著者
井上 貴雄
出版者
九州工業大学
巻号頁・発行日
2008

九州工業大学博士学位論文(要旨) 学位記番号:生工博甲第90号 学位授与年月日:平成20年3月25日
著者
岩﨑 宣生
出版者
九州工業大学
巻号頁・発行日
2015

九州工業大学博士学位論文 学位記番号:情工博甲第295号 学位授与年月日:平成27年3月25日
著者
山崎 敏正 井上 勝裕 齊藤 剛史
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

以前の科研費(基盤研究(C)サイレントスピーチBCI、平成23年度~25年度)では、頭皮脳波を利用したsilent speech Brain-Computer Interface in Japanese(SSBCIJ)において、個々のサイレント母音とサイレントなひらがな2文字のdecodingにとどまっていた。本研究では、健常者において、日本語で、サイレントの3文字以上から成る単語および文節のdecodingを可能にするアルゴリズムの開発と、患者(脊髄性筋萎縮症Ⅰ型)への適用を目指した、real-time SSBCIJシステムの設計を検討した。
著者
酒井 浩
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究では、ラフ集合理論の概念に基づくデータ解析処理ツールを構築し、アンケートデータ解析への応用を進めた。数値表データに対する多変量解析、特に回帰分析では回帰式により今後の動向を予測する。そして、平均や分散を定義できない数値以外の離散値表データでは回帰式に代わる手法が望まれる。我々は、興味深い含意式(一般にはルールとよばれることが多い)によって離散値表データから今後の動向を予測できると考え、実際の処理ツールの実現を進めた。実際の支援ツールはC言語とProlog言語を利用して記述しており、(A)集合の定義可能性判定ツール、(B)可能同値関係抽出ツール、(C)属性間における依存性判定ツール、(D)被覆度や正確度計算ツール、(E)ルール抽出ツールなどから出発し、種々のプログラムを実現した。また、授業評価アンケートからの興味深い含意式の取り出しも行った。学生による授業の5段階評価では含意式:『教員に好感をもてた⇒5段階評価値は高い』の傾向が認められた。授業における教員の印象は授業の5段階評価に強く影響すると考えられる。本研究の成果は、ラフ集合の概念に基づいて計算機上で処理を実現するための種々のアルゴリズムを提案したこと、さらに提案したアルゴリズムによるプログラム群を作成し、データ解析処理ツールを構築したことである。回帰式と含意式を相互に利用する新たな表データ解析法は今後重要な研究分野になると考えている。
著者
竹中 繁織
出版者
九州工業大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

ヒトテロメアDNA配列を有するオリゴヌクレオチドの両置換基末端にピレンを導入したPSO4を用いて、K^+添加に伴うゲル電気泳動、吸収、円二色性、蛍光、蛍光偏光スペクトル変化等の解析によってヒトテロメアDNAの4本鎖構造(最近になってbasket、chahr、propeller、hybrid I、hybrid II型の五つ)のうちchair型の時だけ効果的なFRETが見られると予測された。そこで前年度はG-リッチオリゴヌクレオチドにトロンビン結合アプタマー(TBA)配列を導入することによってより高いFRET効率を示すPSO2の合成に成功した。しかし、細胞内へ導入すると導入された細胞の73%が細胞死を起こすことが明らかとなった。これは、TBA配列が核内に存在するヌクレオリンタンパクが結合したためと考えられた。そこで当該年度では二つのFRET色素に加えビオチンを導入したPSO5を合成した。これをストレプトアビジンと結合させ同様に細胞へ導入することによって細胞毒性を軽減することに成功した。PSO5をアビジンに結合させることによってヌクレオリンの相互作用が阻害されたものと考えられたが、このような条件によってもPSO5の核への移行が観察されたが、一部は細胞質に留まっていることがわかった。そこで細胞内のK^+濃度を減少させることが知られているAmphotericin Bの添加に伴う蛍光変化を調べた。その結果核内のK^+濃度の上昇がみちれた。これは、核内のK^+をモニターできた最初の例と見られる。しかしながら、PSO5の合成収率は低く、また、精製も困難であった。そこで、ペプチド-オリゴヌクレオチドコンジュゲートを利用してPSO6の設計を行い、その合成に成功した。予備的検討では、PSO5よりも感度良くK^+濃度の蛍光イメージングが可能なことが明らかとなった。
著者
市坪 信一 秦 正治 冨里 繁 西 正博 新 浩一
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

