著者
藤野 紗耶 畑中 太一 森 直樹 松本 啓之亮
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

アニメにおける絵コンテは,最終生成物であるアニメとコミックの中間的生成物であり,その理解はコミック工学において重要な課題でありながらこれまでほとんど研究がなされてこなかった.そこで本研究では実際のアニメで用いられた絵コンテを対象として,絵コンテ識別のための深層畳み込みニューラルネットワークを進化型計算に基づき構築する.また,数値実験としてタイトルと絵コンテ担当者に基づく識別結果も示す.
著者
森 直樹
巻号頁・発行日
2013-04-01 (Released:2014-07-25)

NF-κBは発がんや炎症に関与する転写因子であり、細胞増殖や細胞死阻害を誘導する。HTLV-1やEBウイルスは形質転換因子Tax及びLMP1によるNF-κB活性化を介して、成人T細胞白血病(ATL)やバーキットリンパ腫(BL)及びホジキンリンパ腫(HL)を発症する。また、TNF受容体ファミリーCD30もNF-κBを活性化し、HLやATLの発症に関与する。しかし、NF-κBやTax、LMP1の過剰な発現や活性化は、細胞死や老化を誘導し、ウイルス蛋白質は抗腫瘍免疫の標的となる為、巧妙なNF-κBやウイルス蛋白質の制御が、発がんにおいて重要である。IκB-ζはNF-κBやその他の因子との相互作用を介して、遺伝子の転写を正と負に制御するユニークな分子である。ATLやBL、HLの核にIκB-ζが高発現しており、TaxとIκB-ζは会合した。Tax、LMP1、CD30はIκB-ζ遺伝子の転写をNF-κB活性化を介して促進した。また、TaxによるIκB-ζ遺伝子の転写活性化にはCREB経路の活性化も必要であった。IκB-ζはNF-κB制御遺伝子であるBcl3やiNOSに加え、GBPsやSTAT1等のIFN応答遺伝子の発現も誘導した。Bcl3の発現誘導にはIκB-ζのNF-κB結合領域、核移行シグナル、転写活性化領域が必要であった。このようにIκB-ζはNF-κBとIFN経路の両者を活性化する転写因子であった。IκB-ζはTaxやNF-κB(RelA)誘導性のBcl3やiNOS遺伝子の転写を増強したが、TaxやLMP1、CD30、RelA誘導性のIκB-ζやIL-6、IL-8遺伝子の転写は抑制した。さらに、TaxやLMP1、CD30誘導性NF-κBの活性化やHTLV-1プロモーター活性もIκB-ζは抑制した。このようにIκB-ζは種々の細胞遺伝子やウイルス遺伝子の発現を二面的に制御した。
著者
森 直樹
巻号頁・発行日
2013-04-01 (Released:2014-07-25)

高等植物のミトコンドリアと葉緑体のゲノムは、核ゲノムとの複雑な相互作用を通じて細胞内の重要な機能に深く関わっている。本研究では、ミトコンドリアゲノムに焦点を絞り、他に類を見ない60世代(半世紀以上)の長期にわたる連続戻し交雑によって育成・維持されてきた細胞質置換コムギを用いて、1)異種核ゲノムとの共存下でのミトコンドリアゲノムの遺伝的安定性を実験進化学的に検証すること、2)多様な小分子種からなるミトコンドリアゲノムの発生学的動態の実相を明らかにすることの2点を目標としている。本年度は、異種核ゲノムとの共存下でのミトコンドリアゲノムの遺伝的安定性を直接検証するため、Aegilops caudata var. polyatheraの細胞質を持つ細胞質置換コムギ(C)-Tve のミトコンドリアゲノムの全塩基配列の解読を目指した。本系統は高度の雄性不稔を示すため核親(パンコムギ変種Tve)を使った戻し交雑を繰り返すことによって維持されてきた。ミトコンドリアDNAの単離と精製には大量の種子が必要であるため、Tveを用いて大規模に戻し交雑し、約2000粒の戻し交雑種子を得ることに成功した。これらを用いてミトコンドリアを高度に単離・精製し、さらにミトコンドリアDNAを精製して次世代シークエンサーによる全塩基配列の解析を行った。現在、一次配列の解読を完了し、得られた膨大な全塩基配列情報を解析中である。塩基配列の整理が終了し次第、既に解読されているAe. caudataの細胞質をもつパンコムギ品種Chinese Spring(雄性不稔を示さない)のミトコンドリアゲノム情報と比較する予定である。これらの結果のふまえ、さらに細胞質提供親であるAe. cuadataのミトコンドリアゲノムの全配列を解読できれば、細胞質ゲノムの進化的安定性を直接的に解析できるため、現在準備中である。
著者
小山 由紀江 杉森 直樹 田中 省作
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010 (Released:2010-08-23)

