出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.965, pp.38-41, 2011-12-10

1989年竣工の社宅を改修して分譲した川崎市の「リノア元住吉」。最上階の4戸に太陽光発電の戸別売電システムを導入。分譲価格には太陽光発電分150万円がプラスされるものの、一般住戸と同様に即日完売した。 リノア元住吉は、リビタ(東京都渋谷区)が手掛ける「一棟丸ごと」改修オール電化マンションの14棟目にあたる。2011年2月に改修が完了した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.857, pp.54-63, 2007-09-17

人と犬の生活空間を分離しながら、共生可能とすることをテーマにした住宅だ。床材は、人の領域を少し滑りやすい大理石、犬の領域を滑りにくい御影石とした。滑りやすい大理石の場所には、犬があまり入ってこないだろうという期待もあった。また、犬の領域と屋外の床仕上げを共通にすることで、犬が屋内外を自由に歩き回ることができるように配慮している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1000, pp.78-81, 2013-05-25

怪獣といえば、ゴジラのように恐竜をさらに巨大化させたようなものがほとんどなのに対し、モスラは昆虫、それも蛾(が)の怪獣である。モデルはヤママユガと言われるが、幼虫の姿からはカイコガとも言われる。小野俊太郎著「モスラの精神史」(講談社現代新…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1010, pp.66-68, 2013-10-25

住民が自ら設計に関わり、「新しいモデル」とされた災害公営住宅の提案が、仙台市の公募買い取り事業で落選した。審査の評価点から見えてきたのは、「復興住宅は誰のものなのか」という根本的な問題だ。 仙台市の「あすと長町仮設住宅」の集会場には、共用部…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.951, pp.14-18, 2011-05-10

2001年に耐震改修してあったにもかかわらず、SRC造建物が東日本大震災で大破した。顕在化したのは、地盤周期と建物との共振、過去の被災による損傷の累積という新たな被災リスクである。 仙台市中央部の丘陵地に広がる東北大学の青葉山キャンパスは、震災で複数棟が大破する大きな被害を受けた。応急危険度判定で6棟に赤紙(危険)が貼られた。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.895, pp.70-75, 2009-03-09

山原(ヤンバル)と呼ばれる沖縄本島の北部地方。その中心都市が名護だ。1978年、市庁舎の建設にあたって公開コンペが実施された。国内の本格的なコンペは10年ぶりだったこともあって、全国から308組もの応募があり、その中から1等に選ばれたのが象設計集団とアトリエ・モビルの共同体「TeamZOO」だった。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.794, pp.80-83, 2005-04-18

丹下健三氏は数多くの建築を遺した。代表作とされる有名建築以外にも、実は興味深い建築が全国に散らばっている。丹下氏の訃報ふほうを受け、知る人ぞ知る名作の現在を追って、東京、静岡、愛知、兵庫を巡った。(磯 達雄=建築ライター)幹と枝でできたオフィスビル 東海道新幹線からも東京駅を出てすぐ近くに見えるのでおなじみの小規模なオフィスビル。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.812, pp.56-58, 2005-12-26

箸(はし)置きのデザインをきっかけに、家づくりを決意した家族がいる。東京近郊、千葉県佐倉市に住む横山さん一家だ。妻の多恵さんが愛用していた箸置きは「ROCCO」(ろっこ)。丸、三角、四角の組み合わせで構成・デザインされた、積み木のような箸置きとその収納容器。Koizumi Studioの頭文字「K」をかたどる5つのドットは、レーザー加工。
著者
大月 敏雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.927, pp.66-71, 2010-06-14

サニーサイドガーデンズ(1924年)ニューヨーク・クイーンズに、郊外形式のいわゆるガーデンアパートメントとして建設された大規模集合住宅団地。低層から高層までの集合住宅が、街区の立地特性を生かして設計された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.793, pp.14-18, 2005-04-04

東地方の最東端に位置する千葉県銚子市。三方を海に囲まれた半島の先端、南側にある外川町は、古くから栄える漁港の町だ。海際からすぐ急斜面となり、細い路地を上っていくと、両側には質素なかわら屋根の家並みが続く。 この風景に溶け込むように、1軒の「蔵」が建つ。正体は豆腐店兼住宅だ。 榊原さん一家は、代々この地で豆腐店を営んできた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1034, pp.100-103, 2014-10-25

