著者
竹村 響 石田 真子 米澤 朋子
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2022-MUS-134, no.56, pp.1-9, 2022-06-10

音楽要素の一つである和音には「明るい-暗い」,「安定-不安定」などの感覚を催させる効果があるとされる.本研究では,ユーザと一緒に音楽を聴くエージェントの表情やしぐさによる共感的表現により,音楽を聴く楽しみとして他者との音楽感情の共感やそれによる音楽自体への没入などの効果を狙う.具体的には,和音から推定される,明るさと興奮の 2 軸の感情強度に基づき,顔表情が変化するエージェントシステムを実装した.今回はユーザの音楽経験の有無により,エージェントの表情表出強度,エージェントの溜め息表現がもたらすユーザのエージェントに対する共感度や印象,音楽の印象にどのような影響がみられるかを検証した.その結果,音楽経験者の方が非経験者と比較してエージェントの表情に共感しエージェントの喜怒哀楽を知覚する傾向や,溜め息表現により音楽を豊かに感じる傾向があることが確認された.
出版者
東洋文庫
雑誌
東洋文庫年報 = Toyo Bunko nenpō (ISSN:1344476X)
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.142-146, 2022-03-16
著者
中西 さやか
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.79-83, 2014-03-31

幼児期の学び(learning)という課題は、現在世界各国に共通するものとなっている。本稿では、そのような課題に対するドイツの取り組みについて報告・考察する。具体的には、幼児期のBildung理解の一つである自己形成としてのBildung理解に基づく保育を展開している保育施設(ハンブルクおよびノルトライン・ヴェストファーレン州)への訪問の成果を報告する。
著者
グエン トゥ フーン
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日越交流における歴史、社会、文化の諸課題
巻号頁・発行日
pp.177-184, 2015-03-31

日越交流における歴史、社会、文化の諸課題, ハノイ, 2013年11月13日-15日
著者
紙 博文 カミ ヒロフミ Hirofumi Kami
雑誌
経営情報研究 : 摂南大学経営情報学部論集
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.61-77, 2004-02

本稿の目的は、消費税法にかかる益税(現象)を吟味し、益税(現象)を通して消費税法の実質、実態を明らかにすることである。 ""益税""とは何か。本稿で述べたように納税義務者である事業者、とりわけ免税業者等が、我々から預かった消費税額を自分の懐へ入れているという意味での益税は存在しない。むしろ、自分の利益を割って納付する免税業者等の""損税""と大企業サイドに発生する""隠れた益税""(過剰転嫁含む)こそが指摘されなければならない。だが、我々消費者の中小零細事業者に対する""益税感""は根強い。それは、こうした感覚を抱く、消費税法のいくつかの条文、それを助長する環境、および特例措置の存在があるからである。 消費税の役割は、あくまでも所得に関する補完としての役割を担うべきである。しかしながら、わが国では、所得、財産と同様に基幹税としての役割を持たされつつある。それは、税率を引き上げにより容易に税収(1%=約2.5兆円の税収になる)が確保される。すなわち、消費税が微税し易く、依存され易い性格であるためである。そして、こうした消費税率の上昇は、結局は、その人の""所得""に帰着し、消費者にいっそうの不公平感を与え、それが助長されていくのである。
著者
岩鼻 通明
出版者
東北生活文化学会
雑誌
東北生活文化論文集
巻号頁・発行日
no.16, pp.37-58, 1997-03-01