著者
加藤 紘一 小林 収
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1079, pp.182-184, 2001-02-19

——まず、いわゆる「加藤の乱」で、いったい何を訴えたかったのでしょうか。途中で党内の戦術論ばかりに注目が移ってしまった気がしますが。 加藤氏(以下敬称略) 私が当時言ったことは極めてシンプルなことです。いわゆる「永田町政治」をもう少し国民に近づけないといけないと思ったんです。
著者
齋藤 克憲 橋田 秀明 岩代 望 大原 正範 石坂 昌則 近藤 哲 加藤 紘之
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.1829-1833, 2004 (Released:2011-06-08)
参考文献数
24

今回我々はIIc型早期胃癌と診断され, 病理組織所見にて直下にアニサキスによる好酸球性肉芽腫を認めた1例を経験したので報告する. 症例は77歳の男性. 20年来の胃潰瘍の診断にてH2-blocker, 消化性潰瘍治療薬を内服していた. 平成14年9月, 定期検診目的の胃内視鏡検査にて胃体下部大彎側にIIc+III型病変を指摘, 組織生検にてgroup Vと診断され, 深達度がsm以上の可能性があるとして外科紹介, 幽門側胃切除術を施行した. 腫瘍は0.8×0.8cmのIIc型乳頭腺癌で深達度sm1, またそのほぼ直下の固有筋層内に好酸球性肉芽腫を認め, この中心部にアニサキス虫体を認めた. 連続切片からアニサキスはIIc部分から刺入したと思われた. アニサキスが癌や潰瘍など粘膜の脆弱部から胃壁内に進入する可能性はすでに指摘されているが, 本症例のごとく慢性化した場合, 虫体が鏡視下に視認出来ないため好酸球肉芽腫を癌の一部と誤認する可能性があり, 診断上注意が必要である.
著者
加藤 紘一 井上 裕
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1309, pp.128-131, 2005-09-26

問 今回の総選挙は自由民主党が絶対安定多数(269議席)を大きく上回る296議席を確保しました。公明党と合わせれば与党で327議席と、総定数の3分の2を超える圧勝に終わりました。 答 あまりの勝利でみんな落ち着かない。国民も驚いている。ただ、今週末の日曜日(総選挙1週間後の9月18日)に、もう1回選挙やったら自民が大敗するかもしれないですね。
著者
平口 悦郎 三宅 毅 須永 道明 新里 順勝 小沢 達吉 加藤 紘之 田辺 達三
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.209-214, 1992-01-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
13

消化管の手術後,縫合不全により形成された瘻孔が難治化し,その対策に苦慮することがある.当科ではフィブリン糊注入による瘻孔閉鎖を試み,良好な結果を得たので報告する.昭和63年5月から平成元年10月までの期間に321例の消化管手術を施行し,術後縫合不全,瘻孔の形成を認めた27例中12例を対象とした.年齢は28歳から80歳,性別は男性6例,女性6例で,胃全摘術後5例,膵頭十二指腸切除術後3例,直腸切断術後3例,ほか1例であった.それぞれ2週間から5カ月,平均8週間の保存的治療を行い,瘻孔の縮小は認めたものの治癒には至らず,フィブリン糊注入を施行した結果, 9例で瘻孔閉鎖,治癒した.本法によれば浸出液が持続的かつ多量にあるもの,感染の急性期にあるもの,瘻孔部に腫瘍が浸潤しているものなどを除いた多くの症例で,手術的治療をすることなく,短期間で瘻孔を治癒させることが可能であり,きわめて有効な治療法である.
著者
加藤 紘
出版者
日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科学会雑誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.22, no.12, pp.1317-1326, 1970-12

二重抗体法によりHCGの Radioimmunoassay を行つたが, その感度は10mIU/m1以上であつた.また Assay に対するHGH, HTSH, ACTH及び Prolactin の影響は軽微であり, 他の非特異的反応も殆んど認められなかつた.この Radioimmunoassay を妊婦及び絨毛性疾患患者のHCG測定に応用し次の結果を得た.1)妊婦血中及び尿中のHCG量は9~12週目にpeakを示した後速やかに減少し, 21週目より40週目にかけて再び漸増した.また羊水中のHCG量は, 妊娠前期において高値を示す例が多かつた.2)分娩時母体血, 臍帯静脈血及び羊水中のHCG量を測定し, 母体血と臍帯静脈血のHCG量に相関関係を認めた(γ=0.80).また新生児血中のHCGは生後16時間目で半減した.これらの成績より臍帯静脈血中のHCGは母体または胎盤由来のものと思われる.3)切迫流産患者の血中HCG量に対する尿中HCG量の割合は0.44±0.01となり, 正常妊婦の値0.80±0.12より低値であった.4)絨毛性疾患患者の血中HCG量を測定し, Follow up に利用した.経過良好な例では, 絨毛上皮腫では子宮単純全摘出術後4週間目に, また胞状奇胎では子宮内容除去術後3週間目に正常 Gonadotropin level に下降した.
著者
高薄 敏史 菱山 豊平 平 康二 中村 豊 竹内 幹也 近藤 哲 加藤 紘之
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.254-258, 2001-01-25 (Released:2009-08-24)
参考文献数
12

