著者
鈴木 省三
出版者
仙台大学
雑誌
仙台大学紀要 (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.37-44, 1988-10

The heart rate of 7bobsleigh players were measured during the official training runs on the OWANI super slider course. It is physiological and/or psychological stress factors and the characteristics of super slider were examined. The results werse summarised as follows: 1) During the super slider run the heart rate does not increase at lower speed of 20km/h speed, but the heart rate at maximum speed (60km/h) increases as high as during the normal bobsleigh run. 2) The Anticipatory heart rate of driver during the super slider run was 139 beats/min. It was same as the bobsleigh run. 3) Percent heart rate during the super slider run was 68±9%. It was lower level than during the bobsleigh run. 4) The above research data shows that the super slider training is preferable instead of the bobsleigh training.
著者
堀江 竜弥
出版者
仙台大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

平成28年度より継続してリハビリテーションプログラムと介入症例が確保できる施設について検討した。リハビリテーションプログラムに関しては、維持期における機能訓練が主体となり排尿動作につながるプログラムの構築に関する文献を検討したが見当らなかった。よって、新たにプログラム作成を検討しなければならないが、排尿習慣化訓練に加えて、骨盤底筋体操を組み入れたプログラム、なおかつ臥位および座位で実施可能なが有益であると考えている。これにより頻尿や過活動膀胱といった下部尿路症状の軽減につながるのではないかと考えた。しかし、脳卒中に高頻度で確認される切迫性尿失禁についての効果については不明確であるため、症状に応じた介入プログラムを検討する必要がある。これはプログラムすべてに組み入れるべきか、症状に応じ個別性を重視したものが有益なのかも含めて検討が必要と考えた。これまで、既存の排尿支援方法に関する文献収集を行い、プログラムに関しての情報収集を行っているが、欧米をはじめ諸外国で取り組まれてる実践例を踏まえ、有効な方法について検討している。介入症例の確保できる施設の検討であるが、交渉している医療機関からの明確な承認が得られていない現状にある。排尿支援の重要性を伝えながら少数例でも確保できるような交渉、および介護保険施設での介入が可能かどうか、引き続き検討していく予定である。
著者
鈴木 省三 佐藤 佑
出版者
仙台大学
雑誌
仙台大学紀要 (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.39-48, 1986-10

The heart rate of 5 bobsleigh players were measured during 7 races of Teine bob course. Heart rate, plasma catecholamines and white blood cell of 7 bobsleigh players were determined morning, pre-, post-exercise and evening. The results were summarised as follows: 1) The fine technique and high degree of muscle coordination of pilots were influenced by the anticipatory heart rate. The best anticipatory heart rate of pilots would like to be from 125 beats/min to 140 beats/min. 2) Plasma adrenaline increase of 5 times as much as the normal value was found in the pilot group after bobsleigh race. Seven bobsleigh players increased plasma noradrenaline just before the competition. 3) In Teine course, the mental stress of pilots was higher than the brakers and the physiological stress of brakers was lower than the foreign bob courses and Sapporo Olympic Winter Games.
著者
丸山 富雄
出版者
仙台大学
雑誌
仙台大学紀要 (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.19-27, 1984-10

The purpose of this study was to clarify a mechanism of sport participation of preschool children. Three items composed of parents' social achieved status, parents' interest in sport and parents' educational eagerness were investigated. Data were collected from 271 parents whose children attended kindergarten at Tokyo (sport-school participants 129, non-participants 142). As the results, participants' group was higher than non-participants' at all three items. Thus, it seems that sport participation of preschool children is influenced by both parents' interest in sport and parents' educational eagerness, associated with parents' socio-economic background. At the same time, mother's role as a general socializing agent was closed up. In future, a longitudinal study including the details of parents' interest in their children in sport may be necessary.
著者
丸山 富雄
出版者
仙台大学
雑誌
仙台大学紀要 (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.121-132, 1982-10