本研究の目的は理工系学生の英語語彙・語句に関する能力を測定するために、科学技術コーパスデータの分析に基づいたコンピュータ適応型テスト(CAT)を作成することである。この目的ため、科学技術コーパスを分析し、重要語彙・語句を抽出しこれを試験項目に使用した。テスト項目の分析と受験者の能力推定にはLatent Rank Theory(LRT)を採用し、予備テストを実施し230項目の項目バンクを作成した。これらを基に開発した理工系英語CATをmoodle上で実施した結果、科学技術英語のテストとして一定の妥当性があることが解った。
著者
中坂 信子 貞森 直樹
出版者
長崎大学
雑誌
長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi (ISSN:03693228)
巻号頁・発行日
vol.81, pp.213-221, 2006-09

昭和20年8月,広島・長崎に原爆が投下されて60年余が経過した。被爆者の高齢化が進み,長崎原爆被爆者の平均年齢は74歳に達している。想像を絶する悲惨な被爆体験は,その後,精神的不安(トラウマ)となって,現在においても精神的な悪影響として残っている可能性がある。かかる状況の中で,純心聖母会恵の丘長崎原爆ホームや原爆被爆者特別養護ホームかめだけ等に入所中の128名の協力を得て,原爆による心的外傷後ストレス障害(Post Traumatic Stress Disorder:PTSD)の評価をするために改訂出来事インパクト尺度(Impact of Evant Scale-Revised; IES-R)を用いて,平成16年に直接面接法によるアンケート調査を実施した。その結果,IES-R得点と被爆距離との間(P<0.05)や,IES-R得点と被爆による急性症状の有無との間(P<0.01)に統計的に有意な関連を認めた。一方,IES-R得点と男女差,被爆時年齢,調査時年齢,三親等以内の親族の有無,入所期間,面接回数との間には関連は認められなかった。このことは,爆心地からの被爆距離が近い被爆者や,また被爆による急性症状を認めた人達は,59年を経た時点でもなお被爆によるPTSDを受けていることを示している。
著者
桑原 保正 森 直樹 田辺 力
出版者
日本環境動物昆虫学会
雑誌
環動昆 (ISSN:09154698)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.91-95, 2007-06-07
参考文献数
11

ジヤスデ目イトヤスデ科のオカツクシヤスデKiusiozonium okai(Takakuwa and Miyosi,1949)の防御分泌物には,Polyzonimineと2',3',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロ-2,2-ジメチルスピロ[シクロペンタン-1,1'-{1H}ピロリジン]-7'-オキシム-O-メチルエーテルが主成分として,またニトロポリゾナミンが微量成分としてそれぞれ含まれることを確認した.このオキシムエーテルは中米産矢毒蛙のスピロピロリジンアルカロイド236であり,カエルと同所的な中米のジヤスデにこれまでその存在が証明されていたが,今回同じ化合物を日本のヤスデから検出した.
著者
森 直樹 藤野 紗耶
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

