出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.40-42, 2008-06

「消費者人口の約2割の顧客データという基盤を生かし、小売りと金融業の融合によって優良顧客へのサービスを掘り下げていく。これはイオンにしかできないことだ」 イオンの神谷一興CRMプロジェクトチームリーダーはこう胸を張る。同社は総合スーパー「ジャスコ」などでCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント:顧客情報管理)に取り組んでいる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.52-57, 2009-12

現場改革力を高めるには、現場の知恵を引き出す場作りが欠かせない。上位企業が備える場を見れば、その会社がどこに課題を感じて改善しようとしているのかが分かる。安川電機は経営トップと現場、ヤオコーは店長同士やパート社員同士、サークルKサンクスは本部と現場や加盟店オーナー同士、アシックスは本社スタッフと海外工場といった具合に、場に集う人たちの顔ぶれに特徴が表れる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.19, no.8, pp.94-99, 2010-09

海運業者をはじめとする法人や自治体向けの気象情報サービスやシステム構築で成長したウェザーニューズは、2000年代に入って経営の踊り場を迎えた。需要が一巡した2005年5月期、4200万円の営業赤字に陥る。法人向けに大きな伸びしろを見いだせなくなったため、同社は新たな種まきを始めた。個人向けの気象情報サービスである。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.8, no.6, pp.72-77, 1999-07

「そういえば、ちょうど新しいジーンズが欲しいと思っていたところ」。リビングでくつろいでいた長女の沙知代は、テレビにジーンズのコマーシャルが流れ始めると、リモコンを手にした。 チャンネルを変えようというわけではない。たった今、テレビに映し出されているジーンズを買おうとしているのだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
no.73, pp.108-111, 1998-05

社内に電子メールが普及し,いろいろな弊害が出てきた。大量のゴミメールに悩まされる。メール・ストーカーは現れる。あまり頼りすぎると,病気になってしまうこともある上司の名前は覚えておかないとA代:近頃,メールの数が増えてきたのよね。嬉しいんだけど,メールのアドレスだけでは,誰だか思い出せない人もいて。B美:メールは気軽だからね。
著者
清嶋 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.12, pp.56-62, 2003-01

2002年初め、住友商事の社内にある内部通報窓口(ヘルプライン)に連絡があった。「A社との取引で、融資が回収不能になった。その過程を見ていると、あまりにもずさんだ。担当者Bのやり方にコンプライアンス(法令順守)上の問題もありそうだ」。 「これまでの通報とは違う」。こう感じた宮廻みやさこ美明理事たちコンプライアンス委員会事務局は、3カ月を費やして慎重に調査。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.66-69, 2007-03

「東大を目指すならZ会」。40年以上にわたって、受験生の間でこうささやかれている通信教育会社がある。 静岡・三島駅のほど近くに本社を構えるZ会(旧社名・増進会出版社)は、質の高い問題ときめ細やかな添削指導で学力上位層の生徒の支持を集める。2006年春の大学合格者に占める同社会員(注)のシェアは、東京大学で53.3%、京都大学では46.7%を占める。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.15, no.7, pp.170-173, 2006-08

首都圏12カ所の駅ビルを運営するルミネ(東京・渋谷)は「小売業の心を持つデベロッパー」を目指してきた。この際に欠かせないのは、顧客の動向を教えてくれるルミネーカードだ。そのカードの運用効率が、会員数の増加とともに低下の一途をたどってきたため、一昨年11月に顧客情報分析システムを刷新した。 従来は、分析に時間がかかるうえに他店舗の動向も分からなかった。
著者
羽鳥 兼市
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.20-24, 2010-02

主力の中古車買い取り事業に加え、一般消費者への小売りや毎月定額払いの賃貸サービス、カーシェアリングなどへと様々な形での車の流通事業を拡大している。羽鳥兼市代表取締役会長は「車を安く、手軽に所有したり、乗り換えたりできる流通革命を起こす」と意気込み、車のワンストップショッピング化を目指す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.76-81, 2011-04

バブル崩壊後の1990年代後半以降、ゴルフ会員権の価格暴落などによって多くのゴルフ場が経営に行き詰まった。これらのゴルフ場運営事業者を米ゴールドマン・サックス証券グループが傘下に収め、2003年に発足したのがアコーディア・ゴルフだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.17, no.6, pp.54-59, 2008-07

