著者
大門 正幸
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.66, 2016

日本における超心理学研究の先駆者であり、念写現象の発見者であると言われる福来友吉博士は、研究によって得られた知見や哲学的考察、自身の宗教的体験を通して、一種の仏教的世界観を構築するに至った。それによれば、我々が自我と呼ぶものは認識するための主体としての識性と、生きようと活動する主体であるところの命我に分かれる。また、識性は伸縮自在であり、身体の束縛から解き放たれる時には、その認識範囲は無限に拡大し、宇宙そのものと一体となるが、その拡大された識性(普遍平等の絶対識我)を認識するためには、身体に捕われたまま内観を行ったり、身体に捕われた状態で経験したことを基に哲学的思索に耽るだけでは不十分であり、命我の執着を脱することが必要であると説く。本発表では、このような福来博士の世界観について、ベルグソンやジェームズ、ブロードやハクスリィらが主張した脳濾過装値論と比較しながら、考察していきたい。
著者
岡本 聡
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, 2015

『伊勢物語』注釈において三十九段の二条后が亡くなる場面は正徹注において秘伝化されている。心敬は、これを「本覚の都」(空)と表現し宗祗以後の「五大」循環思想につながっている。ところが新注と言われる契注においては「常見」「断見」を否定する形でこれに独自の解釈を加えている。本発表ではこれを中心に「魂」の存続非存続について考察したい。
著者
OZAKI Manami
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.115-122, 2007-03-01

目的:本研究の日的は、宗教的伝統のあるS大学の学生と一般大学学生におけるスピリチュアリティーを比較し、意志の働き、内的な喜び、超越性、道徳性にどのような差があるか探索することである。その結果より、スピリチュアル・ヘルスとメンタルヘルスの構成概念を再考し、モデル構築をも目的とする。方法:心理的成熟度として表れるスピリチュアリティーの測定尺度であるSBAS-TEST(尾崎、2005)を、首都圏の一般大学生(N=287)とS大学生(N=107)とに試行し、総得点、各カテゴリー、因子ごとの単純加算得点を比較した。結果:S大学学生は、信念に基づいた行動、超越次元への気づき、倫理観、気遣い、スピリチュアリティーで、一般学生より有意に高得点を示した。しかしながら内面からあふれ出るスピリチュアルな喜びに関しては、一般学生と比較し低い傾向を示した。考察:S大学の宗教教育を背景とするスピリチュアリティーの側面は、超越的次元への気づきと、それに伴う道徳1生として表れた。しかし喜び得点が低いことから、それが必ずしも精神衛生の高さを意味しない可能性を示唆した。道徳性の高次への変容をスピリチュアル・ヘルスとして、適応中心のメンタルヘルスから区別することにより、スピリチュアリティーが、道徳性で記述できる可能性が示された。結論:メンタルヘルスとスピリチュアリティーの高さは必ずしも一致しない。高次の道徳性は、スピリチュアル・ヘルスのひとつの指標となりうる。
著者
飛谷 ユミ子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.99-106, 2013

筆者は、お母さん達に「根っこのはった子育て」を提唱している。それは子どもたちが20年後,大人に成長した時に世の中が決して明るいとは限らないからである。「根っこのはった子育て」,それは生きる強い力を身につける手助けをする事,言い換えると軟弱な大人ではなく、存在感のある子どもに育てることである。私たち人間は動物の一種であるため、動物の本能である母親の愛情(母性本能)によって、人間としての根っこを育てることが可能であると考えられる。本論文では、筆者の経験や今までの見地に基づき、母親に子供の成長期に合わせてどのように対応するのか,子どもと向き合うのかについて述べる。この人間としての根っこが育つことにより、結果として様々な高い能力や個性が育っていくと考えられる。
著者
伊藤正敏 SINGH Laxmi Narayan 山口 慶一郎 三宅 正泰 鄭 明茎 JEONG Myeong Gi
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.473-479, 2002
被引用文献数
1