杙創(刺杭創, Impalement injury)は刺創の要素に加えて鈍的外傷の要素をもつ穿通性挫創とも言うべき特異な開放性損傷である.われわれは最近15年間に杙創8例を経験したので治療法の選択を中心に報告する.患者は全例男性で年齢は12~57歳(平均38.9歳)であった.刺入経路,損傷臓器の有無を確認するために腹部X線検査, CT検査および刺入路造影を行った.治療法としては刺入路を十分検索し,デブリードマン,ドレナージを行い,臓器損傷を合併した場合はそれらを修復し,必要に応じて人工肛門,膀胱瘻を造設した.その結果, 1例に術後の肺塞栓を認めたが, 8例全例を救命しえた.杙創における治療方針はまず刺入路を明かにしたうえで,損傷臓器を的確に把握し,それに対する処置を的確に行うことで救命率を高め得る.
著者
縄田 修吾 加藤 紘 中村 和行
出版者
Japanese Electrophoresis Society
雑誌
生物物理化学 (ISSN:00319082)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.257-263, 1998-12-15 (Released:2009-03-31)
参考文献数
10
被引用文献数
1

Recently, tumor markers, which have been developed for the diagnosis and evaluation for cancer, are regarded as new key tools to study the malignant behavior of cancer, and therefore, much attension has been focused on their biological functions. Squamous cell carcinoma (SCC) antigen is a tumor marker of SCC arising in various sites. We have investigated the biological function and heterogeneity of this tumor marker by electrophoretic methods. In this paper, we report that SCC antigen belongs to the inhibitory type of serine protease inhibitor family, indicating that SCC antigen may affect malignant behavior such as tumor invasion. We also describe the different pattern of SCC antigen by two-dimensional electrophoresis in normal and cancer tissues, and indicate that the heterogeneity of SCC antigen results mainly from the presence of two homologous genes, SCCA 1 and SCCA 2 gene.
著者
富山 光広 加藤 紘之 大野 耕一 奥芝 知郎 佐藤 正文 田辺 達三
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.25, no.9, pp.2291-2300, 1992-09-01
被引用文献数
7

動脈-門脈シャント術の併用が,肝動脈遮断によって生ずる肝不全を回避しうるか否かを実験的に検討した.雑種成犬を用い,肝への動脈性血行をすべて結紮する肝動脈遮断群(n=5)と,切離した肝動脈を門脈に直接吻合する動脈-門脈シャント群(n=5)の2群を作成し,肝血行動態,肝酸素需給動態および肝生化学的変化について検討を加えた.その結果,肝動脈遮断群では6時間後に総肝血流量は55%,肝酸素供給量は43%に減少し,門脈血管抵抗は250%にまで上昇した.これに対しシャント群では,それぞれ120%,108%,70%と肝動脈遮断下にもかかわらず術前の状態を良く維持していた.総胆汁酸濃度,GOT.GPTは,シャント群で低値を示した.また動脈血中ケトン体分画比はシャント群の方が高かった.以上の結果から動脈-門脈シャント手術は肝動脈遮断後の肝血流量と酸素供給量を維持し,肝不全予防に有用であると考えられた.
著者
加藤 紘捷
出版者
日本大学
雑誌
法学紀要 (ISSN:02870665)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.153-187, 2012-03-01
著者
吉田 秀明 高田 智明 塚田 守雄 加藤 紘之
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.408-412, 2002-04-01
被引用文献数
9

症例は54歳の男性.数年前から胃潰瘍と診断されていたが放置していた.2000年10月24日突然出現した腹部激痛を主訴に当院を受診した.左下腹部に強い圧痛を伴う腫瘤を触知し,超音波検査では内部に高輝度エコーを有する低吸収性腫瘤が描出された.腹部X線CTでは,胃角小彎側前壁の肥厚とそれに接した,内部にfat densityの層状構造を伴うlow density massを認めた.また,少量の腹水を認め,胃潰瘍穿孔,膿瘍形成と診断し,緊急開腹術を施行した.術中所見で大網の右側自由縁が捻転・飜転し壊死に陥り胃角前壁に炎症性に癒着したものと判明した.壊死部大網と癒着していた胃壁の一部を切除した.特発性大網捻転症は,圧痛点が最初から限局している,消化器症状に乏しい,痛みに比べ発熱と白血球数増加の程度が軽いという特徴があり,腹部X線CT検査で術前確定診断が可能な急性腹症の一疾患である.
著者
中村 幸雄 宮川 勇生 石丸 忠之 加藤 紘 木下 勝之 黒島 淳子 小辻 文和 玉舎 輝彦 中村 幸雄 楢原 久司 野田 洋一
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.755-761, 1999-08-01
参考文献数
10
被引用文献数
18

18歳以下の続発無月経症例を対象としてアンケート調査を行い, 依頼した90施設のうち53施設(回収率59%)より288例(有効症例280例)の回答を得た. 無月経に至った誘因としては, 減食による体重減少が44%を占めた. 第1度無月経の誘因は, 不明が最も多く, 減食がこれに次いだ. 第2度無月経の誘因は, 減食が最も多く, 61%を占めた. 減食が誘因の第2度無月経では同誘因の第1度無月経に比較して初診時までの体重減少が有意に著しかった(p<0.02). 第2度無月経では第1度無月経に比較してBMIが有意に低かった(p<0.001). 第2度無月経のBMIのcut off値は18.1であった. 第2度無月経では第1度無月経に比較して有意に無月経の期間が長かった(p<0.001). 第2度無月経では第1度無月経に比較して有意にE_2が低値であった(p<0.0001). 第2度無月経のE_2のcut off値は28.2pg/mlであった. 治療法は, 主としてクロミフェン又はカウフマン療法が行われ, hMG-hCG療法はほとんど行われていなかった. 第2度無月経では約9割にカウフマン療法が施行されていた. 治療により, 基礎体温において第1度無月経の61%に二相性が確認されたが, 第2度無月経では二相性が確認されたのは33%に留まった. 思春期の続発無月経は, その後の妊孕性や骨粗鬆症の発生にも重大な影響を与えることから, 今後, prospectiveな検討をもとにした有効な治療法の確立が必要であるとともに, 減食を中心とした誘因がいかにして除去できるかが重要であると考えられた.