著者
岩澤 美帆 別府 志海 玉置 えみ 釜野 さおり 金子 隆一 是川 夕 石井 太 余田 翔平 福田 節也 鎌田 健司 新谷 由里子 中村 真理子 西 文彦 工藤 豪 レイモ ジェームズ エカテリーナ ヘルトーグ 永瀬 伸子 加藤 彰彦 茂木 暁 佐藤 龍三郎 森田 理仁 茂木 良平
出版者
国立社会保障・人口問題研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

結婚の形成と解消の変化を理解するために、(1)変化・差異の記述、(2)説明モデルの構築と検証、(3)変化の帰結の把握に取り組んだ。横断調査、縦断調査データの分析のほか、地方自治体に対するヒアリング調査を行った。若い世代ほど結婚が起こりにくく、離婚が起こりやすい背景には近代社会を生きる上で必要な親密性基盤と経済基盤という両要件が揃わない事情が明らかになった。要因には地域の生活圏における男女人口のアンバランスや縁組み制度の衰退、強すぎる関係、男女非対称なシステムと今日の社会経済状況とのミスマッチが指摘できる。一方で都市部や高学歴層におけるカップル形成のアドバンテージの強化も確認された。
著者
白瀬 由美香
出版者
国立社会保障・人口問題研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、イギリスの医療保障制度NHSの変遷について、医療圏と地域医療連携の展開という観点からその特徴について歴史資料等をもとに検証を行った。具体的には、(1)病院と診療所の関係、(2)医療従事者の業務内容の変化、(3)医療と生活支援との連携、(4)医療システムと患者との関係などにまつわる検討をした。患者の医療アクセスや医療機関の機能分化、医療従事者が果たした役割の変容を浮き彫りにすることにより、時代ごとのNHSの特性を多面的に示すことができた。