ヨガにより、心と肉体の調和と癒合が果たされるとされるが、これがどのような状態なのか脳画像を介して理解することを試みた。8年以上のハタ・ヨガ経験者7人の協力を得て放射性ブドウ糖(FDG)を服用した後、1時間にわたって14の姿勢(Assannas)を順にとってもらった。ヨガ終了の後、PET装置により脳画像を採取し、形態的標準化処理を用いて脳活動の変化部位を検出した。結果は、運動野、運動連合野のふかつと前頭側頭葉、大脳辺縁系、中脳の活動の低下を観察した。前者は、ヨガ姿勢をとることに関係し、後者は、ヨガが辺縁脳と反射脳を沈静化することを意味している。MacLeanの階層脳仮説に従えば、瞑想は、辺縁脳を介して理性脳が反射脳を制御する過程と解釈できる。
著者
崔 舜翔 亀井 勉 小林 洋子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.82-83, 2013

【目的】薬物を一切使わずに、気功入静法、刺絡療法と催眠療法の三者の同時導入により、摂食障害の諸症状の著しい改善が見られた一症例を報告する。【材料と方法】35歳、女性、幼児ごろより周りからのいじめ、未成年時の家出により、14歳から現在まで21年間摂食障害を患う。主な症状として、食事に対する恐怖心と罪悪感、人との外食や出勤時の食事ができず、仕事から帰宅すると暴食し、その自覚もなく、過食と嘔吐を繰り返す。また、20年以上の不眠症、左腹部の鈍痛感、呼吸困難に陥いたりする。鍼灸、整体、マッサージ、催眠療法、瞑想等各種治療法を試みたが、改善は得られなかった。2012年11月から、当院で気功入静法、刺絡療法と催眠療法と3つの組合せ治療を受ける。気功入静法は、徐々に時間を初回の15分から最長150分まで延ばし、呼吸法を行わずに、「人天合一、物我両忘」の虚無境界に入る方法を指導した。気功入静法のみを通じて摂食障害の要因ときっかけを探ることにした。刺絡療法は3回目以降から12正経の井穴に、自宅で週2~3回程度に行うように指導した。催眠療法は、3回目から1回約20分行い、気功入静法を実践するにつれて健康意識が自然に高まるという一般的な暗示を入れた。【結果】治療開始から今までの2ヶ月間計9回の治療(1回治療3時間)を経って、現在嘔吐はまだ多少あるものの、食事量が過食時の三分の一まで減り、上記の諸症状すべてが消え、著しい改善が認められた。【考察及び結論】中医理論では、喜・怒・思・憂・悲・恐・驚などの感情が行き過ぎると、陰陽のバランスの崩れ、気血の運行の乱れと臓腑の機能失調をもたらし、疾病を起こすとされる。本人が5回の指導と治療によって気功入静法をマスターできたために、気功入静による心理的障害の除去と健康増進の効果が現れたと考えられる。また、全身12経絡への刺絡療法によって自律神経と体性神経の異常亢進を抑制でき、そして、催眠療法によって健康意識が高まった。この三つの療法の相乗効果によって行き過ぎた感情が調整されたことが陰陽と気血及び臓腑の機能の改善につながり、結果的に摂食障害の諸症状の顕著な改善につながったと考えられる。
著者
クリップナー スタンレイ 小久保 秀之
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.165-184, 2014

夢は睡眠中に物語の形で起こる一連のイメージである。ほとんどの夢の出来事は我々が現実と呼んでいる世界を反映しないが、それは普通、覚醒中の生活体験の象徴や比喩になっている。しかし、西洋科学の時空の理解を超えるような特異な夢もある。いわゆるテレパシー的、透視的、予知的、さらに過去生の夢がそういう例だろう。もしそういった夢が現実と一致するなら、正に特異な夢と考えるしかない。多くの非西洋・土着の文化はこの種の夢に寛容で、かつその世界観に容易に同化させた。少数ではあるが西洋科学者が特異な夢体験を調査しようと努力し、継続研究に値する十分挑戦的な結果が得られている。
著者
橋元 慶男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.4, 2018 (Released:2018-07-26)
参考文献数
7