近年,機械学習の飛躍的な発展を背景として,人工知能(Artificial Intelligence: AI)が社会における重要な基盤技術として注目されている.しかしながら,創作に関する分野への AI の適用は現在でも極めて困難であると考えられている.本研究では AI 技術を用いた人間の心に響く絵本の自動生成について検討し,現在提案中である"ユーザ内のとある感性観測に基づく対話型デジタル絵本'' (Interactive digital picture book with Observing ∃ Kansei ∈ User: IO∃K)において重要な絵本オブジェクトの自動配置手法を提案する.IO∃K はユーザに内在しているある感性に着目し,その感性に基づいて作られた画像とストーリーを融合してデジタル絵本を作成するシステムである.なお,IO∃K という名称は,著者たちにとって深い思い入れがある国鉄 103 系電車に着想を得ている.今回は IO∃K の持つモジュールの中で,オブジェクト自動配置モジュールについて提案する.
著者
津福 達二 田中 寿明 末吉 晋 田中 優一 森 直樹 藤田 博正 白水 和雄
出版者
The Japanese Society of Gastroenterological Surgery
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.40, no.10, pp.1661-1665, 2007
被引用文献数
1

症例は39歳の男性で, 2004年1月, うつ病があり自殺企図にてウォッカを大量に飲用し, 高度の胸焼け, 嚥下障害を生じたため当院へ紹介となった. 食道潰瘍および食道狭窄を認め, 腐食性食道炎と診断した. 希死念慮が強かったため精神科に入院となり, 精神面の治療を行った. 2月, 狭窄症状が強くなったため, 空腸瘻を造設し, 全身状態の改善および精神状態の安定を待って, 7月, 非開胸食道抜去術, 胸骨後食道胃吻合術を行った. 経口摂取可能となり術後32日目に退院した. 高濃度のアルコール(ウォッカ)飲用による腐食性食道狭窄を経験したので報告する.
著者
津福 達二 田中 寿明 末吉 晋 田中 優一 森 直樹 藤田 博正 白水 和雄
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.40, no.10, pp.1661-1665, 2007-10-01
被引用文献数
2

症例は39歳の男性で,2004年1月,うつ病があり自殺企図にてウォッカを大量に飲用し,高度の胸焼け,嚥下障害を生じたため当院へ紹介となった.食道潰瘍および食道狭窄を認め,腐食性食道炎と診断した.希死念慮が強かったため精神科に入院となり,精神面の治療を行った.2月,狭窄症状が強くなったため,空腸瘻を造設し,全身状態の改善および精神状態の安定を待って,7月,非開胸食道抜去術,胸骨後食道胃吻合術を行った.経口摂取可能となり術後32日目に退院した.高濃度のアルコール(ウォッカ)飲用による腐食性食道狭窄を経験したので報告する.
著者
近藤 まなみ 長谷川 拓 森 直樹 松本 啓之亮
出版者
一般社団法人 人工知能学会
巻号頁・発行日
pp.1N103, 2018 (Released:2018-07-30)

近年,AIの分野で人狼ゲームが注目を集めている.人狼ゲームはコミュニケーションゲームの一種であり,不完全情報ゲームに分類される.人狼ゲームには未知の情報があるため,このゲームを攻略する戦略の一つとして,未知の情報を予測に基づいて判断することが挙げられる.人狼ゲームにおいてプレイヤが知ることができる情報は限られており、その中には虚偽が存在する可能性がある.本論文では限られた情報を学習することで不確実な情報下での予測を試みるため,人狼ゲームの持つ時系列性を考慮し,LSTMを用いた.また,得られた予測モデルを用いてゲーム分析をした.
著者
奥田 稔 高坂 知節 三宅 浩郷 原田 康夫 石川 哮 犬山 征夫 間口 四郎 新川 秀一 池野 敬一 松原 篤 稲村 直樹 中林 成一郎 後藤 了 小野寺 亮 遠藤 里見 亀井 民雄 室井 昌彦 馬場 廣太郎 島田 均 舩坂 宗太郎 大橋 伸也 鄭 正舟 小澤 実佳 八木 聰明 大久保 公裕 後藤 穣 服部 康夫 上野 則之 柏戸 泉 大塚 博邦 山口 潤 佃 守 池間 陽子 坂井 真 新川 敦 小林 良弘 佐藤 むつみ 山崎 充代 藤井 一省 福里 博 寺田 多恵 小川 裕 加賀 達美 渡辺 行雄 中川 肇 島 岳彦 齋藤 等 森 繁人 村上 嘉彦 久松 建一 岩田 重信 井畑 克朗 坂倉 康夫 鵜飼 幸太郎 竹内 万彦 増田 佐和子 村上 泰 竹中 洋 松永 喬 上田 隆志 天津 睦郎 石田 春彦 生駒 尚秋 鈴木 健男 涌谷 忠雄 宮國 泰明 夜陣 紘治 森 直樹 田頭 宣治 宮脇 浩紀 青木 正則 小林 優子 高橋 正紘 沖中 芳彦 遠藤 史郎 池田 卓生 関谷 透 奥園 達也 進 武幹 前山 忠嗣 恒冨 今日子 増山 敬祐 浅井 栄敏 土生 健二郎 中崎 孝志 吹上 忠祐 角田 憲昭 渡辺 隆 野口 聡 隈上 秀伯 吉見 龍一郎 茂木 五郎 鈴木 正志 大橋 和史
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.633-658, 1996-09-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
21

