出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.42-47, 2009-02

「サービスは生産された瞬間に現場で消費される。だからこそ現場にいることが大切なんです」と話す大阪ガス情報通信部の松波晴人課長にとっての"現場"は実に多岐にわたる。 営業担当者と共に客先に出かけたり、スーパー銭湯の自動販売機コーナーに張り付いたり、主婦の1日を知るためにスーパーまで同行したり。
著者
荻田 伍
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.12, pp.38-42, 2007-01

2006年3月アサヒ飲料の社長から急きょ、アサヒビールの社長に就任。全国の現場を回ってきた。だが、2006年上半期、ビール系飲料のシェアで5年ぶりに首位の座をキリンビールに奪われた。「シェアはお客様の支持の結果、真しに受け止めて対策を練る」「年間首位は死守したい」と語った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.38-40, 2009-06

マーケティングでは「購買履歴や属性から顧客の嗜好を推測し、最良の商品・サービスを提案すると買ってもらいやすい」とよく言われる。しかし行動経済学の観点から見れば、必ずしも正しくはない。「現実の消費者は、置かれた状況によって判断を変える。Aが好きな人でも、選択肢の示し方によってはBを選ぶことがあり得る」(明治大学の友野典男教授)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.10-13, 2009-06

カタログ通販大手の千趣会は2008年12月期、消費が冷え込む中で1%の増収を確保し、売上高は1582億円になった。しかし、紙代の高騰などでカタログ費用も上昇。営業利益は前期比で半減し、24億円にとどまっている。千趣会は2009年を経営の転換点と位置付け、インターネット通販に大きくシフトする次世代戦略を打ち出した。
著者
平下 治
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.8, no.6, pp.212-217, 1999-07

地図上に多様なデータをビジュアルに表現し、直感的な分析を可能にするGIS(Geographic Information System:地理情報システム)は、今や一般用語として通用するまでになった。 GISはもともと、都市計画や土木分野、あるいは水道や電気、ガスなど地下埋設物の管理といった官公庁での活用が主で、システム構築費も1億円を超えるものがほとんどだった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.11, pp.66-71, 2011-12

2輪車大手のヤマハ発動機は、2008年秋のリーマン・ショックを受け、2009年12月期に2000億円を超える当期純損失を計上した。そこで採算割れしていた国内生産で大規模な構造改革を断行。中核となったのが「理論値生産」と呼ばれる手法である。従来の半分の生産台数でも利益を出せる体制をほぼ確立し、業績は2010年12月期に黒字転換した。
著者
鈴木 義伯
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.9, pp.16-19, 2006-10

東京証券取引所は今年2月、外部からCIO(最高情報責任者)として鈴木義伯よしのり氏(57歳)を招いた。昨年11月から今年1月にかけて、東証は情報システムを原因とした取引停止や誤発注問題に揺れた。鈴木氏は、システム運営体制を立て直しながら、世界の取引所と競争するために約300億円を投じて次世代システムを構築する重責を担う。鈴木氏に方針を聞いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.10, no.12, pp.213-215, 2002-01

企業情報システムのもろさが、国家安全の危機にまで発展する可能性が出てきた。米国がアフガニスタンへの空爆を開始した後、ジョン・アシュクロフト司法長官は、米国企業数千社のCIO(情報戦略統括役員)や技術部門の責任者、システム管理者に対して、「最高レベルのセキュリティ厳戒態勢」を適用するように警告を発した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.12, no.10, pp.175-177, 2003-11

とんだ1週間だった。金融業向け情報サービス会社、ラディアンス社の情報セキュリティ担当役員ロイド・ヘシオン氏もそう痛感している1人だ。ヘシオン氏は8月15日、インフォメーションウィーク誌の電話取材に対して「ひどい48時間だった」と述べ、「後でかけ直す」と電話を早々と切った。 混乱は8月11日の月曜日、MSブラスターの出現で始まった。
著者
多田 正行
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.13, no.12, pp.84-87, 2005-01

ただ まさゆき氏:1947年生まれ。ロッテリア、チーズブロー・ポンズ・ジャパン・リミティッド、日本タッパウェアなどでシステム企画に携わった後、93年に独立。現在「eCRM塾」主宰。著書に「売れるしくみづくり」(ダイヤモンド社)、「コールセンター・マネジメント入門」(悠々社)、「コトラーのマーケティング戦略」(PHP研究所)など。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.10, no.8, pp.188-191, 2001-09

