著者
阿部 龍蔵
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
大学の物理教育 (ISSN:1340993X)
巻号頁・発行日
vol.95, no.2, 1995-07-05
著者
市川 芳彦
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.47, no.7, pp.531-538, 1992-07-05
参考文献数
34
被引用文献数
1

プラズマのように変形し易い媒質には, いろいろな非線形現象が起こる. これらの非線形現象の研究から, ソリトンとカオスという新しい概念が誕生し, 目ざましい成長をとげた. ここでは, これらの新しい概念が, プラズマだけでなく, 理工学の広い分野における非線形問題の解明に対しても, 重要なインパクトを与えるものであることを協調したい.
著者
鈴木 英之
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.106-115, 1988-02-05

1987年2月, 大マゼラン星雲で発見された超新星は, 実に400年ぶりの明るい超新星であり, 多くの天文学者や物理学者が観測や理論的解析に追われている. 様々な観測手段によって様々な情報かえられているが, とりわけ神岡の陽子崩壊実験グループとそれに続くIMBグループによる人類史上初のニュートリノバーストの観測は, 超新星の研究だけにとどまらず, 素粒子・原子核物理に対しても興味深い情報を提供してくれた. しかし会員諸氏の多くはお星様とは縁遠い生活を送っておられ, ニュートリノバーストをはじめ超新星についてはあまり御存知ないことと思われるので, 本稿では超新星のメカニズムとニュートリノ放出の概要を広く知っていただくため, 一般的な解説を行う。
著者
倉本 義夫
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.923-925, 2008-12-05

物性研究所が,共同利用研究所として物性研究者のコミュニティに果たしてきた役割について,共同利用の各側面から簡単整理し,一物性研究者としての個人的な感想を述べる.また柏移転の影響や,将来へ向けての更なる飛躍の可能性についても言及する.
著者
田中 秀数 大沢 明 二国 徹郎 押川 正毅
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.110-114, 2001-02-05

基底状態が磁化をもたない1重項で,励起状態との間に有限の励起ギャップをもつ,スピンギャップ系とよばれる物質が近年数多く見つかってきた.このスピンギャップ系にギャップを壊すほどの強い磁場を加えると,ある温度で相転移が起き磁気秩序が生ずる.本稿ではTlCuCl_3で観測されたこの磁場誘起相転移と,これが磁気励起であるマグノンのボース・アインシュタイン凝縮として理解されるに至った経緯を述べる.
著者
本堂 毅 坂田 泰啓 小林 泰三
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.537-541, 2008-07-05

本堂は2002年,初等的な理論計算で,日常環境中のマイクロ波被曝レベルが現行の推定に比べ数桁高くなりうることを示し,受動被曝の問題を指摘した.今回,実験と数値シミュレーションでその理論計算を確認し,空間的に局在した強い曝露領域(ホットスポット)が存在することを明らかにした.本稿では,研究の背景と実験結果,数値新算上の課題を記し,環境科学と基礎物理学の関係および物理学の社会的役割について考えてみたい.
著者
中畑 雅行 鈴木 洋一郎
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.337-342, 2003-05-05
被引用文献数
4

The deficit of the solar neutrino event rate (so called "solar neutrino problem") was initially presented by Davis since 1960s. It was established as a deficit of the solar neutrino flux by Kamiokande led by Koshiba. In the recent two years, it was found that the solar neutrino problem is due to neutrino oscillations by the results from Super-Kamiokande and SNO experiments. Combining with other solar neutrino experiments, most probable solution of the neutrino oscillation parameters was the Large Mixing Angle (LMA) solution. In December 2002, the reactor long baseline experiment. KamLAND, confirmed that the LMA is the correct solution.