通年性アレルギー性鼻炎患者211例を対象に, KW-467910mg/日 (KW群) の有効性, 安全性および有用性をoxatomide 60mg/日 (OX群) を対照薬として多施設二重盲検群間比較試験により検討した.最終全般改善度の「改善」以上は, KW群61-6%, OX群57.6%で, 両群間に有意差は認められなかつたが, 同等性の検証を行った結果, KW群はOX群と比較して同等ないしそれ以上と考えられた. 概括安全度の「安全性に問題なし」と評価された症例は, KW群68.0%, OX群61.4%で, 両群間に有意差は認められなかった. 主な副作用症状は両群とも眠気であった. 有用度の「有用」以上は, KW群54.9%, OX群50.5%であり両群間に有意差はなかったが, KW群の方がやや有用率が高かった.以上の成績より, KW-4679は通年性アレルギー性鼻炎に対して, 臨床的に有用性の高い薬剤であると考えられた.
著者
近藤 まなみ 長谷川 拓 森 直樹 松本 啓之亮
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

近年,AIの分野で人狼ゲームが注目を集めている.人狼ゲームはコミュニケーションゲームの一種であり,不完全情報ゲームに分類される.人狼ゲームには未知の情報があるため,このゲームを攻略する戦略の一つとして,未知の情報を予測に基づいて判断することが挙げられる.人狼ゲームにおいてプレイヤが知ることができる情報は限られており、その中には虚偽が存在する可能性がある.本論文では限られた情報を学習することで不確実な情報下での予測を試みるため,人狼ゲームの持つ時系列性を考慮し,LSTMを用いた.また,得られた予測モデルを用いてゲーム分析をした.
著者
西口 沙也加 村田 晃一 宇部 尚樹 上野 琴巳 手林 慎一 寺石 政義 奥本 裕 森 直樹 石原 亨
出版者
Pesticide Science Society of Japan
雑誌
Journal of Pesticide Science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.191-197, 2018-08-20 (Released:2018-08-20)
参考文献数
46
被引用文献数
1

イネにおいて1 mM のジャスモン酸を処理することで蓄積量が増加する化合物の探索を行った.その結果,2つの化合物1と2の蓄積量が増加することがわかった.マススペクトルとHPLCにおける保持時間を標準品と比較することで,1と2をそれぞれ13-oxooctadeca-9,11-dienoic acid(13-KODE)および9-oxooctadeca-10,12-dienoic acid(9-KODE)と同定した.これらの化合物の蓄積はイネごま葉枯病菌の感染によっても誘導された.一方で,各KODEをイネの葉に処理すると,抵抗反応に関連する二次代謝産物のサクラネチンやナリンゲニン,セロトニンの蓄積が誘導されたため,これらのKODEが病害応答に関与していることが示唆された.KODEと同じくα,β-不飽和カルボニル構造を持つ化合物について,同様の活性があるか調べたが,KODEの作用は再現されなかった.二次代謝産物の誘導には一定の長さをもった炭素鎖など他の構造因子が必要であると考えられた.
著者
青山 みさ子 四童子 好廣 山口 義彦 貞森 直樹
出版者
公益社団法人 日本ビタミン学会
雑誌
ビタミン (ISSN:0006386X)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.179-185, 2008
参考文献数
11

