処している。ねらいは,「苦情を増やして評判の悪い会社を排除すること」。利益にはまだ結び付かないが,得られた信用がなによりの財産。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.397, pp.64-65, 2006-04-14

2005年に相次いだ鉄道事故や航空機の整備不良などを受けて,建設産業でも安全に関する意識が改めて高まっている。本誌では今号から隔号で,建設産業で働く人の安全や労働環境をテーマにした連載を再開する。今号ではまず,2006年3月に発表された速報値を基に,2005年に発生した労働災害の傾向について見ていこう。
著者
野中 賢 岡 泰子 渋谷 和久
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.364, pp.34-42, 2004-11-26

10月23日に発生した新潟県中越地震。本誌は地震発生直後に現地に入り,前号で被害の第一報をお伝えした。その後,立ち入り規制が解けていない山古志村に,専門家による調査団に同行して乗り込んだ。今号では山古志村を中心に,斜面崩壊の状況やメカニズム,緊急対策工事の概要を再び現地からリポートする。斜面崩壊は多くの人的被害ももたらした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.611, pp.12-13, 2015-03-09

「世界初」と鳴り物入りで計画された浮上式防波堤が、建設中止に追い込まれた。障壁となったのがコストだ。南海トラフ巨大地震の被害想定見直しで、外力が大幅に増加。被災時に可動式の構造を確実に機能させるために、事業費が当初の3倍以上に膨張した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.354, pp.86-90, 2004-06-25

「水の量が,いつもこのくらいあったらいいのに」。平谷川に架かる歩道橋で話を聞いた複数の住民がそう口にした。取材日は,時折激しく雨が降った影響で,平谷川には豊富な水が勢いよく流れていた。以前に3度,快晴の日に訪ねたときは、これほどの水量はなかった。住民が言うように,普段の平谷川は,川底をなでる程度の少ない水がゆっくりと流れている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.477, 2009-08-14

8月18日に公示、30日に投開票となる衆院選に向け、主要な政党のマニフェスト(政権公約)が7月31日までに出そろった。公共事業や建設業に関連する政策について、現政権の自由民主党と次期政権を狙う民主党の違いは何か。課題ごとにその内容を点検する。 まず公共事業について、自民党は「地域生活に不可欠な道路は費用便益比(B/C)にとらわれずに積極的に整備を進める」と明記。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.505, pp.60-61, 2010-10-08

全国でフランチャイズチェーン(FC)展開する「しゃぶしゃぶ温野菜」。富山県黒部市のリレーションズは、同FCの北陸甲信越地区でエリア本部を運営する。不況で外食機会が減った2009年度は売上高と利益が減ったものの、ここ数年は順調に黒字が続いている。 リレーションズの親会社は、建設会社の大高建設だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.363, pp.28-29, 2004-11-12

国土交通省道路局は2004年10月4日から8日まで,東京都小平市の国土交通大学校で道路行政マネジメントの研修を実施した。実践を重視した同研修には,各地方整備局の課長補佐や実際に事業を担う各事務所の課長など,計34人が参加した。 同省道路局では2003年度から,他の公共事業に先駆けて成果主義を柱とする道路行政マネジメントを導入し始めた。
著者
吉田 光市 畠中 克弘
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.446, pp.38-40, 2008-04-25

よしだ・こういち●1958年生まれ。82年に東京大学経済学部を卒業し、建設省(現・国土交通省)に入る。人事課長補佐、建設業課入札制度企画指導室長、広報課報道企画官、日本道路公団・本州四国連絡橋公団監理室長などを経て、2005年8月から現職──本誌1月11日号の特集の取材に対し、吉田さんは「建設投資は底を打ち、今後は横ばいで推移する」との見方を示していました。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.356, pp.99-101, 2004-07-23

建設会社に勤めるA君は,図のような水路を施工した。施工区間は300m。水路には最大で毎秒4m3の水が流れる。現場で鉄筋と型枠を組んだ後,設計基準強度が21N/mm2のコンクリートを水路の下流側から順に打設した。ところが,完成から数年後,現場を訪れたA君は水路を見てがく然とした。一体,何が起こっていたのだろうか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.541, pp.38-39, 2012-04-09

夜間の工事現場を照らす移動式投光機の製造で、国内トップのシェアを誇るのが東京都稲城市のライトボーイだ。路面標示工事の会社として1978年に設立したが、今では「ライトボーイシリーズ」と名付けた投光機の部門が全社売上高15億円の8割を占めるまでに成長した。 同社が投光機事業に乗り出したのは、創業から7年たった85年のことだ。