著者
武田 裕一 タネヴ イヴァン 下原 勝憲
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.10, pp.134, 2010

社会現象をモデル化し,シミュレーションを通じて現象を理解・分析する手法としてマルチエージェント・アプローチが注目されている.本稿では,組織活動におけるインセンティブの効果と役割を明らかにすることを目的としたマルチエージェント・シミュレーションについて報告する.具体的には,インセンティブの構成モデルを提案し,チームプレイを対象としたシミュレーションを行い,エージェントの価値観の違いにより作業効率に大きな差が出ることを確認した.
著者
阿瀬 始 片山 徹
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.7, pp.262, 2007

線形動的システムの後に静的非線形関数が結合したWienerシステムに対し、線形動的システムを状態空間モデルで表現し、静的非線形関数については逆関数の存在を仮定して基底関数展開し、状態空間モデルのシステム行列と基底関数展開の係数とを交互に反復しながら推定する方法を開発した。予測誤差最小化の枠組みにおける状態空間モデルのシステム同定のためのパラメトリゼーションは積年の課題であるが、フルパラメトリゼーションの欠点を克服するデータ駆動局所座標(DDLC)を応用した。
著者
松永 聖平 大松 繁 小坂 利壽
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.207, 2006

本研究は日本銀行券の真偽の識別を、より正確に、そして、より高速に行うことを目的としている。真札(本物の日本銀行券)と偽札を比較した場合、偽札は真札の細部まで真似ることはできていない。よって、特定の箇所の特徴量をフーリエ変換やウェーブレット変換で抽出し、比較することで識別する手法を提案する。
著者
池本 良 大松 繁
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2, pp.254, 2002

The utility of neural network based on the back propagation is reported. But it is difficult to analyze neural network based on the back propagation. In this paper, we propose a neural network based on the Learning Vector Quantization and discriminate between new and old bills from the acostic feature. A simulation shows the utility of the proposal way.
著者
小杉 昭博 松井 知章 巽 啓司 谷野 哲三
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.4, pp.117, 2004

従来の提携形ゲームでは提携やその形成に制限がなく,すべての提携が実現可能であると仮定している.そこで,実現不可能な提携を扱った実現可能提携システムや提携の実現可能度を考慮した実現可能提携システム(Graded Feasible Coalition System:GFCS)による制限ゲームが考えられている.また,そのような制限を伴うゲームの解として制限ゲームを通したMyerson値がある.本研究では,提携や提携へのプレイヤーの参加に対して制限を考え,それぞれの制限の下で限界貢献度に基づく解を定義する.特に,GFCSによる制限において制限ゲームを通さず直接的に解を定義し,Myerson値と比較する.
著者
田邊 廣一 小関 康裕 榊原 一紀 田 雅杰 西川 郁子
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.15, 2008

サプライヤから組立工場に部品を配送する問題に対して,トラックターミナルの使用を陽に考慮した配送計画を考える.トラックターミナルとは配送における一時保管場所のことであり,発拠点,着拠点,保存拠点という3つの役割を有する.その利用により,配送時間の短縮,納期遅れの回避,車両容積率の向上,配送コストの削減が期待される.本研究では,この問題に対して数理計画モデルを構築する.そしてこのモデルにおいて,配送日と配送先を決定する問題とトラックの経路問題への分解構造に着目し,分解に基づく階層型アプローチを提案する.
著者
小関 康裕 田邊 廣一 榊原 一紀 田 雅杰 西川 郁子
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.16, 2008

トラックターミナルを利用して複数の部品サプライヤから複数の工場へ配送する問題を取り上げる.トラックターミナルは部品の一時保管所であり,トラッターミナルの利用によって,配送時間の短縮,納期遅れの回避,車両容積率の向上,配送コストの削減が期待される.このような問題に対して部品の配送日・配送先を決定する問題と,部品のトラック割当ておよびトラックの経路を決定する問題の2つに分けたモデル化を行う.そのもとで,前者はメタヒューリスティクスで,後者は現場の処理手法を考慮したヒューリスティクスで解く階層型解法を提案する.ここでメタヒューリスティクスの適用に際しては,保管日数と数量を解表現とする焼きなまし法を用いた.
著者
秋元 圭人 森 直樹 松本 啓之亮
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.60, 2008

近年,U-Mart と呼ばれる人工市場研究のプロジェクトが注目されている.U-Mart プロジェクトでは 計算機上での実験環境として U-Mart システムを提供しており,多くの公開実験や教育イベントを実施してきた.本研究では,現実のデイトレードに着目し,ヒューマンエージェントを対象とした GUI の拡充及び現実的な挙動を示す市場を再現する板再現エージェントの構築方法について提案する.実市場データを用いた数値実験により提案手法の有効性を示す.
著者
中迫 昇 篠原 寿広 上保 徹志 英 慎平
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.10, pp.222, 2010

人間は身の回りの気配を察知することができ、とくに盲人の方はその能力が高い。近年、気配察知のメカニズムが、音による干渉とLocalizationからなることが報告されている。本研究では、人間の持つ気配察知能力の解明とコンピュータによるその実現を究極の目標として、可聴音を用いた距離推定について基礎的な研究を行い、シミュレーションや実際の音場での実験を通じてその有効性を検証する。
著者
上武 英朗 柳本 豪一 吉岡 理文 大松 繁
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.10, pp.119, 2010