Single-nucleotide polymorphisms (SNPs) of the mitochondrial NADH dehydrogenase subunit-2 (ND2) andβ3-adrenergic receptor (BAR3) genes are well established to be associated with life style-related diseases. The ND2 gene variant (Mt5178A) is associated with longevity or less susceptibility to adult-onset diseases. The BAR3 gene allelic variant (Trp64Arg and Arg64Arg) is linked with obesity or non-insulin-dependent diabetes mellitus. We investigated whether the combination of these 2 genes affect eating behavior, and found that the BAR3-normal (Trp64Trp)+ND2-variant (Mt5178A) group preferred much carbohydrate and less animal protein, Vitamin B_2 (B_<2)>, calcium in comparison with the other genetic groups. Less intake of B_2 was principally associated with Mt5178A in this group. Taking account that flavin adenine dinucleotide is a coenzyme of the NADH dehydrogenase which composes the proton-pumping complex I of the mitochondrial electron transport system, the association between Mt5178A variant and less B_2 intake is tremendously interesting. In this paper, we discuss a possible association between genetic polymorphism and eating behavior by summarizing our own research data.
著者
清水 伸泰 野下 浩二 森 直樹 西田 律夫 桑原 保正
出版者
日本ダニ学会
雑誌
日本ダニ学会誌 (ISSN:09181067)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.57-64, 2004 (Released:2005-06-15)
参考文献数
27
被引用文献数
5

未同定種Oulenzia sp. のヘキサン抽出物に警報フェロモン活性を認めた.ヘキサン抽出物は,2 種の未知化合物を含め,トリデカン,ネラール,ペンタデカン,ドデカン,3-ヒドロキシベンゼン-1,2-ジカルバルデヒド,ゲラニアール,(Z)-7-ペンタデセン,7-ヒドロキシフタライドの10 化合物で構成されていた.抽出物をシリカゲルカラムで精製したところ,活性フラクションにはネラールとゲラニアールが含まれていた.ネラール(1–1000 ng で活性)はゲラニアール(1000 ng でのみ活性) よりも強い活性を示すことから, ネラールを本種ダニの警報フェロモンと同定した.
著者
金田 忠吉 海川 正人 Smgh M Rohinikumar 中村 千春 森 直樹
出版者
日本育種学会
雑誌
Breeding science (ISSN:13447610)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.159-166, 1996-06
被引用文献数
1

