著者
竹中 暉雄
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.344-352, 2000-09-30 (Released:2007-12-27)

ここに紹介するのは、その存在が確実視されながら未だ確認できていなかった、E・ハウスクネヒト(Emil Hausknecht, 1853~1927)作成の中学校教員の資格と国家試験に関する勅令案である。それは、東京帝国大学の外国人教師であった(1887年~1890年)ハウスクネヒトが品川弥二郎に送った書簡の中で、「江木千之と一緒に作成した勅令案であり、すぐにでも実現して欲しい」と訴えていたものである。彼はドイツにおけると同様に、中学校教員は大学卒業者に対して2度の国家試験を課して選抜し、その地位と経済的待遇とを高める必要性を折に触れ主張していた。しかしこの勅令案では、その一番重要な点において妥協がなされている。それでもすでに存在していた日本の中等学校教員検定制度と比べると、かなり多くの相違点が存在していた。だからこそそれを日本政府に提案する意義があったのである。勅令案には、非妥協の点もあった。重要な点は2点あり、その1点目は、ドイツ流に学術上の検定と実務上の検定とをする2段階検定制を採用することであり、2点目は、予備学として全志願者に教育学・教授学を課すことである。この後者のことは、ヘルバルト主義者としては譲れない点であった。けっきょく勅令案は採用されることなく、ハウスクネヒトは失意のうちに帰国していった。けれどもその後、勅令案に含まれていた事項の多くは、検定制度改革のつど、実現されていった。ハウスクネヒトの主張でついに実現されることがなかったのは、実務の検定と複合科目試験制、上級教員称号制のみであった。しかし、実現されたといっても、それがはたして勅令案の影響によるものであったかどうか、それを肯定あるいは否定する証拠は現在のところまだない。新たな史料の発掘が残された課題である。
著者
竹中 暉雄
出版者
一般社団法人日本教育学会
雑誌
教育學研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.344-352, 2000-09-30

ここに紹介するのは、その存在が確実視されながら未だ確認できていなかった、E・ハウスクネヒト(Emil Hausknecht, 1853〜1927)作成の中学校教員の資格と国家試験に関する勅令案である。それは、東京帝国大学の外国人教師であった(1887年〜1890年)ハウスクネヒトが品川弥二郎に送った書簡の中で、「江木千之と一緒に作成した勅令案であり、すぐにでも実現して欲しい」と訴えていたものである。彼はドイツにおけると同様に、中学校教員は大学卒業者に対して2度の国家試験を課して選抜し、その地位と経済的待遇とを高める必要性を折に触れ主張していた。しかしこの勅令案では、その一番重要な点において妥協がなされている。それでもすでに存在していた日本の中等学校教員検定制度と比べると、かなり多くの相違点が存在していた。だからこそそれを日本政府に提案する意義があったのである。勅令案には、非妥協の点もあった。重要な点は2点あり、その1点目は、ドイツ流に学術上の検定と実務上の検定とをする2段階検定制を採用することであり、2点目は、予備学として全志願者に教育学・教授学を課すことである。この後者のことは、ヘルバルト主義者としては譲れない点であった。けっきょく勅令案は採用されることなく、ハウスクネヒトは失意のうちに帰国していった。けれどもその後、勅令案に含まれていた事項の多くは、検定制度改革のつど、実現されていった。ハウスクネヒトの主張でついに実現されることがなかったのは、実務の検定と複合科目試験制、上級教員称号制のみであった。しかし、実現されたといっても、それがはたして勅令案の影響によるものであったかどうか、それを肯定あるいは否定する証拠は現在のところまだない。新たな史料の発掘が残された課題である。
著者
宮崎 明雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.95, pp.61-66, 2006-06-08
被引用文献数
6

筆者は,電子透かしに関する最近の研究で,電子透かし埋め込み/検出システムの解析を行い,電子透かしシステムのモデルを透かし情報の入出力関係に注目してコンボリューションモデルとして記述した.そして,透かし入り画像に対する画像処理や攻撃によって「透かし情報がどのように歪むのか?」,「透かし情報の検出誤りがなぜ起きるのか?」を明確にし,透かし情報の歪みモデルを与えた.本稿では,この歪みモデルを応用して,ベイズ推定に基づく電子透かしの検出法を提案し,透かし情報の歪みモデルが未知ではあるが,その平均や分散などの統計的性質が既知である場合について電子透かし検出アルゴリズムを導く.

1 0 0 0 OA 新編教授学

著者
湯本武比古 著
出版者
湯本武比古
巻号頁・発行日
1895
著者
ライン 著
出版者
山海堂[ほか]
巻号頁・発行日
1896

1 0 0 0 OA 心理学新論

著者
湯本武比古, 竹内楠三 著
出版者
普及舎
巻号頁・発行日
1899
著者
湯本武比古 著
出版者
湯本武比古
巻号頁・発行日
1916
著者
湯本武比古 述
出版者
開発社
巻号頁・発行日
1902

1 0 0 0 OA 教育学教科書

著者
湯本武比古, 中沢忠太郎 編
出版者
開発社
巻号頁・発行日
1910

1 0 0 0 OA 勅語述義

著者
湯本武比古 著
出版者
湯本武比古
巻号頁・発行日
1913

1 0 0 0 OA 学童百話

著者
湯本武比古 著
出版者
開発社
巻号頁・発行日
1898

1 0 0 0 OA 新編教育学

著者
湯本武比古 著
出版者
普及舎
巻号頁・発行日
1894
著者
湯本武比古 著
出版者
湯本武比古
巻号頁・発行日
1915

1 0 0 0 OA 日本倫理史要

著者
湯本武比古, 石川岩吉 編
出版者
開発社
巻号頁・発行日
1909

1 0 0 0 OA 日本倫理史稿

著者
湯本武比古, 石川岩吉 編
出版者
開発社
巻号頁・発行日
1901
著者
湯本武比古 著
出版者
金港堂
巻号頁・発行日
1894