著者
池田 博樹 栖川 淳
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.14, pp.14_10-14_22, 2010-09-01 (Released:2011-06-01)
参考文献数
28

近年,複数の加入者が光ファイバを共有して通信するPON(Passive Optical Network)の実用化により,インターネットが広帯域化してきた.このインターネットを通して,家庭のテレビジョンで映像コンテンツを視聴するIPTV(Internet Protocol TV)サービスの普及が始まっている.今後,本格的なIPTVサービスの普及を図るためには,解決すべき技術的な課題や法律的な要求条件が存在する.本稿では,更にIPTVサービスを普及させるためには何が課題であるのか,どのような技術でこれらの課題を解決できるのか,PON技術を用いたIPTVサービスの実現と課題について概説する.
著者
笠松 章史 寳迫 巌
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.176-182, 2018-12-01 (Released:2018-12-01)
参考文献数
30

大容量のデータを無線通信により簡単にやり取りしたいという要求の高まりを受けて,従来のマイクロ波やミリ波に続く新たな周波数帯としてテラヘルツ波を用いた無線通信の期待が高まっている.テラヘルツ波の特徴としては,従来にない広い周波数帯域幅を用いることができる可能性が挙げられる.テラヘルツ波を発生する手法としてはフォトニクス技術の応用が先行していたが,近年,電子デバイスによる300GHz 帯の研究開発が総務省のプロジェクト等により活発化し,InP(インジウムりん)系等の化合物半導体デバイス開発,シリコンCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor) 集積回路によるRF フロントエンド,300GHz 帯対応の進行波管増幅器の開発等が実施されている.これと並行して,国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R) における周波数割当の検討や,IEEE802 での世界初の300GHz 帯無線通信規格の策定も行われている.本稿では,これらの動向について紹介する.
著者
大槻 知明
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.24-29, 2017-06-01 (Released:2017-06-01)
参考文献数
27

総人口の1/4以上が65歳以上の日本では, 高齢者の一人暮らしも多い. 高齢者も安心して暮らせる安全・安心な社会の実現は, 日本の喫緊の課題である. 65歳以上の高齢者の事故発生場所は, 住宅が最も多いことが知られている. 家庭内での見守りは, 生活空間での見守りであり, 特にプライバシーの保護が重要である. そのため, カメラなどの導入は好ましくない. プライバシーを保護しつつ家庭内での見守りを実現する技術として, 近年, 電波による見守り技術が注目されている. 電波による見守り技術は, 電波センサとも呼ばれている. 電波センサは, 人の存在や人の行動による電波伝搬の変動に基づき人の存在や人の行動を検出する. 電波センサは, カメラのような映像によるプライバシー侵害の心配がないため, 家庭への導入が期待されており, これまでに種々の電波センサが報告されている. 本稿では, 代表的な電波センサの幾つかを紹介する.
著者
栗田 雄一 石原 茂和 稲見 昌彦
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.105-111, 2018-09-01 (Released:2018-09-01)
参考文献数
5

本稿では,2016 年10 月にスイスで開催された義手競技,動力義足,エグゾスケルトン,電動車椅子,BCI ゲーム,FES 自転車の各競走から構成されたサイバスロン(Cybathlon)のあらまし,並びに人の身体的運動を支援する身体的ヒューマンロボットインタラクション技術について概説し,人間拡張工学の開く世界を展望する.
著者
庄木 裕樹 田邉 康彦
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.11, pp.11_12-11_22, 2009-12-01 (Released:2011-06-02)
参考文献数
25

無線通信システムは,通信速度の高速化への要求とその実現によって発展してきた.そして,現在も,更なる高速化を目指して,研究開発や標準化が進められている.では,今後,どこまで高速化されるのか? 高速化できるのか? 本論文では,無線通信の更なる高速化に対する要求とその可能性について探る.
著者
松木 拓弥 鈴木 秀男
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.117-125, 2018-09-01 (Released:2018-09-01)
参考文献数
12

本研究では,メジャーリーグ(MLB)の2015 年シーズンの投球の質に関するトラッキングデータとセイバーメトリクス指標を用いて投手の能力を評価する.そのために,共変量シフトに対応した転移学習を導入し,トラッキングデータからセイバーメトリクス指標を予測するモデルを構築する.更に,そのモデルに基づく予測値と実測値の差から投手の能力を検討する.
著者
鳥屋尾 博 小林 準人 安藤 利和 半杭 英二
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.27-32, 2015-06-01 (Released:2015-06-01)
参考文献数
7

小形化が進む無線機器の内部では,電磁ノイズによって生じる干渉の低減が課題となっている.メタマテリアルの一種である電磁バンドギャップ (EBG) 構造は,この電磁ノイズの放射を抑制する新たな技術として注目を集めている.本稿では,メタマテリアル技術の産業応用の例として,これまでに提案されているEBG構造の種類や原理を中心に,筆者らによるEBG構造の応用事例も含めて紹介する.更に試作機レベルでの電磁ノイズ抑制効果についても評価結果を示して解説する.