著者
中村 俊一郎
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.367-375, 1972 (Released:2007-07-05)
参考文献数
20
被引用文献数
5 6

1970, 71年の2年にわたり, イチゴの10余品種を採種してその発芽性を調査した.1. どの品種も強い光感性を示し, 暗黒下の発芽は不良であつた. 発芽温度については変温が著しく促進効果を示した. 恒温では25°C付近が適温であつたが, 20°Cから30°Cにわたつて比較的幅広い適温帯があつた.2. 採種後約1年間では休眠性の変化はみられず, 各品種とも強い休眠性を維持した.3. 薬品処理では硝酸カリが最も効果を示し, エスレルおよびジベレリンも相当程度有効であつたが, チオ尿素はわずかな効果しか示さなかつた.4. 低温処理は短期間では効果がなく, 1か月以上の処理が有効で, 3か月間処理すると大きな発芽促進効果を示した.5. 濃硫酸処理を行なつて種皮を腐蝕すると発芽が相当に促進され, イチゴ種子の休眠には種皮が大きな役割をもつていると考えられる.6. 近赤外光は強い発芽抑制作用を示し, 変温を行なつても発芽率は0%であつた. ただし低温処理は近赤外光の抑制作用に相当程度うちかつことができた.7. 種子は乾燥または低温下で良好に貯蔵された.
著者
古家 和彦 北川 信 中村 俊一 鈴村 恵太 聖生 守雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.637, pp.103-114, 1999-12-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
27
被引用文献数
10 8

近年実施された因島大橋や大鳴門橋等の現地調査により, 吊橋ケーブルが腐食していることが発見された. そこで, ケーブル内部の腐食機構を推定するため, 模擬ケーブルおよび実橋ケーブルを用いた腐食環境の調査, 濡れ状態にある亜鉛めっき鋼線の腐食シミュレート試験, 劣化ペースト中の亜鉛めっき鋼線の腐食シミュレート試験を実施した. その結果, ケーブル内の滞留水がケーブル内部を高湿度化し温度変化の大きい表層部では結露による腐食環境を形成すること, 濡れ状態にある亜鉛めっき鋼線は腐食しやすいこと, 劣化した鉛酸カルシウム含有高分子有機鉛ペーストが亜鉛めっき鋼線の腐食を促進する可能性があることを見出した.

1 0 0 0 OA 音楽と音量

著者
中村 俊一
出版者
The Institutew of Noise Control Engineering of Japan
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.5, no.5, pp.261-266, 1981-10-01 (Released:2009-10-06)
参考文献数
15
著者
中村 俊一郎 寺西 武夫 青木 美珠代
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.461-467, 1982 (Released:2007-07-05)
参考文献数
21
被引用文献数
3 8

セルリー種子の発芽促進に対するベンジルアデニン(BA), ジベレリン(GA3又はGA4)及びポリエチレングリコール(PEG)6000溶液処理の効果を調査した. またホウレンソウ種子ではPEG処理の発芽促進効果とともに, 処理後の乾燥貯蔵の可能性を調査した.1. セルリー種子は20°Cを越えると発芽率が低下した. 発芽促進剤としてはBAが有効で, GA4も効果があるが, GA3は無効であった.BAとGA4とを併用すると最も有効であった.2. セルリー種子はPEG処理によって発芽速度が早まり, 又25及び30°Cでの発芽率が上昇した.3. 処理期間は7日間でも大きな効果が見られたが, 14日間処理すれば効果は更に増大した.4. 処理温度は, 種子ロットによって, 15°Cが好適な場合と, 20°Cが好適な場合とがあった.5. PEG処理中に光線を与えることによって, 処理効果が増大した.6. PEG溶液中にBAを加えることによって処理効果が増大した. しかしGA4を加えても効果の増大は見られなかった.7. ホウレンソウ種子もPEG処理によって発芽速度が早まり, 30°Cでは発芽率も増大した.8. ホウレンソウ種子をPEG処理後, 7日ないし14日間貯蔵した時, 発芽率の低下は見られず, 発芽速度の減少も僅少にとどまった.
著者
北川 信 古家 和彦 中村 俊一 鈴村 恵太
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.672, pp.145-154, 2001-03-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
14
被引用文献数
3 5

