著者
望月 明義 伊藤 哲也 会田 仁 山本 和治 浅川 潔 太田 信行
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.141-144, 2016-12-22 (Released:2017-06-09)
参考文献数
10

長野県安曇野市の犀川で越冬する水鳥のうち,眼球突出を示した個体が2010年から5年間観察された。環形動物門ヒル綱に属するTheromyzon sp. がコハクチョウの腫大した眼部から採集されたが,血液が充満し,状態不良のため種は同定できなかった。水鳥がねぐらとする池において,ミズドリビル(T. tessulatum)の生息が確認されたことから,水鳥の眼球突出は本種ヒルの寄生によるものと考えられた。
著者
阪田 史郎 山田 曉 飯塚 宏之 伊藤 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.92, no.10, pp.841-846, 2009-10-01
参考文献数
28
被引用文献数
7

アクセスポイント同士をメッシュ状に接続した無線マルチホップネットワークの一形態である,無線LANメッシュネットワークについては,多くの製品の出現とともに,IEEE802.11sにおける標準化が終了し,実用化が進展しつつある.通常のシングルホップの無線LANに比べて広い範囲で利用できるだけでなく,ネットワークの負荷分散,う回路の設定による信頼性向上などが可能となり,今後の普及が期待されている.本稿では,無線LANメッシュネットワークの最新技術について,標準仕様の概要,特徴的な製品の紹介とそれらの位置付けに関する動向を述べ,今後の進展を展望する.
著者
伊藤 哲也
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.133-153, 2015-04-24 (Released:2017-08-03)
参考文献数
64
著者
王 大慶 福井 幸夫 伊藤 哲也 中島 員洋 加藤 四郎 内貴 正治 栗村 敬 若宮 伸隆
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.567-572, 1990-06-15

ハムガニツウ・ダイハー(HD)抗原は, Nーグリコリルノイラミン酸を抗原決定基とする異好抗原であり, ヒト・ニワトリ以外の動物血清に存在することが知られている. 今回, 我々は, 9種の動物血清(牛胎児, 子牛, 馬, 山羊, 猿, 家兎, モルモット, ラット, マウス)を用いて, SDS-PAGE, Western blottingを行い, アビジン・ビオチン・アルカリホスファターゼ法を用いた高感度免疫染色により, HD抗原糖蛋白を検出した. HD抗原は, 血清蛋白中では, 銀染色の感度限界程度の微量蛋白であり, 動物によって, その分子量に多様性が認められた. 又, 牛血清では, 加齢による新しいHD蛋白の出現が, 認められた. これらの動物血清におけるHD抗原糖蛋白は, 糖脂質同様, "血清病"を惹起する可能性のあることが示唆された.
著者
島 正吾 吉田 勉 立川 壮一 加藤 保夫 三木 知子 日高 恵一 谷脇 弘茂 伊藤 哲也
出版者
社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.500-509, 1984 (Released:2009-03-26)
参考文献数
28
被引用文献数
3 3

Platinum and its compounds have characteristics that make them excellent oxygen sensors, and in recent years they have come to be used in large amounts in the manufacture of internal combustion engines. Recently, there have been detected among workers engaged in making platinum oxygen sensors, dermatitis and bronchial asthma which appear to be ascribable to exposure to chloroplatinate. This is a study of their etiology from the viewpoint of industrial hygiene and clinical medicine. The results obtained are as follows:1. Platinum-induced allergic disorders developed in a worker who applies about 50% chloroplatinate to zirconia porcelain. Although the concentration of platinum in the air was 2 μg/m3 or less as determined by ACGIH, the worker was directly exposed to the dried powder of ammonium chloroplatinate with relatively high concentration; while the exposure was intermittent and topical, it resulted in aspiration of the powder.2. Bronchial asthma observed in 2 of 16 workers (12.5%) was reactive in a skin drop test with 1% chloroplatinate, and typical bronchial asthma was induced in an environmental provocation test carried out in a room where platinum sensors are made. Parameters obtained from periphero-hematological and immuno-serological tests were within the normal range.3. The main symptoms revealed by physical examination of workers exposed to chloroplatinate contact dermatitis in 11 (78.6%), pharyngeal irritation in 6 (42.9%), nasal obstruction in 2 (14.3%), frequent sneezing, coughing, and sputum in one each. Diameter of the redness developed in a skin drop test with 1% chloroplatinate administered to 14 workers was 10 mm or more in 7 cases (50%).VC, %VC, FEV 1.0, FEV 1.0%, PF/Ht, V25/Ht and MMF were within the normal range in a pulmonary function test.Although periphero-hematological test results and leukograms were within the nomal range, an immuno-globulin test revealed abnormally high IgE level in one patient.There was also observed an increased IgE level in one anamnesis of bronchial asthma. Immunoglobulin levels other than IgE were approximately within normal range.
著者
飯塚 宏之 江連 裕一郎 伊藤 哲也 長谷川 淳 板谷 聡子 長谷川 晃朗 デイビス ピーター
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.86, pp.49-52, 2005-05-19
参考文献数
9
被引用文献数
1

屋内テストベットにおいて, 無線マルチホップネットワークを構成し, TCP上で動作するFTPと, UDP上で動作するTFTPの2つのファイル転送プロトコルを使用し, 性能比較実験を行った.その結果, FTPを使用した場合, 端末間で激しい無線帯域争奪が行われ, 不安定な経路を持つ端末が安定な経路を持つ端末のファイル転送の終了を待たなければならないという不公平性が発生し, 端末間にスループットの格差が見られた.一方で, TFTPによるファイル転送はFTPより転送速度は遅いが, 無線マルチホップ環境ではFTPに比べて安定したデータ転送レートを維持することができ, 公平であることがわかった.
著者
飯塚 宏之 江連 裕一郎 松本 晃 伊藤 哲也 長谷川 淳 板谷 聡子 長谷川 晃朗 デイビス ピーター
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.405, pp.83-86, 2005-11-10
参考文献数
5
被引用文献数
8

無線通信端末だけで無線マルチホップネットワークを構成した場合と, 無線通信端末をアクセスポイントに収容しアクセスポイント間通信に無線マルチホップネットワークを利用し階層化した場合について, FTPとTFTPのスループットとその時間変動に注目し, 屋内テストベッドにて実験を行った.その結果, 無線通信端末だけで構成する場合には各クライアントでのスループットにばらつきがあること, アクセスポイントで階層化するとそのばらつきが抑制されること, および, アクセスポイント間の経路が不安定になることが確認された.これらの現象とその解析結果, および, 無線マルチホップネットワーク上のアプリケーションに与える影響について報告する.
著者
竹内 芳美 清水 弘幸 出村 健 渡辺 隆弘 伊藤 哲也
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.2063-2068, 1990-11-05
被引用文献数
3 7

The study deals with 5-axis control machining of workpieces with sculptured surface like impellers. The 5-axis control machining allows complex workpieces to be produced efficiently and accurately. Then, it is of importance to avoid the collision between tool and workpiece due to the arbitrariness of tool attitude. The system developed in the study generates the collision-free tool path for workpieces with sculptured surface, based on the CAD/CAM system employing the solid modeling techniques. As a result, the validity of the system is experimentally confirmed.