出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.98-103, 2009-12

1990年に創業した中古本販売チェーン最大手ブックオフコーポレーション。創業者である坂本孝は職場や飲み会などで先輩が後輩に仕事のノウハウや人生の機微を伝える家族的経営を重視し、社員からの信頼も厚かった。このカリスマの先見性ときめ細かな戦術の指示によって、会社は大きく成長。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.8, pp.62-66, 2002-09

ランス・アームストロングという名前を聞いたことがあるだろうか。末期ガンの宣告を受けながら、強じんな精神力で第一線に復帰した"奇蹟の自転車レーサー"だ。7月7日から始まった世界的な自転車競技大会「ツール・ド・フランス」では、4連覇を狙う。 その復活を陰で支えてきたのが、シマノである。アームストロングは、ブレーキや変速機などにシマノの部品を採用。
著者
関 信浩
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.234-237, 2007-02

総務省の調べによると、「ブログ(日記式のウェブサイト)」の登録数は2006年3月末時点で868万に上る。人気タレントや政治家、企業経営者や一般個人までがこぞってブログを開設している。 ブログの特徴として、「双方向性」ということがよくいわれる。しかし、最も重要なブログの本質は、「誰でも更新しやすいウェブサイト」だということだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.126-129, 2009-07

不特定多数のネット利用者に知的労働を委託する取り組みを指す。知的労働力を低コストで調達できる半面、品質チェックの手間がかかる。作業の標準化やチェックを効率化する仕組み作りが鍵を握る。 新商品のアイデアを募集するなど、企業がインターネットを通じて不特定多数のネット利用者に知的労働を委託する動きが盛んになってきた。
著者
山鳥 忠司 森田 広一
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.214-217, 2004-07

私たちが手がけた企業の事例に入る前に、今回、詳細を取り上げる分析手法の理解を助けるトピックを「特別事例」として紹介しましょう。 現在、東京の都心部では地下鉄構内のゴミ箱が撤去されたり、コンサート会場の荷物検査が厳しくなるなど、様々な場面でテロに備えた対策が見受けられます。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.12, no.8, pp.88-90, 2003-09

横浜市の上大岡駅から10分ほど歩いた住宅街に、1軒の町工場がある。外観からは普通の住宅にしか見えないが、この工場には日本が世界に誇るスカーフの捺染なっせん(プリント)職人がいる。 横浜は知る人ぞ知る、スカーフの産地だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.17, no.10, pp.148-150, 2008-11

ここまで見てきたように、ベテランの高度な技能を次代に確実に伝えるのに3〜5年はかかる。団塊世代の大量退職に備えた技能伝承は、同世代の定年再延長が終わる2012年まであと4年半の勝負である。従来の徒弟制度といった「俺の背中を見て盗め」では非効率で間に合わない。計画的に体系化した技能伝承の仕組み作りが急務だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.31-33, 2003-03

洪水のような情報のなかで兆候を示す重要な数字を見落として、顧客を逃してしまった——。このような問題は、業務データの分析ツールを導入しただけで直ちに解決できるわけではない。 売り上げが減少したことを示すデータを見たとしても、淡々と「やっぱり落ちているのか、実感通りだな」と受け流してしまい、そこから新たな行動を生まない可能性すらある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.203-206, 2005-06

投資効率のいい小規模店舗を積極出店して、デフレ経済下でも成長を確保する──リンガーハットは2000年にこうした経営戦略を立てた。同社は一杯で380円と安い長崎ちゃんぽんを提供する外食チェーンを主に手掛け、同事業は連結ベースの売上高の約7割、店舗数の約8割を占める。 ところが、4年後の2004年2月期決算で、業績不振が鮮明になった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.8, pp.48-51, 2006-09

企業再生のカギは、現場のやる気創出にあり。こう考えるのはリヴァンプだけではない。 40年以上、平均15%売り上げを拡大してきたワタベウェディングの渡部隆夫は、2002年に破産した結婚式場「目黒雅叙園」を蘇らせた。結婚式サービス最大手の社長はこんな信念を持つ。 「今は急速に競争環境が変化する時代。破たんした企業は変化から遅れたところが多い。
著者
松村 卓朗 吉村 浩一
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.17, no.6, pp.170-173, 2008-07

