著者
足達 義則
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.82-86, 2011-03-01 (Released:2018-12-14)
参考文献数
5

人は日々様々な刺激にさらされており、これから強弱様々なストレスを受けている。ストレスは自律神経の働きに影響を及ぼし、長期間のストレスが病気の引き金になっていると思われるケースが多く報告されている。本研究では、数種類の精神作業負荷、運動負荷が与えられたときに生じる自律神経の働きの変化を、心拍数、R-R間隔変動のLF/HFの値から測定し、リラックス度の指標となる副交感神経の働きを推測した。その結果、自然の中での散歩や好きな本の読書、クラシック音楽などをリラックスを得るために適した負荷として推奨した。
著者
奥 健夫 尾崎 真奈美
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.342-353, 2005

本研究では、量子論・ホログラフィック宇宙原理から、共時性(シンクロニシティー)のメカニズムに関する一考察を行うことを目的とした。宇宙の4次元時空の全情報は、3次元境界面に記録され、人間の意識場もそこにコード情報として記録されているモデルを提案してきた。この意識場とある物理事象が同時的生起することを共時性とした。3次元境界面上の虚数時間で表される特定の2つの情報I_<Cons>(r, it)/I_B(r, it)が共鳴する領域に生じる共時性モデルを提案した。これらI_<Cons>、I_Bは、宇宙全体の情報を含む内在かつ超越の状態にあり、2つの事象が重なる領域での4次元時空r_<CB>・実時間t_<CB>において、I_<CB>の情報を有する共時性現象が生じる。またもう一つのモデルとして、意識波動関数Ψ_C=Ae^<i(px-Et)/h>と宇宙の波動関数Ψ_<Univ>と同調・共鳴[(px-Et)_C=n(px-Et)_<Univ>]した領域が、共時性現象として通常の4次元時空に現れるメカニズムを提案した。今後さらに詳細なメカニズムの検討が期待される。
著者
松隈 信一郎
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, 2019

ポジティブサイコロジーとは、心のポジティビティ(プラスの感情)に着眼する新しい心理学の分野である。従来の心理学が不安や悲しみ、うつ等のマイナスの感情に焦点をあて、それを解決することを目的とした「病理モデル」であったのに対し、ポジティブサイコロジーは、人間が本来もっている「強み」や心の「プラス面」に着眼することを重視している。本講義ではポジティブサイコロジーの概要について紹介する。
著者
西本 真司
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.668-674, 2002 (Released:2019-05-01)
参考文献数
6

人体は60兆から100兆の細胞の集合体であるが、その一つ一つの細胞は、遺伝子の命じるままの働きを役割として果たしている。個々の細胞のクエン酸サイクルでのミトコンドリアが作り出すエネルギーの物質的な面での化学的な解明は、既になされている。人体は、それ以外のもっと微細で、未知のエネルギーの影響を受けている可能性が研究されてきている。東洋で、その存在は『気』という表現をしている。生物すべて、万物の根源という表現でも述べられている。1978年、生体に対してプラスに働くエネルギーを照射する装置が、野口総合研究所・野口氏により開発された。開発時、エネルギー照射水(銀河水^@、野口カタライザー21^@)や肥料によって作られた農作物は、素晴らしい品質を誇り、高い注目を得た。その後エネルギー照射水や、クリスタルを使用したピーリングが注目されてきた。特に、疼痛改善が体験例でみられることが判明した。今回、このヒーリングの生体に及ぼす影響が、脳波と気流においてどのような結果を出すかを調査したので報告する。
著者
段 旭東 田代 学 呉 迪 山家 智之 仁田 新一 伊藤 正敏
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.383-395, 2006
被引用文献数
3