明石海峡大橋ケーブルの防食方法として, ケーブル内部に乾燥空気を送り込み, 内部水を強制的に排除させる送気乾燥システムを世界で初めて適用した. 本システムの導入に際し, 乾燥空気を送気した小型ケーブル試験体の腐食試験結果を, 送気しなかった試験体と比較することにより, 送気乾燥システムの防食効果を確認した. さらに, ケーブル試験体から除湿された水分を計測することにより, 内部水が除湿されるプロセスを定量的に把握し, 除湿メカニズムを明確にした. また, 湿度および付着塩分が亜鉛メッキ鋼線の腐食におよぼす影響を室内実験により調査し, 送気システムによる亜鉛メッキ鋼線の耐久寿命を推定した. その結果, ケーブル内を相対湿度60%以内に保てば, きわめて長期の耐久性が得られることを見い出した.
著者
中村 俊一郎 寺西 武夫 青木 美珠代
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.461-467, 1982
被引用文献数
3 8

セルリー種子の発芽促進に対するベンジルアデニン(BA), ジベレリン(GA<sub>3</sub>又はGA<sub>4</sub>)及びポリエチレングリコール(PEG)6000溶液処理の効果を調査した. またホウレンソウ種子ではPEG処理の発芽促進効果とともに, 処理後の乾燥貯蔵の可能性を調査した.<br>1. セルリー種子は20°Cを越えると発芽率が低下した. 発芽促進剤としてはBAが有効で, GA<sub>4</sub>も効果があるが, GA<sub>3</sub>は無効であった.BAとGA<sub>4</sub>とを併用すると最も有効であった.<br>2. セルリー種子はPEG処理によって発芽速度が早まり, 又25及び30°Cでの発芽率が上昇した.<br>3. 処理期間は7日間でも大きな効果が見られたが, 14日間処理すれば効果は更に増大した.<br>4. 処理温度は, 種子ロットによって, 15°Cが好適な場合と, 20°Cが好適な場合とがあった.<br>5. PEG処理中に光線を与えることによって, 処理効果が増大した.<br>6. PEG溶液中にBAを加えることによって処理効果が増大した. しかしGA<sub>4</sub>を加えても効果の増大は見られなかった.<br>7. ホウレンソウ種子もPEG処理によって発芽速度が早まり, 30°Cでは発芽率も増大した.<br>8. ホウレンソウ種子をPEG処理後, 7日ないし14日間貯蔵した時, 発芽率の低下は見られず, 発芽速度の減少も僅少にとどまった.
著者
宮西 洋太郎 中村 俊一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.366, pp.15-22, 2007-11-23
被引用文献数
2

近年,Tim O'Reilly氏によって名付けられた「Web2.0」というキーワードが様々な議論を集めている.Web2.0を一時的な流行語であるといった用語自体への様々な批判的意見はあるが,最新のWeb利用形態はWeb2.0と呼称するに相応しい新たな様相となっている.本格的なWeb2.0時代では,情報は双方向に広く伝播するものとされている.すなわち,広範な情報も低コストで入手できるはずである.ところが現実には,先般の参議院選挙結果に見られたように,事後にならないと結果がわからないという事象はまだまだ多い.本考察では,このような現象の対策例として,(1)立法・行政の政策策定のために,民衆の政治的要望を調査する仕組み,(2)製品開発における,製品ニーズ調査の仕組み,の2つを例に,Webによる解決策を考察する.まず,どの程度の標本数のアンケートにより,どの程度の正確さで調査が可能であるかのシミュレーション実験を行った.本稿の中心的内容として,その実験結果を報告する.次に,Web2.0的な双方向型要望調査システムの構想について考察する.
著者
中村 俊一郎 峯村 治実 山口 智久 清水 洋 渡辺 尚 水野 忠則
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.115, pp.123-128, 1995-11-30
被引用文献数
3

ビデオサーバーの性能(同時ビデオ配信数)向上を目指した分散RAID方式ビデオサーバーの提案を行う。本方式は通常ディスク群に対して適用されるRAID技術をサーバー群に対して適用するものであり、ディスクRAID技術と同様に性能及び信頼性の向上を図ることを狙ったものである。これが実現すると普及型の安価なパソコンサーバーを追加していくことにより、ビデオサーバーをスケーラブルに性能向上出来るという非常に大きな利点が得られる。ここではRAIDO型の分散RAID方式ビデオサーバーの試作を行ったので、その方式と評価結果について述べる。In this paper, we present a distributed RAID style video server that addresses the problem of increasing video stream supplying capability in VOD systems. "Distributed RAID Style" means extending the RAID method usually applied to disks to the servers, so as to achieve improvements in performance and reliability. The great advantage of this architecture is that the linear performance improvement can be achieved by adding inexpensive servers. Here we describe the implementation of RAID Style video server that we conducted and its evaluation result.