マニプール州はアッサム州の南東に位置し,アジア栽培稲の.多様性中心地の一角を占めている.ここで収集された在来稲鼎種は約270のMRC (Manlpur Rice Collection)として整理され,農業特性が調査されているが,その一部の譲渡を哩けて2,3の生埋的・形態的特性と葉緑体および全DNAの解析を行い,各品種ごとの遺伝的特性とその栽培地域との関係から牛.態種の分化の様相を明らかにした 供試材料はマニプール州の'在来品種.51と改良型10品種.で,対照としてJaponica5(日本品種3といわゆるJavanica2)品種及びIndica2品種を用いた(Tab1e1).まず内外穎のフェノール反応,2〜3葉期の苗の1.5%塩素酸カリ溶液に対する抵抗性,および穎毛の長さを用いた判別関数Z他による48在来品種0)分類では,32品種がIndica,5品種がJaponica,11品種が中間型となった.
著者
馬場 駿吉 高坂 知節 稲村 直樹 佐藤 三吉 鈴木 茂 遠藤 里見 石戸谷 雅子 小野寺 亮 山田 公彦 大久 俊和 荒井 英爾 鈴木 雅明 大山 健二 粟田口 敏一 戸川 清 岡本 美孝 松崎 全成 寺田 修久 喜多村 健 石田 孝 馬場 廣太郎 島田 均 森 朗子 池田 聖 金子 敏郎 今野 昭義 山越 隆行 石井 哲夫 窪田 市世 鍋島 みどり 田口 喜一郎 石山 哲也 中野 雄一 中村 英生 五十嵐 文雄 古川 仭 作本 真 山下 公一 久保田 修 宇佐神 篤 伊藤 博隆 鈴木 元彦 間宮 紳一郎 横田 明 加藤 薫 大屋 靖彦 河合 〓 岩田 重信 横山 尚樹 井畑 克朗 瀧本 勲 稲福 繁 坂倉 康夫 鵜飼 幸太郎 雨皿 亮 山田 弘之 坂倉 健二 平田 圭甫 伊藤 由紀子 村上 泰 竹中 洋 山下 敏夫 久保 伸夫 中井 義明 大橋 淑宏 阪本 浩一 村田 清高 平沢 昌子 原田 康夫 森 直樹 白根 誠 多田 渉 小林 優子 竹林 脩文 河野 嘉彦 夜陣 紘治 平田 思 宮脇 修二 津田 哲也 山下 隆司 二階堂 真史 柿 音高 永澤 容 増田 游 後藤 昭一 西岡 慶子 折田 洋造 東川 康彦 武 浩太郎 進 武幹 前山 忠嗣 百田 統洋 堤 昭一郎 茂木 五郎 川内 秀之 松下 太 吉村 弘之 高田 順子 石川 哮 定永 恭明 大山 勝 松崎 勉 坂本 邦彦 廣田 常治 内薗 明裕 鯵坂 孝二 中島 光好
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.389-405, 1995-03-01
被引用文献数
13 12

The efficacy and safety of Kampo preparation Sho-seiryu-to were studied in a joint double-blind trial in comparison with a placebo. The study was carried out on 220 patients with perennial nasal allergy at 61 hospitals. Granules in a dose of 3 g were administered 3 times daily for 2 weeks. Moderate to high improvement was recorded in 44.6% of the treated patients and in 18.1% of those receiving placebo. The difference is significant (p <0.001). Side effects were noted in 6.5% of the treated patients and in 6.4% of the controls (not a significant deference). The side effects were mild and had no influence on the daily life of the patients.
著者
君塚 仁彦 王 智新 石 純姫 藤澤 健一 橋本 栄一 大森 直樹
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003 (Released:2003-04-01)

本共同研究では、2003(平成15)年度から2005(平成17)年度までの3ヵ年の研究期間において、東アジアにおける戦争記憶の保存と表象のあり方に関して、歴史学を中心軸にしながら博物館学・植民地教育史学・言語学・哲学などの学術的視点をも援用し学際的かつ総合的な解明を行なった。特に調査研究の遂行にあたっては、日本のみならず中国・韓国・沖縄の研究者とともに行う国際的な研究体制を堅持した。研究期間内に、中国・韓国・沖縄・日本における戦争博物館・戦争遺跡の調査・研究を各年度の計画に基づいて実施したが、全体として、海外実地調査を5回、国内実地調査を6回、国内研究会を4回、海外での研究報告を3回、海外(中国・重慶)での特別講演会を1回実施することができた。その結果、これまで日本国内では、その存在さえも十分に認知されていなかった戦争遺跡等のいくつかを調査することができ、現地研究者との研究・情報交流を踏まえて、各地域における戦争記憶が、遺跡や博物館という形を取りながらどのように保存され、表象されているのか、またどのような歴史的背景存在するのかなどを具体的に解明することができた。また本研究成果の特色として、中国・韓国など海外、また沖縄などにおいて、日本が起こした近代以降の侵略戦争による加害・被害の史実認識、歴史認識共有化を目的とした現地研究者との学術研究交流を活発に実施したことをあげることができる。戦争記憶に関する歴史認識共有は今後の東アジアにとって極めて重要な課題であり、平和実現への欠かすことのできないステップでもある。研究代表者および分担者・協力者は、その目的達成のため、研究期間内での諸議論を踏まえて、本共同研究の研究成果発表の一環として、君塚仁彦編著『平和概念の再検討と戦争遺跡』(明石書店、2006年)を上梓し、その成果をより広く共有されるようにした。