:笑いの効果には、①生理的効果(ストレス解消効果、坑炎症効果、鎮痛効果、抗ガン効果等)、②心理的 効果(気分転換の効果、緊張の緩和、カタルシス効果)、③社会的な効果(対人間の距離を縮め、社会的な相互 作用を促進する効果、集団の凝集性、仲間意識を強める)などが上げられている1)。Norman Cousins は1964 年 強直性脊椎炎の難病で10 分間の笑いが2 時間以上の痛みのない睡眠をもたらし難病を克服し社会復帰した笑い の効用が報告されている。カタリア博士の創案したLaughter yoga による心身に及ぼすストレス軽減効果とスト レスを緩和する睡眠との相関性も考察する。
著者
渡辺 恒夫
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.35-36, 2012

近代科学では「科学性=客観性」であるが、客観性の要件である公共性・再現可能性ある観測とは、「誰でもよい誰かによる」観測に他ならない。誰でもよい誰かによる観測データで造られた科学的世界の中の人間とは、「誰でもよい誰か」であって、この私でもなければ、あなたでもない。故に「自己」と「他者」は、科学的宇宙像の中での変則事象として、しばしば驚愕を以って体験されざるを得ない。本講演では、著名な科学者らに見るそのような驚愕体験を分析し、意識の超難問として定義し、その解決のために、独我論的な自己-他者構造を世界の基本単位として世界像を構成し直すという、反コペルニクス的転回の道を唱える。
著者
高橋 基子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.53-60, 2016 (Released:2016-08-01)
参考文献数
6

近年、我が国では、中高年における精神疾患罹患者が急増しており、平成25年、厚生労働省は、がん、脳卒中、心臓病、糖尿病とともに精神疾患を「5大疾病」として、医療計画に加え、対策の必要性について示している。また、「健康意識に関する調査」では、健康に関して不安があると答えた中高年(40~64歳)の人は、不安要因として、「体力の衰え」(50.4%)「ストレス・精神的疲れ」(38.9%)をあげている。このことから、体力に自信がない人でも参加しやすく、ストレス軽減できる軽運動の需要は高まっていると考えられる。ルーシーダットンとは、タイの伝統医療における運動法である。呼吸法と姿勢(ポーズ)をとるだけでできる簡便な健康法とされており、近年、日本国内においても、運動プログラムとして行われている。しかしながら、ルーシーダットンの運動効果についての研究は見当たらない。そこで、本研究は、中年女性におけるルーシーダットンの一過性の心理的効果について検討する事を目的とした。C市在住の中年女性10名を対象者とし、回答不備による1名を除外した9名分のデータを解析した。ルーシーダットンを90分間行った事前事後において、8つの質問に答えることで、「活性度」「安定度」「快適度」「覚醒度」の4項目について、心理状態を測定できる2次元気分尺度TDMS (Two Dimensional Mood Scale)を用い、測定した。事前事後の測定結果を比較検討したところ、対象者全員に、心の安定度と活性度、快適度において増加がみられた。この事から、中年女性におけるルーシーダットンは、心理的な快適度を増加させ、ストレスを軽減させる軽運動であると示唆された。
著者
福岡 博史 上田 恵里子 小山 悠子 福岡 明 野呂 明夫 高橋 一祐
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.417-421, 2002-09

