著者
和田 英太郎 上原 洋一
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.98-110, 1977-02-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
62
被引用文献数
5 5
著者
朝井 勇宣 杉崎 善治郎 相田 浩
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.300-304, 1955 (Released:2008-11-21)
参考文献数
10
被引用文献数
1

振盪培養によつてGluconoacetobacter cerinusのグルコース酸化代謝生産物を追究し,従来知られていたgluconic acid, 2-ketogluconic acidの他に新たにα-ketoglutaric acid及びpyruvic acidの生成されることを確認し,分離同定した,グルコースの醗酵経過を追跡し, pyruvic acid生産のピークがα-ketaglutaric acidのピークに先行すること,その醗酵経過及び両酸の生成状況がPseudomonas 33Fの場合, Serratia marcescensの場合に似ていること,またグルコースのみならずgluconate, 2-ketogluconateからもα-ketoglutarateの生産されること, glucose, gluconate,からpyruvateの生産されること等の事実から, Homo-oxidative bacteriaとしてのGluconobacterがPseudomonas, Serratiaと同様にglucose→gluconate→2 ketogluconate→pyuvate→α-ketoglutarateの経路をとつて代謝され得る可能性が有力に示唆された.最近T. E. KING及びV. H. CHELDELIN(10)がAcetobacter suboxydansの酸化能をcell free extract及びintact resting cellを用いて研究し,この菌が酢酸及びTCA cycleの中間物質に対して有意義の脱水素能を示めさないこと,またglycolysisの経路を採り得ないことを報告しているが,著者等の今回の実験によれば,燐酸関与の問題は未決としてもKoepsell等の所謂direct oxidative pathwayの系がGluconobacterに於ても,主経路でないにせよ存在するように考えられる.
著者
河合 弘康
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.374-381, 1993-06-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
25
被引用文献数
1
著者
三田 朝義 松本 博
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.111-116, 1978 (Released:2008-11-21)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

発酵によってdoughの内部に生成する炭酸ガス気泡の大きさとdoughの内圧の関係が調べられた.発酵20分位まではdough中の気泡の大きさはほとんど変化せず,その数のみが増加した.なおこの過程においてはdoughの内圧が著しく増舶した.発酵20~50分経過するとdough中の気泡の大きさは徐々に大きくなった.一方,内圧の増加速度は小さくなり,発酵40~50分ではほぼ一定となった.発酵50分以上経過すると気泡は合一を起し,その体積は非常に大きくなった.なお発酵50分以上になると内圧は不連続的に減少した.レシチンを添加すると発酵dough中の気泡の大きさは小さくなった.一方,内圧は大きくなった.またレシチンの添加により気泡の合一速度が小さくなった.
著者
菅原 桂
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.88-92, 2010-02-01 (Released:2011-08-12)
参考文献数
15

我が国は高齢化社会を迎えて「より善く生きる」ことが社会的な課題となっている.運動器疾患はそれ自体が生命を脅かすことは少ないが,その予防と治療は QOL (Quality of Life) の観点から非常に重要である.膝や肘などの関節に存在し四肢の動きを滑らかにしている関節軟骨は,いったん損傷を受けると自然には治癒しない組織である.そのため,根本的な治療ができず,次第に軟骨が変性して痛みを生じるようになり,日常生活に支障をきたすことも多い.このような軟骨欠損の治療法として,組織工学を応用した自家培養軟骨移植術が登場した.ここでは,軟骨組織の特性と,自家培養軟骨による軟骨欠損の治療およびその産業化への取り組みについて解説する.
著者
岡田 茂
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.93-102, 2012-02-01 (Released:2013-02-01)
参考文献数
30
被引用文献数
2 1

微細藻類は炭酸固定能の高さなどから,バイオ燃料資源として注目を浴びている.中でもBotryococcus brauniiは大量の液状炭化水素を生産・蓄積するため,重油代替としての利用が期待されている.本藻種が生産するトリテルペン系炭化水素の生成機構はスクアレンの生成機構と似ていると予想されていたが,実際には2つの酵素の組み合わせによりつくられるユニークなものであることが明らかになった.その新奇生合成酵素について紹介する.
著者
秋田県立金足農業高等学校・ヤマビルプロジェクト 加藤 愛咲 菊地 里菜
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.849-850, 2012-11-01

本研究は日本農芸化学会2012年度大会(開催地 京都女子大学)での「ジュニア農芸化学会」において発表され,銀賞に選ばれた.地域社会の問題となっているヤマビルの生態を行動学的な観点から研究し,忌避行動に関して分子レベルの仮説を立案してその検証を行った.またその成果を忌避剤の開発という形で社会貢献につなげている.
著者
浜松日体高等学校科学研究部 高橋 徹 村松 拓実 鈴木 那加
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.650-652, 2013-09-01

本研究は,日本農芸化学会2013年度仙台大会において開催された「ジュニア農芸化学会」で発表され,和文誌編集委員会から高い評価を受けたものである.2012年6月19日,本州を横断した台風4号 Guchol (T1204) は,広範囲にわたり植物に塩害をもたらした.本研究は,海岸から15 km離れた地点における塩害の発生メカニズムについて,実態調査から仮説を導き,過去の台風の記録との比較やモデル実験から解明を試みたものである.
著者
八村 敏志
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.814-818, 2014

近年,食品成分が免疫系に作用することが示され,これらを利用した新規機能性食品の開発が進められている.腸管には最大級の免疫系が存在し,食品成分の作用を受けるのはこの腸管免疫系である.腸管においては,(1)経口摂取されたタンパク質抗原に対して免疫応答が抑制され,食物アレルギーの抑制機構とされる「経口免疫寛容」,(2)腸管粘膜における感染防御を担い,腸内共生菌を制御するIgA抗体分泌,そして(3)腸管バリアの防御に働くTh17細胞が誘導される,といった特徴的な免疫応答が誘導されることが知られるが,このような応答は,腸管に存在する独特の性質を有する免疫細胞によって担われることが最近の研究で明らかになってきた.本稿では,これら腸管特有の細胞群について紹介する(図1, 概念図で組織的な配置は考慮されていない).特にIgA抗体産生,および「経口免疫寛容」それぞれに重要な腸管樹状細胞について詳細に解説する.また,IgA抗体産生を増強することを見いだしたCD3<sup>-</sup>IL-2R<sup>+</sup>細胞や最近注目されている非血球系細胞として腸管免疫組織を構築するストローマ細胞についても紹介したい.また,これら腸管免疫細胞は,腸内細菌および食品成分の作用が注目される.腸内には,100兆個とも言われる腸内共生菌が生息しており,これらが免疫系の正常な発達,生体の恒常性に重要であることが明らかになってきている.これら腸内共生菌,さらに,プロバイオティクス,プレバイオティクスをはじめ,種々の食品成分は,これら腸管免疫細胞に少なからず作用すると考えられる.

1 0 0 0 OA 菌類と水界

著者
椿 啓介
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.10, pp.638-646, 1990-10-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
14
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.202-207, 2001-03-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
2 1
著者
三浦 靖
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.322-328, 1996-05-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
19
被引用文献数
1