The purpose of this study was to investigate the regional tendency of preschool children's participation in sport-school through parents influence variables. For this purpose, (i) parents' interest in sport, (ii) the rate of sport-school participation of preschool children, and (iii) parents' educational eagerness, were measured. The survey was conducted by questionnaire method to parents (father 589, mother 593) of three kindergartens at Tokyo (Akabane) , Saitama (Omiya) , Miyagi (Sendai). The results were as follows: (1) The degrees of sport-school participation of children and their parents' educational investment were higher in proportion to its region size. (2) The parents' interest in sport was not explained by the regional differences except for cognitive involvement in sport. (3) Between both sexes, there were significant differences at all items except for affective involvement. From the above results, it seems that sport participation of preschool children was more related to the degree of the parents' (especially mother's) educational eagerness than that of their interest in sport.
著者
宍戸 勇
出版者
仙台大学
雑誌
仙台大学紀要 (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.15-21, 1978-10

1. 1978年5月25日,宮城県亘理郡山元町字花釜地内の砂浜で,潮間帯生物の採集をおこなった。2. 採集には2種類の方形枠(20cm×20cm, 10cm×10cm)を用いたが,方形枠の違いによる採集個体数の密度には,有意差はなかった。3. 出現した種類は,シキシマフクロアミA. kokuboi,ヒメスナホリムシE. japonica,とヒゲナガハマトビムシT. britoの3種類であった。4. シキシマフクロアミは低潮帯のもっとも汀線に近い地点にのみ分布し,ヒゲナガハマトビムシは高潮帯に分布していた。ヒメスナホリムシは低潮帯から高潮帯にかけて広く分布するが,中潮帯でもっとも分布密度が大きかった。5. 20cm×20cm方形枠で得られたヒメスナホリムシの標本について,出現個体数から1δ-指標にもとずいて分布様式を調べると,潮間帯全域では中潮帯に偏よる集中分布の型を示した。潮間帯の高低別にみると,中潮帯および高潮帯では機会的分布を示した。6. 中潮帯の深度別採集の結果,ヒメスナホリムシは表層から5cmまでの深さに高密度に分布し, 5cm以深にはほとんど分布しないことがわかった。7. ヒメスナホリムシの多く分布する中潮帯では,粒度250μ〜500μの砂粒の占める割合が60%を越える。
著者
鈴木 省三 石山 信男 内野 秀哲 竹村 英和 岩田 純 朴澤 泰治
出版者
仙台大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2008

本研究の目的は、従来の有能な指導者による「経験と勘」に依存した年間トレーニングプログラムの作成に代わって、生理学的な知見と数理的な手法に基づくパフォーマンス数理モデルを用いた年間トレーニングプログラムの計画、実践、分析、評価の循環サイクルを指導者・サポートスタッフと連携しながら実践し、重要な大会に最高のパフォーマンスを発揮できる選手サポートシステム(遠隔IT機能を活用したe-conditioning選手サポートシステム)を構築することである。2009年度は、1年目の成果を基に、遠隔IT機能を活用したe-conditioning選手サポートシステムの現場への応用を実践した。結果として、対象スケルトン選手が日本選手権大会で優勝、ワールドカップ8戦で国際ランキング15位になり、2010年バンクーバー冬季五輪の日本代表選手選出に貢献できた。さらに、パフォーマンス数理モデルを用いた年間トレーニングプログラムは、選手個々のトレーニング刺激に対するコンディションレベルの生理的適応過程が客観的に把握できたとともに、オーバートレーニングの危険を回避しながら最適なトレーニングプログラムの実践が可能となった。また、最終的にトレーニング効果としてのパフォーマンスが予測できることは、従来課題として掲げられていた問題点が解消できる可能性が示唆された。さらに、主観的・客観的評価に、選手のコンディションを見抜く指導者やサポートスタッフの洞察力が加わった一連のシステムモデルが、日本の競技力を向上させるためのコンディショニング領域で大いに活用されることを期待している。
著者
丸山 富雄 市毛 哲夫 日下 裕弘 ICHIGE Tetsuo
出版者
仙台大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1987