東北新幹線を終点の新青森駅で降り、そこからJR在来線で1時間かけて五所川原へ。そこからさらに津軽鉄道に乗り換えて約30分で金木(かなぎ)に着く。そこに太宰治が生まれた家、斜陽館がある。 レンガ塀に囲まれた建物は、入母屋造りの豪邸だ。
著者
谷口 りえ
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1131, pp.42-53, 2018-11-08

東京・日本橋に、昭和初期から続く歴史と新たな都市機能が共存するランドマークが誕生した。「顔」となるのは、9月25日に新館が開業した「日本橋高島屋S.C.」〔写真1〕。 百貨店として初めて国の重要文化財に指定された「日本橋高島屋S.C.本館」を残したまま、…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1060, pp.76-82, 2015-11-25

「星のや富士」は、欧米で広がりつつある「グランピング」と呼ばれるアウトドア体験をコンセプトに掲げた高級リゾートホテルだ。客室すらも、宿泊客をアウトドアに誘い出す拠点としてつくられている。 客室のドアを開けると、窓いっぱいの富士山が目に飛び込…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.918, pp.76-79, 2010-01-25

マージュ西国分寺は、9戸の賃貸住居と3戸のオフィス、1階のカフェで構成される。立地はJR西国分寺駅から徒歩1分。周囲には高層マンションや商業施設が建ち並ぶ。しかし、そう遠くない昔、「あたり一帯は雑木林だった」とオーナーの影山知明氏は回想する。自身も幼少期を過ごした家を建て替えるに当たり、まず考えたのは「地域に緑を取り戻すシンボルにしたい」ということだった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.884, pp.30-32, 2008-09-22

「LIFT」は東京の大動脈、環状7号線の交差点前にある。車には便利だが、どの駅からもやや遠い。 東急電鉄TOP-PRIDEが総合企画を手掛けた。「この環境では女性や家族層は集客しにくい。単身男性にターゲットを絞るべきと考えた」と当時の担当者・牛山博宣氏は言う。「おそらく部屋は閉め切って使うだろう。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.855, pp.104-107, 2007-08-27

「モダン建築」をテーマに建物を見て回っている我々にとって、村野藤吾という建築家はなかなかにやっかいな存在だ。果たして彼の建築はモダンと言えるのかどうか。今回、採り上げる日本生命日比谷ビルは、まさにその問題を正面から突き付けた問題作である。 場所は皇居外苑の南側。日比谷公園から日比谷通りを挟んで向かい側にあたる。
著者
柴田 亮子
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1135, pp.18-20, 2019-01-10

工事監理は建築士の独占業務だが、具体的な責任範囲は分かりづらい。施工者の地盤面誤認を見逃した工事監理者について、見逃しが重大な契約違反に当たるかが争われた裁判から、注意点を探る。(本誌) 優れた設計であっても、工事がずさんなら欠陥建築を生み…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1006, pp.46-49, 2013-08-25

さらにプチモンドさくらでは、いかにも高齢者向けという雰囲気が感じられない。共用廊下の各住戸前には、入居者が自由に物を飾れるウェルカムデッキが並ぶ。約26m2に統一した住戸内には猫足のバスタブを置いた浴室やキッチンがあり、玄関に備え付けたアンテ…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.822, pp.16-18, 2006-05-08

「監理の重要性は十分に理解しているつもりだ。しかし、何から何まで工事監理の責任にしてしまいかねない風潮には危惧を覚える」。主に住宅の設計を手がける一級建築士のC氏はこうつぶやく。理由は、職人の態度の悪さまで監理者責任として追及する発注者と、明らかな施工ミスの責任を押し付ける施工者の存在だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1115, pp.10-17, 2018-03-08

2月6日午後11時50分(現地時間)、台湾東部をマグニチュード(M)6.0の地震が襲った。死者は17人。震源近くの花蓮市内では、断層近傍の高層ビル4棟が倒壊・崩壊した。本誌は2月10日から2日間、被災地を緊急取材。倒壊の原因を探った。