「波動」という新しい概念が提唱され、波動測定器というものが健康度や病気の進行度、物品の品質などを計測できる機器であるとされている。しかし、この種の機器での分析にあたり、計測担当者の操作技術、心理状態が計測結果に影響する要因として考えられており、研究者によっても得られた計測値の評価についての解釈は様々である。本実験では、熟練度の異なるオペレーターが、11種類の歯に装着する各種歯科材料を対象として、磁気波動共鳴分析器「MIRS」を用いて計測を行い、その計測値の差について評価した。またこれらの歯科材料の材料相互間の評価でなく、各被験者との相性を評価することができるかどうかを、同様に「MIRS」を用いて、十分な経験のあるオペレーターにより計測し、評価・検討を行った。
著者
清水 武 石川 幹人
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.5-16, 2012-03-01

本研究では、乱数生成器(REG/RNG)によるフィールドRNG実験を実施し、フィールド意識と非意図的PKが、事前に記録された物理乱数をターゲットにした場合に、過去遡及的な影響を及ぼし、偏りを与える可能性を検討した。実験者は、日本のプロ野球の試合が開催された時間に8回、野球場にエントリーした。事前記録された複数の乱数ターゲットがノートブックPCに提示され、同様に物理乱数もリアルタイムに生成された。実験の結果、残念ながら事前記録のターゲットに対して、過去遡及的な効果はみられず、リアルタイムに生成した物理乱数においても偏りが得られなかった。最後に、フィールド意識に関連した今後の課題が議論された。
著者
樋口 雄三 林 義貢 張 永祥 樋口 博信
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.166-169, 2003-03-01

中国の高名な気功師,張永祥老師の協力を得て遠隔送気時における送信者と受信者との対応関係について同時ビデオ撮影により検討した。送信者は中国沈陽市郊外の公園から30分間遠隔送気し、受信者が約35km離れた沈陽市内のホテルで受信した。最初、気功師が送気を始めても受信者は何ら応答せず、送気7分20秒後に右手の指が動き、10分後に右手を回す動作がみられ、その後右脚が動き出し、左脚も同時に激しく振動し始めた。気功師の遠隔送気停止後もこの振動は継続したが、徐々に弱まり10分30秒後に停止した。遠隔送気により受信者は何らかの情報を受け取っており、それが受信者にしばらく残存する現象が認められた。
著者
樋口 雄三 林 義貢 山本 竜隆
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.91-95, 2007-03-01

前立腺癌の患者に内分泌療法とともに霊的施療を行い、著しい改善が認められた症例について報告する。患者は67歳で、2003年12月から夜間頻尿、尿勢低下を訴え、2004年5月に受診し、前立腺癌(stage D_2)と診断された。前立腺特異抗原(PSA)は39.01ng/ml、直腸内触診(DRE)において硬く、針生検では中分化-低分化腺癌(Gleason grade 4+5, score 9)であった。さらにCT、MRIにおいても確認され、また骨シンチグラフィーにより左坐骨に異常集積が認められた。6月より内分泌療法を行うとともに7月から5回の霊的施療を行った結果、2005年2月に前立腺癌の縮小と左坐骨を含め骨には異常なしと診断された。
著者
いとう たけひこ 三浦 楓子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.120-125, 2016

【目的】臨死体験とは、心停止から蘇生した人が体感する体外離脱(幽体離脱)などの科学では解明しきれていない体験である。その報告は多い。臨死体験には人類共通の普遍性と文化の違いによる特殊性があると考えられる。本研究ではこの共通性と文化差とを検討したい。臨死体験中に体験したことの表現から臨死体験の世界を考察する。【方法】立花 隆(2001)『証言・臨死体験』(文春文庫)に掲載されている有名人の臨死体験の事例とウェブサイト「臨死体験/臨死共有体験の掲示板」の臨死体験記録をテキスト化しText Mining Studioを用いてテキストマイニングの手法により単語や係り受け表現などの分析を行い、他の文化圏との特徴の比較をおこなった。【結果と考察】日本人の臨死体験における特徴的な単語として「川」と「花」の両方とも、22名中、各12名が証言している。過半数の体験者にみられた特徴と言えよう。日本人に多く表現される「川」が、西洋にみる光とトンネルとの関連で考察された。しかし、他の文化圏にみられる表現との共通性も同時に指摘された。
著者
小久保 秀之 山本 幹男 河野 貴美子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.40-62, 2007-03-01