本研究は、わが国ではこれまで本格的な研究がなされてこなかった「スポーツと社会階層」の問題をとり上げ、統計的調査によって、一般成人の直接的・間接的なスポーツ参与と社会階層との関係を明らかにしようとしたものである。調査データは人口規模及び産業構造を参考に、東北地方を代表すると思われる宮城県内4市の選挙人名簿より郵送法によって得られた881(回収率35.4%)のサンプルを用いた。職業威信、学歴、所得、及び生活様式の社会的地位変数をクラスター分析した結果、調査対象者は上層及び下層と4つの様々なパターンをもつ中層の階層クラスターに分類できた。1.多様な運動やスポーツ活動のなかで、男性の手軽な体操や球技、ならびに女性のダンス系の運動では階層的な相違はあまりみられなかった。2.しかし、その他の運動やスポーツ、特に施設を利用する運動や野外スポーツ、競技的なスポーツの場合、階層による参与の違いは明らかであった。社会の上層及び将来上層に達するとみられる人々の参与率は高く、下層の成員は極端に低いという結果が得られた。3.また、間接的なスポーツ参与に関しては、一般的なスポーツ・ニュースやプロ野球では社会的な地位や社会階層による差はあまりなく、これらのスポーツ施設に関してはスポーツの大衆化を指摘しうると思われる。4.しかし、大相撲やゴルフ、プロレスのテレビ視聴では、一般に大相撲は高齢者、ゴルフは上層、プロレスは下層の人々がよくそのテレビを見るという傾向がみられ、これら種目の間接的参与と年齢や社会階層との関連性を指摘できた。
著者
増子 正
出版者
仙台大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

平成12年に施行された社会福祉法で、平成15年以降、市町村における地域福祉は、地域福祉計画に基づいて推進されることになった。策定する地域福祉計画を具現化したり、策定された地域福祉計画の達成度を評価するための進行管理と計画の達成度を評価、モニタリングすることが重要になる。全国社会福祉協議会は、行政機関の政策評価で採用しているベンチマーク方式の積極的な活用を推奨しているものの、ベンチマーク方式に関しては、わが国でもアメリカ・オレゴンベンチマーク方式を活した行政機関の政策評価に関する研究が近年行われているものの、福祉領域での研究はほとんど行われていないのが現状である。政策評価で多く用いられる4つの象限を用いたベンチマーク方式の評価では、各象限にプロットされた事業の、取り組みの詳細な優先順位付けに限界があることから、本研究では医療分野で有用性が確立されている分布関数分析の手法を用いて詳細な事業の優先順位付けを試みた。また、策定された計画の達成状況を評価するために、地域福祉事業については、その性質上、スケールメリット効果を定量的に測定することが困難なものも多く存在するが、本研究では定量的に評価が可能であると考えられる事業の目標値の設定と評価指標の検討を行って、実際のフール度でその妥当性を検証た結果、本研究の手法が宮城県柴田町社会福祉協議会の地域福祉活動計画策定段階に採用され実用化に寄与することができた。
著者
鈴木 省三
出版者
仙台大学
雑誌
仙台大学紀要 (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.51-62, 1993-03

To investigate the influence of carefully defined increase in total training volume on performance, CPK and plasma hormone concentrations in experienced Bobsleighers during 6-weeks of training. Six subjects (four Bobsleighers and two control groups) participated in this study. During 6-weeks of training, Bobsleighers plasma testosterone, cortisol, serum SHBG, CPK and control test were monitored and results obtained in each case. The following results were obtained to design training program for Bobsleighers. 1) CRS was good index for control of training intensity, volume and frequency. 2) Serum CPK was changed to react to training volume rather than training intensity. 3) Secretion of plasma testosterone, cortisol and serum free testosterone varied with amount of physiological and/or psychological stress. 4) Practical experience with the plasma testosterone/SHBG ratio revealed that the tests are very useful not only to monitor training program but also to monitor the volume of training. 5) During the Reduced training periods, repeated and selected plasma hormone analyses seem to be needed to evaluate more thoroughly the actual trainability status of an individual athlete. The practical results obtained with these tests suggest that training monitored in this way can lead to better training program and results.
著者
中川 功哉
出版者
仙台大学
雑誌
仙台大学紀要 (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.89-95, 1970-07

低酸素に対する循環系の適応機能の中で,とくに右心活動が重要な因子であることを推定し,impednce法により適応時の左心および右心拍出量の相互関孫を中心にウサギを使用して解析した。呼吸数,心拍数,血圧などの循環機能は低酸素耐性とそれぞれ相関が認められ,とくに呼吸数,心拍数等は平地での値が,すでに耐性と相関を示すことが認められた。一回拍出量は高度上昇時および一定高度滞留中増加するが,心拍数は減少し毎分拍出量は減少した。低酸素耐性と右心毎分拍出量は高い相関があり,右心の活動水準の大きさが低酸素耐性の大きな因子となった。