朝7時。都内に住む学生・A君の携帯電話が鳴った。「おはようございます。フルキャスト××支店の○○です。今日8時からの浦安でのお仕事、よろしくお願いします」。 詳細な仕事の内容や場所、持参する備品などについては前日の夜に携帯メールで通知されている。7時30分、今度はA君が携帯のボタンを押す。「今から家を出ますので、よろしくお願いします」。
著者
池田 弘一
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.7, pp.24-27, 2002-08

●——今年1月の社長就任時に「元気の出る会社にしたい」と話されていましたが、具体的にはどのような会社を目指しているのですか。池田——なかなか具体的に言えないので、元気という言葉でごまかしている部分もあるんですよ(笑)。要は、元気であるということは、お互いの言っていることがよく通じ合っている、コミュニケーションが良い組織だと考えています。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.36-39, 2011-05

「家は壊れたが私は大丈夫だ。落ち着いたらまた会おう」。テレビカメラを通じて、離れて住む家族にメッセージを送る70代の男性。肉親と離れ離れで避難所生活を送りながら「僕らも頑張るから一緒に頑張りましょう」と呼びかける中学生。東日本巨大地震の被災者たちのメッセージは、「伝える」ことの力を日本中に改めて知らしめた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.14, no.8, pp.58-60, 2005-09
被引用文献数
1

ANAは、2005年3月期で経常利益で過去最高となった。その要因はCS向上策が軌道に乗ってきたことばかりではない。2000年から収益管理の仕組みをシステムで再構築してきたことも見逃せない。この取り組みにより、1986年に東京・グアム間を就航して以来赤字が続いていた国際線も黒字となった。4年間の改革で約70億円の増収効果をもたらしたのだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.68-71, 2006-05

気象庁が当初「暖冬」としていた長期予報を訂正せざるを得なかったほどすさまじかった今冬の寒波。家電量販店やホームセンターでは暖房機器が飛ぶように売れ、品切れが相次いだ。 しかし、ダイニチ工業が製造する「ブルーヒーター」ブランドの石油ファンヒーターは売れ続けた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.62-64, 2004-04

「ソニーは何をやってるんだ」。2003年春・夏のDVDレコーダー商戦に、家電の雄であるソニーの姿はなかった。ソニー製品を好んで購入する熱狂的なファンや、強力なブランド力を持つソニーの製品を売りたい販売店は、ハードディスク搭載のDVDレコーダーを市場に送り込めないでいるソニーにイライラしていた。 それを尻目に、DVDレコーダー市場は松下と東芝、パイオニアの3社が躍進。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.60-65, 2002-06

ついに、日本マクドナルドが全国約3830店舗で使える会員カードを導入し、顧客の囲い込みに打って出る。 これまでのマクドナルドは、マス・マーケティングの象徴だった。グローバルな食材調達力を背景にした圧倒的な低価格と、マニュアル化による徹底した高効率オペレーションを武器に、「不特定多数」の顧客にハンバーガーを売りまくってきた。
著者
広田 正
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.14-17, 1999-03

廣田—サプライチェーン・マネジメントの考え方は今に始まったことじゃなくて、要するに最初はBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)だったと思います。それが流通業界全体として大きく取り上げられてECR(効率的な消費者対応)の動きに発展する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.46-51, 2007-02

ユニーの佐々木孝治社長は店舗を訪れると、売り場とバックルームの2S(整理・整とん)や掲示物などの「見える化」の状態に目がいく。そこを見れば、自分の思いがどれだけ現場に浸透し、店員に理解してもらえているかが分かるからだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.11, pp.54-56, 2006-12

「正直びびったけど熱意に負けて通してしまった」と苦笑しつつも、白物家電の販売戦略部門のトップであるナショナルアプライアンスマーケティング本部の高見和徳本部長は、食器洗い乾燥機の新発売プロジェクトを振り返る。 本部長が恐れたのは、2006年度の重点販売商品である食器洗い乾燥機の主要顧客層を「子育てをする主婦」に絞り込んでしまったことだ。