著者
鈴木 孝臣 伊東 由夫 寺沢 富士夫
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.403-413, 1985-06-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
45

左軸偏位の成因について, 1956年Grantは臨床病理学的検討を行ない, 心筋梗塞ならびに冠動脈疾患による心筋線維症に関係し, かつ伝導障害が左脚の分枝様態と深く関係しているという考えでperi-infarction blockなる概念を導入した.また, Rosenbaumが三束ブロックの概念を提唱して以来, 特に右脚ブロックとの関連において注目されてきた.本論文では, 老年者にみられる左軸偏位例の特徴を明らかにするため, その臨床病理学的検討を行なった.60歳以上の老年者連続剖検例1000例を対象とした.左軸偏位例は前額面平均電気軸角度-30°以上をとりあげた.残る853例から対象189例を選んだ.左軸偏位と加齢との関係は, 加齢に伴って増加傾向を認めたが, 男女共に80歳代以上で有意に左軸偏位の頻度が高かった.主要な心合併症として, 心筋梗塞17.0%, 脚ブロック13.0%, 両者合併4.0%を認めた.心筋梗塞, 脚ブロック以外の心疾患を有しない正常心に合併するいわゆるIsolated LADが30.6%に認められた.病理学的検討として, 心重量, 左室肥大, 冠動脈硬化の程度は, 心筋梗塞合併例で強く, 他合併例では対照例と比べ差異は無かった.左軸偏位例に合併する心筋梗塞および心筋梗塞+脚ブロック例の特徴として, 中隔を含む梗塞例が, それぞれ43.8%, 50.0%に認められた.また, 左軸偏位例の前額面平均電気軸の決定に, 梗塞の有無にかかわらず終期0.04秒ベクトルの影響が大きいことが認められた.脚ブロック例でも同様であった.以上の結果から, 左軸偏位の成因は, 心筋梗塞のような心筋壊死により一部説明されるが, その大部分は心肥大, 冠動脈硬化とは無関係であり, 脚ブロックと同様刺激伝導系の変性および線維症を示唆する成績を得た.
著者
高野 和郎 坂田 暉英 福山 公基 太田 宏 前田 洋 李 雅弘 尾上 保夫 青木 隆一 高場 利博 岩堀 嘉和 松下 功 金子 和義 三富 静夫 唐沢 弘文 藤井 浩一 森本 和大 石井 淳一 上村 正吉 藤巻 悦夫 村田 恒雄 森 義明 菅谷 修一 西堀 実 薄井 武人 安藤 公信 清田 卓也 熊谷 日出丸 前田 正雄 鈴木 庸之 本多 儀一 門馬 満 藤本 昇 安藤 光彦 口石 将博 崔 相羽 高須 克弥 平井 啓 小池 勝 平塚 進 鈴木 武松 土持 喬 初鹿野 誠彦 津田 紘輔 諸岡 俊彦 藤井 陽三 清水 一功 八田 善夫 直江 史郎 坂木 洋 海老原 為博 太田 繁興 佐々木 彰 村山 義治 塚田 政明 清水 晃 山口 明志 江頭 亨 坂本 利正 渡辺 佐 加藤 水木 片桐 敬 吉田 文英 小島 昭輔 新谷 博一 鈴木 孝臣 金沢 英夫 落合 泰彦 堀坂 和敬 藤巻 忠夫 平木 誠一 橋本 敏夫 加藤 国之 石井 靖夫 菅 孝幸 赤坂 裕 今村 一男 甲斐 祥生 中西 欽也 太田 繁興 近藤 常郎 落合 元宏 松井 恒雄 依田 丞司 吉田 英機 丸山 邦夫 池内 隆夫 入江 邦夫 佐々木 彰 清水 晃 鈴木 周一 坂木 洋 塚田 政明 秋田 泰正 森 弘道 天野 長久 本多 平吉 山口 明志 坂本 利正 安達 浩行 草ケ谷 雅志 高野 和郎 中川 克宣 鶴岡 延熹 小野 充 阿万 修二 植原 哲 渋谷 徹 桑原 紘一郎 小黒 由里子 後藤 晋 島袋 良夫 安藤 彰彦 国枝 武幸 今西 耕一 小田切 光男 鄭 政男 佐川 文明 田代 浩二 大瀬戸 隆 菅沼 明人 町田 信夫 前田 尚武 小泉 和雄 鈴木 一 安藤 弘 山崎 健二 井出 宏嗣 福山 公基 木村 明夫 小林 祐一郎 狩野 充二 長嶺 安哉 木村 明夫
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.30, no.12, pp.820-825, 1970
著者
手嶋 勝弥 近藤 人資 鈴木 孝臣 大石 修治
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
Journal of the Ceramic Society of Japan (日本セラミックス協会学術論文誌) (ISSN:09145400)
巻号頁・発行日
vol.113, no.1323, pp.733-735, 2005 (Released:2005-11-01)
参考文献数
17
被引用文献数
1 6

Large ruby crystals, exhibiting the typical transparent-red color, have been successfully synthesized by the evaporation of molybdenum trioxide flux. The grown crystals were up to 3.1×3.0 mm in size. In the case of 99 mass% of flux evaporation, the crystal sizes were dependent on the mixture (solute+flux) amounts. A sixfold increase in the mixture amount (30 to 180 g) resulted in double or higher increase in the average sizes (1.2×1.0 mm to 2.5×2.2 mm). The basic form of the grown crystals was a hexagonal bipyramid which consists of twelve well-developed {1123} faces. Furthermore, {0001} faces were also observed in large crystals, besides {1123} faces.