北海道日本ハムファイターズは2006年と2007年に球団初のリーグ連覇を果たした。若手主体で勝ちまくるチームは観客を呼んだ。2007年の観客動員数はパ・リーグで福岡ソフトバンクホークスに次ぐ2位。長年リーグ下位を低迷し、人気もなかったチームに何があったのか。 なりふり構わぬ資金投入で実績のある高年俸の選手をかき集めたわけではない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.10, pp.58-62, 2002-11

ローコストで商品を効率良く売りさばく情報活用ノウハウに磨きをかけ、競合を突き放す。 「生活に密着した商売を続けてきた結果、自然と伸びているだけ」。藤原秀次郎社長はさらりと言いのける。百貨店や総合スーパーなどで衣料品の売上高が前年割れを続けるなか、しまむらは新規の出店攻勢でこの34年間、売り上げを伸ばし続けてきた。
著者
岡田 圭介
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.10, pp.10-13, 2011-11

今秋、米ボーイングの最新鋭中型旅客機「787」を導入し、国際線の強化を加速する全日本空輸(ANA)。2015年をメドに、国際線の予約・搭乗システムを航空会社向け業務システムを手掛けるスペインのアマデウスにアウトソーシングする。自前主義からの脱却を進める変革期にCIO(最高情報責任者)を務めるのが、整備部門出身の岡田圭介専務取締役執行役員(59歳)だ。
著者
秦 純子
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.198-201, 2007-07

経済産業省の「平成16年度 電子商取引に関する実態・市場規模調査」によると、2000年から2004年にかけての5年間で、BtoC(事業者-消費者)の電子商取引(EC)市場は、0.8兆円から5.6兆円に伸びた(モバイル端末を使った取引や、消費者間のネットオークションなども含む)。年平均成長率にして62%と急成長をとげている。
著者
藤原 政博
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.14, no.10, pp.46-50, 2005-11

ナショナルブランドのジーンズを中心とするカジュアル衣料の専門店を手掛け、売上高営業利益率10%を実現する。現場の声を商品の仕入れに反映、強いナショナル・ブランドの品ぞろえで優位に立つ。一時、自社ブランド中心のSPA(製造小売り)に注力したが断念、小売業に徹することを決断した(56ページに関連記事)。●売上高営業利益率が10%を超えるなど、好調です。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.19, no.7, pp.42-47, 2010-08

2005年から年2回開催されているファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」。モデルがショーで着用した洋服を来場者がその場で携帯電話で購入できるといった仕掛けが話題を呼び、毎回延べ2万人の来場者を集める。人気に注目して協賛するのはアパレルメーカーに限らない。家電や自動車、食品など様々なメーカーが協賛し、会場でキャンペーンなどを行う。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.100-102, 2009-02

スタートトゥデイの「ZOZORESORT(ゾゾリゾート)」は高感度を切り口にした総合ファッションサイトだ。前澤友作社長が高感度ファッションと見なした680のブランドの衣服やバッグなどを販売する「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」をはじめ、全国の高感度ショップを検索できるサイト、若者のあこがれのファッション関係者のブログを集めたサイト、仮想マンションの体裁を取るSNS(ソーシャル・…
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.162-165, 2004-04

システム導入から約2年間は活用が進まず苦しんだが、密な情報共有で再生にこぎ着けた。 創業以来130年余り、かまぼこの製造を営んできた老舗企業の鈴廣かまぼこ(本社神奈川県小田原市)。長く親しまれてきた一方で、最近では日常の食卓でかまぼこを食べる習慣が減ってきており経営環境は厳しい。逆風が吹くなかで、売上高はここ数年間横ばい状態が続く。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.16, no.9, pp.40-45, 2007-10

「確かに似ている」—。大和ハウス工業は、2002年10月から販売している「EDDI's House」に関心がある人向けにウェブマガジンを送信している。その中のインタビュー記事に出てくる購入者の家族が、同社がターゲットとしたEDDI's Houseのペルソナ「田崎ファミリー」(右の図)にそっくりなのだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.54-59, 2002-03

スルガ銀行が急速に変身を遂げている。どこにでもある「普通の地方銀行」から、個人客に的を絞り込んだ「リテールバンク」へ——。外からは見えにくいが、その中身はこの数年でガラリと変わった。 スルガ銀行というと、地理的に横浜銀行と静岡銀行という2大地銀に挟まれて、顧客基盤が薄い地銀中位行といったイメージが一般的。