- 著者
 
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             安藤 彰男
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人 電子情報通信学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.3, no.4, pp.4_33-4_46, 2010-04-01 (Released:2010-11-01)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 25
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             
             2
             
             
          
        
 
        
        
        臨場感の高い音響を実現するため,様々な音場再生技術が研究開発されている.これらは,心理音響モデルに基づく方式と,物理音響モデルに基づく方式に大別できる.前者としては,5.1サラウンドから22.2マルチチャネル音響に至る様々な方式が提案されている.いずれも,2チャネルステレオの音像制御方式を基本としており,チャネル数を増やすことで,音場再生能力を向上させている.一方,後者は,音の物理量再現を目的とした方式であり,Wave Field Synthesisや境界音場制御法など,音の場の再現を目指す方式と,アンビソニックスに代表される,受音点での音の物理量を再現する方式に分けることができる.本稿では,これらの方式の基本技術を概観するとともに,その背景となる理論を紹介する.