精神的負荷の反応は自律神経機能の変化として捉えられる。その評価の指標としてホルター心電図による心拍変動(heart rate variability)解析を用い、ラベンダーの香りが自律神経活動の変動に及ぼす影響について検討した。また、ポジトロン断層装置(PET)を用いて脳内集積を画像化し、ラベンダーの香りによる脳の活動度も検討した。対象は健常成人女性10名(平均年齢23.8±2.5歳)とした。ラベンダー香りを含んだ湿布を30分間添付したことにより、HFが上昇し、LF/HFが低下することがみられ、副交感神経が増加すると考えられた。また、PETによりこのとき、左後部帯状回の活動の上昇が、右側頭葉での活動の低下が見られた。これらの脳部位は、リラクゼーションのみでなく覚睡レベルの上昇の可能性を示唆するものであった。
著者
橋爪 秀一 河野 貴美子 小久保 秀之 山本 幹男 桂川 秀嗣 鎌田 明彦 渡辺 恒夫
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.32-38, 2016

人類はこれまで健康に良い様々な機能、例えば、抗酸化作用、抗肥満作用、生活習慣病予防作用など、を有する食品を取捨選択してきた。その結果、全ての食品は、何らかの機能を有しており、現在、我々が食べている食品は人類の英知の結晶であると言える。しかし、食品にはこのように多くの機能があるが、では、何が最も重要で、有用であるのだろうか。また、食品を総合的に評価する方法があるのだろうか。我々の大敵は疾病であるが、殆どの疾病がストレスにより引き起こされることから、我々はストレス改善効果に注目した。また、考えてみると、食の一次、二次、三次機能に共通する概念、キーワードもストレスであると考えられる。そこで、食品のストレス改善作用を測定した結果、殆ど全ての食品は大なり小なりストレス改善作用を有していた。また、食品のストレス改善作用は、太極拳、凸凹マット足踏み、アロマセラピーなどより大きかった。これら食品のストレス改善効果は、咀嚼、ストレス改善効果を有する成分及びスパイスにより大きな効果が得られることが示唆された。更に、このストレス改善効果は、食品を含めた様々な分野のヒット製品開発及び個別用製品検索など、ビジネスへの応用が期待できる。
著者
津田 康民 内田 誠也 山岡 淳 新田 和男 千代島 靖 葛原 俊作
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.111-113, 2005-03-01 (Released:2019-05-03)

浜名湖花博会場において公開実験を行い、いけ花の体験および観賞による心身の変化を指尖容積脈波とアンケートを用いて評価した。推定血管年齢、波高、脈拍を指尖容積脈波およびその加速度脈波から計算した。血管年齢はいけ花の体験やその観賞により有意に減少した。10項目のアンケートの主成分分析を行った。その第一主成分得点(癒され感)の高値群は、低値群に比べいけ花の観賞による血管年齢の低下が顕著だった。 6月19-27日に浜名湖花博会場内の国際花の交流館に出展したMOA美術文化財団静岡支部のブースにおいて実施された、いけ花(一輪挿し)体験コーナーにおいて公開実験を行った。 会場では、花をいけたり、鑑賞したりすることが人の心身に影響を与えていることを、体験をもって実感することで、ライフスタイルの中に花を取り入れることの素晴らしさを来場者に伝えることが出来、大きな反響を頂いた。
著者
福岡 博史
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.447-450, 2006

我が国でも、統合医療が徐々に浸透してきているが、その反面、エビデンスの不足から代替医療に対する批判がいまだ多いことも事実である。特に目に見えない情報を扱うエネルギー医学・波動医学においては、科学的アプローチが困難であり、従来のEBMの手法ではない新しい評価方法も必要である。過去、気の世界や潜在能力について様々な研究成果を上げられてきたISLISの頭脳に、今後さらに代替・統合医療分野での科学的評価方法を追及していただくことを期待する。
著者
小久保 秀之 山本 幹男 河野 貴美子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, 2008