組織、人事の戦略担当者の間で、トヨタ自動車が2007年7月に実施したホワイトカラーの組織体制の見直しが話題になっている。従来は1人のグループ長が20〜30人の部下を率いるフラット型組織を運営していたが、組織変革後はグループ長の下で数人の先輩社員が率いる小チーム型に組み替えた。 一般的なフラット型組織ではグループ長の指導力低下が問題となる企業が多い。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.7, pp.76-79, 2011-08

業務用冷蔵庫最大手のホシザキ電機は、多品種少量生産による在庫増やリードタイムの長期化に悩み、2003年から製造プロセス改革に取り組んできた。総仕上げとして2008年からIT刷新プロジェクトに着手し、調達、生産、販売を一元管理する仕組みを作り上げ、製品在庫量を30%削減した。 前年に引き続き猛暑が予想される2011年夏。
著者
亀田 高志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.88-91, 2011-07

アルコール無しではいられない状態をアルコール依存症という。単に酒を大量に飲むだけではなく、欠勤や遅刻を繰り返し、他人とのトラブルや事件に巻き込まれることもある。アルコールが原因の身体の病気にかかり、入退院を繰り返す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.14, no.12, pp.228-231, 2006-01

団塊世代の定年を見据えて様々な企業がシニアマーケットの開拓に乗り出すなか、ニッコウトラベルはその一回り上の世代まで顧客に取り込み、成長を続けている。企画する海外旅行の顧客平均年齢は何と71歳。2006年3月期の売上高は前年度比6%増の50億500万円、経常利益は同32%増の4億円を見込む。 高齢者を対象にしたサービスや製品の市場は有望だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.19, no.11, pp.76-81, 2010-12

カタログ通販大手のニッセンが、10Lまでそろう大きいサイズ専門の婦人服店を出店した。洋服事業で初の実店舗にもかかわらず、2時間以上かけて遠方の顧客が来るほどの人気に。2009年10月に開いた1号店は初年度から黒字。2店目も含め、年商は約1億円になった模様だ。顧客に支持される「人・物・器」を店内に漏れなくそろえたことが功を奏した。
著者
平野 勝巳
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.174-177, 2003-06

武田さんはソニーの元教育研修部長で、同社の課長研修などに「エニアグラム」という新しい自己分析手法を導入して成果を上げた。「吹き手自身が変わること」という解答も、このエニアグラムから導き出された結論だ。 では、「吹き手が変わる」とはどういうことか。 「笛を吹いている本人、つまり上司がまず自分がどんな人間か知ること。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.40-43, 2008-04

化粧品最大手の資生堂は2006年4月、社長の前田新造の号令で「VOC(顧客の声)経営」を徹底させる改革に着手した。売り場に派遣するビューティーコンサルタント(美容部員)の販売ノルマを撤廃。顧客に接客の満足度を聞き、これを人事評価の指標とした。VOCで資生堂の"顔"を評価し、顧客からの要望に関連各部が素早く対処する─。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.172-175, 2006-04

「データセンターを捜査し、10万通のメールを分析」「経営トップのパソコンなど100台以上を押収」 2006年1月17日。新聞各紙の朝刊1面にはライブドア事件の始まりを告げる見出しが躍った。 前日夜、東京地検特捜部はライブドアの本社やデータセンターに強制捜査に入った。特捜部が不正取引の実態をつかむために注目したとみられるのは、経営陣がやり取りした数々のメール。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.68-73, 2002-04

ここ数年の物価下落は、消費財メーカーや小売りなどの収益を圧迫し続けている。そうしたデフレに沈む各社をよそに、キユーピーが2001年11月期に4期連続増益を記録し、元気の良さをアピールしている。 家庭用で70%と圧倒的な市場シェアを誇る主力商品のマヨネーズが好調なうえ、「深煎りごまドレッシング」が前年対比で85%増とヒット。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.40-49, 2004-05

営業改革における成功のキーワードは「顧客心理の理解」だ。表側からだけでは見えない本当の購入動機や、商品に対する不満などに潜む、人の心理特性をつかむことができた企業がライバルに差をつけることができる。 アプローチは大きく2つ考えられる。 1つは、IT(情報技術)の活用に加えて、アナログ的な情報の収集・分析を組み合わせることだ。