著者
吉塚 弘 武内 麻子
出版者
一般社団法人大学英語教育学会
雑誌
JACET全国大会要綱
巻号頁・発行日
vol.36, pp.277-280, 1997-09-05

語学能力のみならず、習得した能力を正確に測定・評価することは、学習者にとって重要なことである。実際場面での運用を基本とする語学能力に関しては、これらの能力を測定するために通常ペーパーテストで代用されることが多い。しかしながら、それらが本来測定しようとしている測定目的を本当に測定しているか否か、という妥当性の検証に関し大規模に実施検討されることはまれである。特に語学能力の場合、構成能力の主要な一つと考えられるオーラルコミュニケーション力に関して、ペーパーテストでどの程度妥当性のある測定・評価が可能かは、テスト研究者のみならず、語学教育に関わる者にとって興味のあるところである。財団法人日本英語検定協会では、英検準2級から準1級の305名の日本人受験者サンプルを用いてこれらの検証を実行した。収集されたデータは、相関係数等の基本統計量が算出され、また因子分析の手法を応用して解析が実行された。これらの検証により、おおまかではあるが、オーラルコミュニケーション力を推定するのに代用可能なペーパーテストの形式に関する検討材料が供給された。
著者
國吉 初美
出版者
一般社団法人大学英語教育学会
雑誌
JACET全国大会要綱
巻号頁・発行日
vol.41, pp.256-257, 2002-09-05

神奈川大学外国語学部スペイン語学科において、この授業手順は実施された。学年は1年生、学生数は51名、科目名は「英語(理解)I」だった。学生は、中学と高校で6年間の英語教育を受けてきており、外国語学部のスペイン語学科を選び入試を受かってきた者たちで、言語に対するセンスを持ち、私学特有の気持ちのゆとりを持っている。基本的な英語学力には問題はほとんどなく、欠けている事は大量の英文を楽しみながら読む経験と、英文の伝えるメッセージを受け止める経験、及び大量のリスニングの経験だろうと思われる。本手順ではオックスフォード大学出版局から出されているBookworms Libraryというgraded readersのレベル3にあたる"Skyjack!"をテキストとして半期完結で行われた。レベル3の語彙数は1000語となっている。学生はこの範囲の英語の語彙を、物語の文脈の中で、大量の背景知識と共に、楽しみながら身につける事ができる。1000語と言っても、文部科学省認定の、中学校の教科書に出てくるような、平凡な単語ばかりではない。例えば、binoculars(双眼鏡), grenade(手榴弾)と言った、物語にそくした、珍しい単語も時々あらわれて、目新しい。この手順の目的は、1つに学生達に多読をさせる事であり、1つに一々英和辞典に頼らずに読むよう習慣づけることであり、1つに学生達が楽しんで英文を読むようにしむける事である。教室では、学生達は、(1)「スカイジャック!」を読み通し、(2)イギリス人の、訓練を受けた声優が、それを朗読したカセットテープを何度か聞き、また、(3)本の中に含まれる、日常でも使えそうな単語や珍しい単語については、特別に抜き出して覚える事などの活動をした。このコースの最後のクラスでは、今度は映像に伴われた音声英語を楽しむ目的で、イギリスの小さな街を舞台とした映画の「ノッティングヒルの恋人たち」を視聴した。本発表では、この(1)すぐに英和辞典に頼らず、(2)楽しみながら多読をする事で、(3)生きた英語との接触をねらう授業手順の詳細をご紹介したい。それぞれの活動の時間の割り振りは円グラフにて示し、教室内で特に学習された単語群、アンケートで得た一冊の本を読み通したあとの学生達の反応はハンドアウトで示す。期末試験で実施した、授業で取り扱った単語のテストの結果もグラフにて示したい。
著者
牧 雅夫
出版者
一般社団法人大学英語教育学会
雑誌
JACET全国大会要綱
巻号頁・発行日
vol.39, pp.41-42, 2000-11-01

2 0 0 0 OA 外国語効果

著者
大津 由紀雄 高野 陽太郎 柳瀬 陽介
出版者
一般社団法人大学英語教育学会
雑誌
JACET全国大会要綱
巻号頁・発行日
vol.39, pp.297-298, 2000-11-01
被引用文献数
1
著者
上村 俊彦 沼田 剛史
出版者
一般社団法人大学英語教育学会
雑誌
JACET全国大会要綱
巻号頁・発行日
vol.46, pp.164-165, 2007-09-01

学生の英語習熟度チェックや英語学習の数値目標として、多くの大学や短大でさまざまな英語能力試験が実施されている。県立長崎シーボルト大学では、2000年から国際英検ジーテルプ(以下、G-TELP)を年1回、2003年からTOEIC公開試験を年2回、TOEIC IP試験を年3回の割合で継続的に実施している。本発表では、国際英検ジーテルプ日本事務局によるG-TELP試験問題の英文テキスト・データの解析結果の報告、県立長崎シーボルト大学のG-TELP試験の活用事例報告、学外英語能力試験導入による大学英語カリキュラムの活性化に関する成果と課題についての検討をおこなう。