手かざし治療の実践者10名(初心者5名と中堅・ベテラン5名)について、その非接触ヒーリング作用の効果を、植物切片(白いぼきゅうり)の極微弱生物光で測定した。ヒーリング作用の量的指標は、実験試料と対照試料の発光強度比の対数(J値)を用いた。また、186項目の質問紙法によって実践者の当日の実践内容、過去の経験やその自己評価を調べた。結果、J値は、初心者群は0.072であったのに対し、中堅・ベテラン群は0.166となり、中堅・ベテラン群が初心者群よりも大きなヒーリング効果を示した(p=0.025、片側)。肩・背中・腰痛に対する施術効果の評価点がJ値と相関したことから(r=0.57、p=0.043、片側)、測定されたヒーリング能力は、痛み抑制効果の能力に深く関係すると考えられた。また、J値は実践者の年齢と正相関し(r=0.63、p=0.049、両側)、特に初心者群ではr=0.92(p=0.025、両側)と非常に強く正相関した。J値は年齢関数と初心者・ベテラン関数の1次結合式でよく近似できた。また、性格特性項日「そそっかしい-慎重」が能力発揮に重要であると考えられた。得られた知見から、著者らは次のようなヒーリング能力の生物学的仮説を提唱する。仮説:(1)加齢によって生ずる痛みを抑制するために、痛み抑制の自己ヒーリング能力が向上する。(2)痛みを抑制する非接触ヒーリングは、自己ヒーリング能力を他者に向けて転用したものである。
著者
森谷 峰雄
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.176-179, 2006-03-01

この世には、2種類の霊性が支配している:善い霊性と悪い霊性である。その起源・第一原因は超越水準に求められるべきである。善い霊性は真の救済を生み、悪い霊性は人間を狂気にする。善い霊性とは真の実在を含むものであり、悪い霊性はそれを持たないものである。
著者
藤野 武彦 藤井 丕夫 張 興 丸山 徹 加治 良一 高柳 茂美 金谷 庄藏 大楠 丹
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.163-169, 1999-03-01

「気」情報系の実験モデルとして大村のBi-Digital O-Ring Test(ORT)を用い、「意識」が「気」情報系に及ぼす影響を検討した。若年女性3名において、3種の物質(テトロドトキシン、煙草、健康食品)を入れた紙容器を触れているときにORTを行った。また各物質のORTは二重盲検テスト、単盲検テスト、オープンテストの三つの方式で実施した。致死的毒物であるテトロドトキシンの場合のみ、二重盲検テスト、単盲検テスト、オープンテストによるそれぞれのORTは一致したが、他の二つの物質では二重盲検テスト結果と他の二つのテスト結果との間に乖離が見られた。これらの結果は「気」情報系に及ぼす「意識」の重要性と、ORTの「気」情報系実験モデルとしての有用性を示唆する。
著者
栗田 昌裕
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.242-247, 2002-03-01

われわれは裸眼立体視を伴う訓練を通じて速読法を指導している過程で、視力が即時的に改善する現象を見出した。その現象の定量的評価を行うこととした。対象は、19歳から40歳までの集団(平均28.5歳)。「マジック・アイ」(ワニブックス刊)をテキストとして用い、各真の図で裸眼立体視を成立させた状況で、画像を(1)前後、(2)左右、(3)上下、(4)円周状に動かす訓練を約60分行った。その前後で視力を測定したところ、両裸眼視力は、平均0.32増加(全員の平均) 。両矯正視力は,平均0.40増加した(14名の平均) 。運動を伴う画像を用いた裸眼立体視の訓練は視力に即時的な効果を及ぼす。