キュウリ切片に手かざしなどの非接触ヒーリングを行うと、施術したキュウリ試料から生じるバイオフォトンの発光強度が増大する。この非接触ヒーリングの物理機序を調べるために、キュウリ試料に市販の磁気健康器具によって静磁場(180mT)、交番磁場(80mT、50Hz)、パルス磁場(最大値0.6T、パルス幅2.5ms)の処理を各30分間行い、非接触ヒーリングのデータと比較した。結果、静磁場、交番磁場刺激では発光強度の変化はなかった。また、パルス磁場刺激では発光強度の低下はあったものの(Wilcoxon、p=0.047、両側)、非接触ヒーリングの場合とは時系列変化の仕方が異なった。キュウリ試料に対する非接触ヒーリングの作用機序は、磁気刺激の場合とは異なると考えられた。
著者
西本 真司
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.150-152, 2015

統合医療3日断食(低分子化フコイダン100ml使用)、糖質制限食等で、潰瘍性大腸炎、肺気管支カルチノイド、再発膵臓癌症例のケトン体、アディポネクチンの各濃度も高い数値を示し、内臓脂肪との逆相関の傾向が認められた。今回の症例で、ケトン体及びアディポネクチンの高値と内臓脂肪との間の逆相関関係が、症状改善のより信頼性のある指標となる可能性が示唆されたので若干の考察を加えて報告する。
著者
西本 真司
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.150-152, 2015-09-01 (Released:2018-10-03)

統合医療3日断食(低分子化フコイダン100ml使用)、糖質制限食等で、潰瘍性大腸炎、肺気管支カルチノイド、再発膵臓癌症例のケトン体、アディポネクチンの各濃度も高い数値を示し、内臓脂肪との逆相関の傾向が認められた。今回の症例で、ケトン体及びアディポネクチンの高値と内臓脂肪との間の逆相関関係が、症状改善のより信頼性のある指標となる可能性が示唆されたので若干の考察を加えて報告する。

1 0 0 0 OA 解離性障害

著者
黄 〓淑 西松 能子 遠藤 俊吉
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.495-501, 2000-09-01 (Released:2019-04-30)
参考文献数
3

解離性障害とは過去の記憶、アイデンティティの自覚、直接的に感じられる感覚、身体運動のコントロール等の正常な統合が一部ないしは完全に失われた状態である(ICD-10)^<1)>。解離性障害の代表的な疾患として解離性健忘、解離性遁走、解離性昏迷、トランスおよび憑依障害、多重人格性障害(解離性同一性障害)などが挙げられる(ICD-10)。我々が臨床場面で遭遇した解離性健忘、解離性遁走、多重人格性障害の症例を紹介したい。2症例は女性であり不倫相手との離別、配偶者との離婚という性的葛藤を背景に事例化している。1症例は男性であり社会的役割の破綻を防衛するために解離が引き起こされた。いずれの症例も主体性を快復し解離を葛藤の解決にしないことが可能となり症状が軽快した。
著者
張 トウ 境田 英昭 河野 貴美子 山本 幹男 町 好雄
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.400-406, 2000

気功、瞑想時によく使用されている視覚的イメージ想起による脳活動に関して、特定イメージ(花)想起課題と休息を交互に行う形式で、fMRIによる測定を試みた。SPM99による画像解析では、休息時と比較して、イメージ想起の場合、右後頭部のBroadmann17第一次視覚野において、統計的有意な賦活が観察された。
著者
栗田 昌裕
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.26, 2020 (Released:2020-04-01)
参考文献数
29