携帯電話システムの無線回線設計のためにマイクロセル内にある傾斜地での伝搬損失の推定方法を検討した。基礎データを取得するために、岡山市内の2地区、広島市内の3地区、北九州市内の4地区で傾斜地の伝搬損失を測定した。送受信の角度をパラメータとした4つの推定法を提案した。測定データを用いて提案方法の有効性を検証し、大まかな推定ができることを明らかにした。今後の推定精度向上のためには実際の傾斜地の状況をさらに推定法に反映させることが必要であることも明らかになった。
著者
石原 大輔 村上 直
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

昆虫羽ばたき飛行を規範とする微小飛翔ロボットの可能性は,マルチフィジクスの複雑さと加工技術の限界から未だに十分明らかになっていない.そこで本研究では,最初に,マルチフィジクス計算力学手法を開発し,それにより昆虫羽ばたき飛行の力学を精緻化した.次に,それらを用いて,昆虫羽ばたき飛行を規範とする1mmスケールのモデル翼を2.5次元設計空間内で探索し,満足解の集合(デザインウィンドウ)が存在することを示した.最後に,MEMSプロセスに基づくマイクロマシニングを開発し,それを用いて,モデル翼を実空間で作成した.以上により,微小飛翔ロボットの可能性を明らかにした.
著者
三浦 元喜
出版者
九州工業大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

視覚モデルへの直感的な操作から対応するソースコードを生成して提示するシステムAnchorGarden の有効性について検証を行った. 2011 年にメソッド呼び出しやデータ構造,返却値の可視化を実現したが,統計的な有効性は十分検証されていなかった.そこで大学2 年生の C 言語学習者約 100 名を対象とし,分数クラスのオブジェクト状況を図示する問題について,システム利用群の正解率は未使用群に比べて有意に高かった.このことから,オブジェクトの状況を操作しつつ,自動生成されるソースコードを観察することにより,ソースコードの表す意味を短時間のうちに,直感的かつ正確に理解できることを確認した
著者
相良 慎一
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は,ヴィークルの位置・姿勢制御用のアクチュエータ(スラスタ)を搭載し,ヴィークルへの反力が無視できないマニピュレータを有する水中ロボットに対して,実用化の観点から,ディジタル系を中心とした制御法の開発を行うとともに,実験により開発制御法の有用性を検証した.また,水中ロボットシステムに必要不可欠な,計測システムの開発もあわせて行った.制御法としては,これまで提案している連続および離散時間分解加速度制御法,ならびに新たに開発した以下の1〜4に示す制御法の有用性を,2リンクおよび3リンク水中ロボットを用いた制御実験により確認した.1.新たなディジタル分解加速度制御法2.運動方程式を用いて制御入力の演算量を軽減する方法3.ニューラルネットワークを用いた制御法4.ロボット本体に作用する流体力のモデル化誤差のみを外乱として取り扱った外乱補償制御法一方,計測システムとしては,ロボット本体姿勢計測システムおよびマニピュレータ作業対象位置・姿勢計測システムの開発を行った.本体姿勢計測システムは,1軸小型ジャイロ(角速度センサ)を3個用いた防水センシングユニットを試作するとともに,ディジタル型の姿勢角導出法を提案し,水中ロボットに搭載した基礎実験を行い,ロボット本体用姿勢計測システムの有用性を確認した.また,作業対象位置・姿勢計測システムは,パン・チルト・スライド可能な2台のカメラを用いた位置・姿勢計測用ステレオビジョンシステムを開発して種々の水中基礎実験を行い,マニピュレータ作業に十分な計測精度が得られることを確認した.
著者
山田 宏 坂田 則行
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

プラークの発達に伴って形成される頸動脈と胸部大動脈の線維性被膜を正常領域と比べた結果,管軸方向の単軸引張りについて伸展性の顕著な低下と応力の顕著な増大が見られ,これはコラーゲンとI型コラーゲンの顕著な増大とエラスチンの顕著な減少と関連付けられた.また,プラークを有する頸動脈モデルの有限要素解析より,液体状の脂質コア内の圧力は血圧に比べて顕著に小さい結果が得られた.さらに,生理的内膜肥厚の生じた環状の頸動脈について,3層に分離して残留応力を解放して伸展試験と有限要素解析を実施することで各層の影響を評価する手法を併せて確立できた.
著者
柳田 健之
出版者
九州工業大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

ガーネット、セスキオキサイド、複合ペロブスカイト型ガーネット透明セラミックスシンチレータを開発した。それら中で特に、自身の修士論文時に開発した物質を改良した、Ce 添加 Gd3(Al,Ga)5O12 が最も特性が良かった。発光量は約 70000 ph/MeV であり、蛍光減衰時定数も約 100 ns、662 keV におけるエネルギー分解能も約 10% であった。異相を一部存在させることにより、ホストから発光中心へのエネルギー輸送効率が向上が観測され、今後のシンチレータ研究に対し、新たな指針を得た。