著者
佐野 満昭
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.223-230, 2007-08-20
参考文献数
29
被引用文献数
1
著者
山本 万里 佐野 満昭 松田 奈帆美 宮瀬 敏男 川本 恵子 鈴木 直子 吉村 昌恭 立花 宏文 袴田 勝弘
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.64-68, 2001-01-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
12
被引用文献数
24 26

本縞では,茶葉中の抗アレルギー作用が期待されるカテキンであるエピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート(EGCG3”Me)含量の品種,摘採期,製造法による変動を検討した.EGCG3”Meは,品種別では,'べにほまれ'およびその後代である'べにふうき','べにふじ'に多く含まれ,二番茶以降に増加することがわかった.また,製造法では,緑茶(不発酵茶),包種茶(軽発酵茶)では大きな差異はなかったが,紅茶(発酵茶)にすると消失した.これらにより,EGCG3”Meを活用するためには,'べにほまれ','べにふうき','べにふじ'の二番茶以降の茶葉を使用し,緑茶もしくは包種茶に製造する必要があることが示唆された.
著者
山崎 勝子 村上 哲生 岡田 直己 寺井 久慈 宮瀬 敏男 佐野 満昭
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.87-95, 2013-02-15 (Released:2013-03-31)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

本研究は,プーアル茶に特有な成分の探索を目的とし検討したもので,三次元蛍光スペクトルの解析をもとに,プーアル茶中に特異的な蛍光をもつ成分が存在することを見出した.この成分は,腐植物質と類似しており,微生物発酵による長期の熟成期間で産生するものと考えられ,カテキンなどのポリフェノールや微生物由来のたんぱく質が含まれる可能性が示唆され,高極性の高分子複合物であることを認めた.茶の熱湯抽出液を用い,この特異的な蛍光領域を測定することで,プーアル茶の品質評価や他の発酵茶との分別に利用できるものと考えられた.
著者
松浦 寿喜 吉川 友佳子 升井 洋至 佐野 満昭
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.124, no.4, pp.217-223, 2004-04-01 (Released:2004-03-27)
参考文献数
25
被引用文献数
17 22

The inhibitory effects on the intestinal digestion and absorption of sugar of health teas that claim beneficial dietary and diabetes-controlling effects were compared in rats using portal cannulae. The measured durations were the times during which the elevation of portal glucose levels resulting from continuous intragastric infusion of sucrose or maltose was suppressed by concentrated teas. The teas investigated included salacia oblonga, mulberry, guava, gymunema, taheebo, yacon, and banaba. The duration of the inhibitory effect on the sucrose load of salacia oblonga, mulberry, and guava were 110 min, 20 min, and 10 min, respectively. In contrast, gymunema, taheebo, yacon, and banaba had no significant effect on the continuous infusion of sucrose. These results suggest that there is considerable difference in the efficacy of commercial health teas in influencing glucose absorption.
著者
芳野 恭士 中村 好志 池谷 拓速 清 友美 井上 亜矢 佐野 満昭 富田 勲
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.104-108_1, 1996-04-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
14
被引用文献数
7 14

加工方法の違う茶葉の熱水抽出物及びその溶媒分画について, う蝕性レンサ球菌 Streptococcus mutans に対する抗菌作用を検討した. 緑茶及び紅茶の熱水抽出物は, S. mutans に対し, ウーロン茶やプーアル茶のそれより強い抗菌作用を示した. 緑茶及び紅茶の酢酸エチル分画とn-ブタノール分画, 更に紅茶の水溶性非透析性分画で, S. mutans に対する強い抗菌作用がみられた. 緑茶の酢酸エチル分画及びn-ブタノール分画にはカテキン類が, 紅茶の同分画にはカテキン類の他にテアフラビン類や没食子酸が検出された. 紅茶の水溶性非透析性分画には, ポリフェノール類とエステル型の没食子酸が検出された.