指回し体操は、空間認知兼姿勢制御運動を特徴とする簡便な健康法として筆者が創案した方法である。それは1992年に拙著により一般社会に紹介された。その生体に及ぼす効果は多彩であり、運動系、自律系、感情・情緒系、感覚系、認知・言語系、代謝系に亘る。指回しは運動系では柔軟度や筋力に影響があり、自律系では皮膚血流や瞳孔対光反射に影響が生じ、感情・情緒では主観的な元気度が増す。指回しは脳波への影響が観察され、認知・言語系では、迷路抜け速度、計算速度、読書速度、数字記憶力、数字認知速度などが改善し、代謝系では体重変動が生ずる。また、交番磁場に対する感受性の亢進も生ずることが分かった。このように多彩な影響が生ずる理由は、指が知的機能の拠点であり、空間認知を支える視覚と連動しながら、姿勢制御系とも密接に関わり、しかも食べる動作を通じて内臓諸機能とも連携しているからである。指回し体操を活用した指回し健康法は、心身を総合的に高めて、健康を促進する上で有用と思われる。特に高齢者の健康寿命を促進する手法としても有意義である。
著者
いとう たけひこ ゴールドスティン キース
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.70-75, 2015

地震、津波、そして原発事故と2011年3月11日に東日本大震災で被災した人々への災害支援活動のなかには様々な活動のタイプがある。そのなかでも人々に幸せをもたらす共通の物語のテーマがあるはずである。本研究では1659人の調査に基づいて質的・量的分析をおこない、東北支援のタイプをカテゴリー化した。そして、その中でもコミュニティにたいしてポジティブな経験をもたらすようなものとネガティブな経験をもたらすような場合とで何に差があるかを分析し、「地球幸福憲章」との関連について考察する。
著者
高木 治 坂本 政道 世一 秀雄 小久保 秀之 河野 貴美子 山本 幹男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.38, 2018 (Released:2018-07-26)
参考文献数
4

我々はピラミッド型構造物(pyramidal structure: PS)の未知現象について研究をしている。これまで、PS内部に瞑想者が入り瞑想することによって、PS頂点に置かれた生体センサ(キュウリ切片)に影響があるかどうかという実験がおこなわれた。瞑想に関する条件は以下である。(1) 瞑想はPS内部でおこなわれた。(2) 全ての瞑想は、共同研究者である坂本政道によっておこなわれた。(3) 瞑想は1回30分。午前中3回、午後3回おこなわれた。(4) ヘミシンクによる瞑想がおこなわれた。(5) 瞑想中、瞑想者はPS頂点に置かれた生体センサに意識を向けなかった。瞑想者と生体センサは接触していない。従って、生体センサに対する影響は非接触効果である。非接触効果の測定は、キュウリ切片から放出されたガス濃度の測定によっておこなわれた。研究の結果、次の3つの発見があった。 (1) PS頂点に設置された生体センサへの非接触効果は、PS内に瞑想者が居る時と居ない時とで異なった(p=3.13×10-10) [1]。 (2) 非接触効果は、PS内に瞑想者が居る時には検出されず、居なくなった後に、10日間程度検出された(p=3.51×10-6) [2]。(遅延を伴った非接触効果)。(3)非接触効果は、PS内に瞑想者が居た場合にのみ起こり、それ以外の条件では起こらなかった(p=2.19×10-4) [3]。PSの未知現象は、PS内部の瞑想者によって引き起こされた現象である。このことから、PSは生体センサでは検出が難しい瞑想者エネルギーを、検出可能なエネルギーに変換する、一種の変換装置であると結論された。瞑想者エネルギーや生体センサに非接触効果を及ぼしたエネルギーは、現代科学においては未知なるエネルギーではあるが、我々はその存在を実証した。
著者
宋 孔智
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.198-214, 1999-03-01 (Released:2019-04-30)
参考文献数
9