現在,ソーシャルブックマークサービスが普及している.ソーシャルブックマークとは,ネット上で公開・共有されるWebページのブックマークであり,ユーザが有益な情報が得られる情報源として期待されている.本研究では,ソーシャルブックマークデータ(Webページ,ユーザ,タグ)をテンソルとして表現し,このテンソルを分解することでクラスタリングを行う.分解手法としてCP分解,Tucker分解を用いる.またクラスタリング結果から他手法との分類精度の比較を行う.
著者
藤山 晃治 岩崎 直哉 海部 陸 蚊野 浩
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.203, 2006

MP3などの圧縮オーディオでは聴感的に影響が少ない情報が削減されるため、高周波成分の情報が少なくなり、圧縮率を上げると音質が劣化してしまう。我々はロバスト制御理論であるサンプル値制御理論に着目し、CD音源が含むと想定される同程度の高周波成分を、補間によって圧縮オーディオ信号に持たせることで音質を改善することを試みた。その結果、PEAQと呼ばれる聴感対応客観評価法によって、MP3の音質を著しく改善できることを確認した。
著者
川口 淳一郎
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1, 2005

特別講演「はやぶさ」は、我が国があげた第4番目の深宇宙探査機で、世界ではじめて往復の惑星間飛行を行い、月以外でははじめて他の天体からの試料採取とその帰還(サンプルリターン)を目指している。本講演では、この探査の概要を紹介するとともに、自動制御に関連して導入されている諸技術について解説し、あわせて将来の深宇宙探査についての展望を述べる。
著者
小林 裕史 前川 聡 浦久保 孝光 玉置 久
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.16, 2006

本講演では,球体内部に搭載したジャイロの角運動量を制御することによって駆動トルクを発生・制御する構造の球体ロボットについて,球体ロボット本体および操縦インタフェースの設計・製作,シミュレーションおよび実機実験による性能評価結果を報告する.また,実機におけるニューテーションや外乱の影響についても考察・検討する.
著者
加藤 健一 平田 健太郎 水野 貴志 山田 晃平
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.9, pp.631, 2009

本発表では,曲芸師,海老一染之助師匠演じる伝統芸能太神楽のひとつ,「くわえ撥(バチ)」を模擬した大道芸ロボット"SOMENOSUKE"の開発結果について述べる."SOMENOSUKE"は,撥に見立てた水平方向に回転するアームと,アーム上に取り付けられた目の役割を果たすUSBカメラで主に構成され,急須や毬に相当するブロックの増積に対してロバストな安定化を図ることが目的である.ここでは,ブロックの個数に応じたモデルの不確かさとカメラの画像処理に関するむだ時間を考慮するため,サンプル値H∞制御系を設計することでその安定化を達成した.動画を用いてこの様子は紹介する予定である.
著者
東山 文 山田 功治 大家 舞 辻口 裕介 星野 奈央 三谷 健太郎 永田 元康
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.216, 2005

本論文では、負荷分散を考慮した非同期データ複製システムについて提案する。我々が提案するデータ複製のプロトコルは、トランザクションのログの利用および同期周期間隔における特定のレプリカサーバから主コピーサーバへのデータ更新情報の反映によって、特徴付けられる。また、ワークフロー管理機能を採用し、クライアント、ワークフローコントローラおよびサーバから構成される3層構造モデルによってトランザクションのスケジューリングを行い、効率よい処理を目指す。さらに、プロトコルの実装について報告する。
著者
北垣 勝隆
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.4, pp.19, 2004

ロボカップサッカーシミュレーションにおいてプレイヤー開発を困難にしているのは、様々な不確定要素の存在である。そこで、これらの不確定要素を吸収するような構造的な設計を行う。この様な手法で開発されたプレーヤーは、完成までに多くの時間を要する。また、組み込んだルール同士が干渉し、設計者の意図した行動をとらなくなる。多くのプレイヤーは自分の内部の状態や、センシングで周囲の状態把握し、行動を選択する。この論文ではログファイルを使用し、既存プレイヤーのアルゴリズムをブラックボックスな状態で模倣する事を試みた。
著者
稲田 祐介 小西 勇輝 東 幸靖 竹田 史章
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.7, pp.29, 2007

現在,プラスチック部品は工場で生産され,最終工程で手作業により不良品の監査が行われている.本研究では,手作業の工程を機械化するため,ニューラルネットワークを用いたプラスチック部品監査システムの開発を目的としている.本論文では,提案システムについて述べ,新たにガイドと無反射光源の提案を行う.これらの改良により,新旧実験筺体での搬送能力及び抽出能力また識別能力のそれぞれの比較実験を実施し,改良の有効性を確認する.
著者
小西 勇輝 東 幸靖 西蔭 紀洋 竹田 史章
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.100, 2006

現在、プラスチック部品は工場で生産され、最終工程では、手作業により傷やバリなどの監査が行われている。しかし、人材不足など様々な問題が滞積している。そこで本研究では、それらの問題を解決するため、ニューラルネットワークを応用した監査システムを提案する。提案システムにより、手作業の工程を機械化し、監査の高精度化を行うことが期待できる。本論文では、提案システムの基本性能と有効性を検討する。
著者
森 正憲 山本 剛史 山本 裕
出版者
システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.307-307, 2006

本研究では無限次元システムに対するH∞制御問題の解をJ-スペクトル分解によって導出する.J-スペクトル分解は有限次元H∞制御問題の解法の1つであり,補償器の構造を安定な極零点消去を用いて記述できるという特徴を持つ.ことに入出力むだ時間系の場合,問題を有限次元のJ-スペクトル分解に帰着することで解が得られていたが,本研究ではそれを拡張し,高々有限個の不安定極を持つシステムに対しても同様の解法が適用可能であることを示す.