この論文は4つ実験シリーズに基づき、特異功能の存在に関して報告する。第1実験シリーズでは、被験者張宝勝が透明なガラス瓶の中からメタクリル酸樹脂(PMMA)チップを取り出した。ガラス瓶に損壊は見られなかった。第2シリーズでは、実験試料は透明なガラス管に入れられたスプリング形状の長い針金であった。被験者はガラス管から針金を取り出したが、ガラス管は損壊していなかった。第3シリーズでは、我々は試料が容器から出る途中の状態を一連の写真で撮影した。第4シリーズでは、1角紙幣(人民元)が2枚のPMMA板の間に封入された。被験者は紙幣に焼けこげを生じさせ、多数の穴を作ることができた。一連の実験で、すべての試料容器には異常が見られなかった。これらの実験結果は、特異功能に物理的・生理的なメカニズムが存在していることを示唆している。
著者
陳 偉中 張 トウ 世一 秀雄 小竹 潤一郎 原口 鈴恵 小久保 秀之 河野 貴美子 山本 幹男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.703-710, 2002 (Released:2019-05-01)
参考文献数
8
被引用文献数
2

著者らは、気功および手から光を出す(発光)イメージ課題時におけるヒトの生理変化を測定してきた。その結果、熟練気功鍛錬者において、サーモグラフィで計測された中指先の皮膚表面温度は普通の安静時に比べ、発気時の温度が低下し、また、光電子増倍管(PMT)による生物フォトンの測定結果からは発光イメージ時における中指先の放射強度が増加したと報告した。本報では、これまでの報告と同様の実験を気功初心者および一般人に対して行った。その結果、気功初心者の発気時における中指先の皮膚表面温度が安静時より著しく上昇(最大3.3℃、両側t検定P=0.046<5%)した。また、発光イメージ時において、一般人の中指先から出た生物フォトンの放射強度が増加傾向にあった。これらの結果から、気功および発光のイメージが皮膚温度と生理代謝に影響する可能性を示唆している。
著者
森谷 峰雄
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, 2002

本報告は、筆者が20代の時に得た宗教体験を示し、人間能力の限界乃至可能性の一例を示したいと思う。学術的報告ではなく、たとえば、ウィリアム・ジェイムズ張りの「宗教体験の諸相」の一例にはなるであろう。しかし、私は散文ではなくて、詩の形で報告することをお許し願いたい。人間の生き方如何の問題の根本的問いかけに対するひとつの答えになると思う。キリスト教における宗教的体験は人に巨大な量の霊的エネルギーと新生を与えるものである(発表は筆者個人の経験による)。宗教経験は次の8つの要素で特色つけられる、1)罪の悔い改め、2)神の御子による罪の許しの真の感覚、3)心に洪水のような喜びが湧き上がる、4)霊的的宇宙に到達する、その広大さの中で、自らが針の大きさに縮小する現実感を得る、5)知性・感性は冴えている、6)良心の感覚は例外的に強まる、7)この世は神の世界からは絶望的なほど堕落しているという意識を持つ、8)超越的なるある実在者と常に一体となってその方から純粋の喜びが来る。
著者
青木 孝志
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.416-427, 2003-09-01 (Released:2019-05-03)
参考文献数
37

伝統的東洋医学のなかに手技による外気功がある。これを機械化する挑戦-手技以上の能力をもち信頼性のある科学的・機械化装置を開発するという挑戦-が望ましい。この挑戦は、一方で、気とは何か、発気のメカニズムは何かという伝統的東洋医学の気の思想における命題を解く試みにも通ずるところがある。筆者は、気が発生するメカニズムとして生体の電磁気学的現象に基づいた仮説をたて、仮説に基づいた数種類の装置を製作し、装置から発生する干渉波を含む複合電磁波が惹起する治療効果等々の生理的作用効果を計測し検討した。これらの装置は、各装置の電磁波成分の種類・強度・成分比・周波数などの違いにより、それぞれ作用効果に特微か現れるが、総じて、これらの装置は、すべて治療効果を含む生理的変化を惹起した。また、一部の装置では、照射により非生命体のNMR、水の粘性係数、光学吸収に変化が起こることを確認した。非生命体に対するこのような効果と生体に対する治療効果を含む生理的作用効果は、気功外気によるものと類似性が認められた。従って、このような複合電磁波が気功外気に類似のものであることを示唆した。