著者
吉川 信幸 井上 忠男 Converse Richard H.
出版者
日本植物病理學會
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.437-444, 1986
被引用文献数
12

イチゴから分離されたラブドウイルス様粒子の3分離株(RとH, S)について,検定植物(<i>Fragaria vesca</i> UC-4, UC-5, UC-6と<i>F. virginiana</i> UC-10, UC-11, UC12)での病徴を調べたところ, R分離株は典型的なイチゴクリンクルウイルス(SCrV), HとS分離株はstrawberry latent C virus (SLCV)と考えられた。これら3分離株の感染葉とオレゴン州立大学保存のSLCV (SLCV-O分離株)感染葉の超薄切片を電顕により比較観察すると,いずれの分離株からもほぼ同じ大きさのラブドウイルス様粒子とviroplasmが検出されたが, R分離株ではウイルス様粒子とviroplasmが主に細胞質で観察されたのに対し, HとS, SLCV-O分離株では成熟粒子は主に核膜間隙に集積し,未成熟粒子とviroplasmは核内に存在していた。以上のことから,イチゴには2種類のラブドウイルス,すなわち細胞質関連型のSCrVと核関連型のSLCVが存在することが明らかになった。
著者
栗田 浩樹 大井川 秀聡 竹田 理々子 中島 弘之 吉川 信一郎 大塚 宗廣 岡田 大輔 鈴木 海馬 佐藤 大樹 柳川 太郎
出版者
The Japanese Congress of Neurological Surgeons
雑誌
脳神経外科ジャーナル = Japanese journal of neurosurgery (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.11, pp.842-847, 2012-11-20
参考文献数
15
被引用文献数
1

Orbitozygomatic approachはpterional approachの応用で, より外側下方から頭蓋内高位を見上げる手法である. 本稿では, われわれが施行している基本手技 (1-piece method) について解説し, 脳血管外科領域における本法の臨床応用について検討したので報告する. 過去2年間に施行された脳血管外科手術290例 (脳動脈瘤直達術251, 脳動静脈奇形 [AVM] 摘出術39) のうち, 本法が適応されたのは7例 (2.4%) であった. 内訳はcoil塞栓術が困難と判断されたBA-tip AN 4例, 高位BA-SCA AN 2例と, 大型の左medial temporal AVM症例であり, 術後は全例で病変の消失が確認され, morbidityは1例にとどまった. Intravascular treatmentが普及した現在, 脳血管領域では使用頻度こそ少ないが, 広いsurgical corridorが得られる本法は, 高難易度病変に対して必要不可欠なapproachである.
著者
佐橋 憲生 中村 仁 吉川 信幸 窪野 高徳 庄司 次男 高橋 壮
出版者
日本植物病理学会
雑誌
日本植物病理學會報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.481-484, 1995-10-25
被引用文献数
1

キリてんぐ巣病の実用的な診断法を開発するために, 感染樹体内におけるファイトプラズマの分布と季節的消長をPCR法を用いて調査した。ファイトプラズマは花芽の奇形を呈した枝の樹皮において, 5〜6月から10月まで効率よく検出されたが, 枝の違いにより季節的消長が認められた。奇形花芽が現れない枝の組織からの検出頻度はきわめて低く, 10月になってはじめて高率に検出された。すなわち, ファイトプラズマは同一感染樹体内でも枝と枝の間でその検出頻度が異なり, 不均一に分布していることが明らかとなった。これらの結果から, 正確な診断を行うためには1被験樹あたり少なくとも数本の枝を選んで試料を採取する必要があること, 試料採取時期として秋が適していることが明らかとなった。
著者
吉川信雄著
出版者
金光教福岡高官協会
巻号頁・発行日
2008
著者
栗田 浩樹 大井川 秀聡 竹田 理々子 中島 弘之 吉川 信一郎 大塚 宗廣 岡田 大輔 鈴木 海馬 佐藤 大樹 柳川 太郎
出版者
一般社団法人日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.11, pp.842-847, 2012 (Released:2012-11-22)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

Orbitozygomatic approachはpterional approachの応用で, より外側下方から頭蓋内高位を見上げる手法である. 本稿では, われわれが施行している基本手技 (1-piece method) について解説し, 脳血管外科領域における本法の臨床応用について検討したので報告する. 過去2年間に施行された脳血管外科手術290例 (脳動脈瘤直達術251, 脳動静脈奇形 [AVM] 摘出術39) のうち, 本法が適応されたのは7例 (2.4%) であった. 内訳はcoil塞栓術が困難と判断されたBA-tip AN 4例, 高位BA-SCA AN 2例と, 大型の左medial temporal AVM症例であり, 術後は全例で病変の消失が確認され, morbidityは1例にとどまった. Intravascular treatmentが普及した現在, 脳血管領域では使用頻度こそ少ないが, 広いsurgical corridorが得られる本法は, 高難易度病変に対して必要不可欠なapproachである.
著者
吉田 純 吉田 昌平 相馬 寛人 吉川 信人 橋尾 彩花 青島 早希 谷口 里奈 菅 寛之 毛利 尚史 辻原 隆是
出版者
Japanese Society for Joint Diseases
雑誌
日本関節病学会誌 (ISSN:18832873)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.1-5, 2014 (Released:2015-06-10)
参考文献数
18

Objective: We examined the relationship between isokinetic knee extensor strength and lower limb skeletal muscle mass measured by the impedance method. The objective of this study was to clarify the characteristics of knee extensor strength in patients with osteoarthritis of the knee.Methods: The osteoarthritis (OA) group was composed of thirty-six lower limbs of twenty females with OA of the knee, and the control group was composed of fifty lower limbs of twenty five healthy females, respectively. The mean age of the OA group was 68.1±4.9 years and that of the control group was 70.3±3.6 years, respectively. We measured lower limb skeletal muscle mass by the eight electrode body impedance analysis (BIA) method. In addition, we measured the peak torque of the knee extensor muscle strength in 60 deg/sec. Investigations were also carried on primary lower limb skeletal muscle mass and knee extensor strength obtained from the control group. We then predicted the knee extension strength of the OA group, which was obtained using a formula.Results: Lower limb skeletal muscle mass for the OA group was 6.2±0.6 kg, and for the control group was 6.3±0.5 kg (n.s.), respectively. Knee extensor torque for the OA group was 60.0±16.1 Nm, and for the control group was 77.7±13.7 Nm (p < 0.01), respectively. The primary regression equation in the control group was y = 11.016x + 8.63 (r = 0.428). Predictive value of knee extensor strength of the OA group obtained from the regression equation was 77.4±6.7 Nm.Conclusion: The ratio of muscle output for skeletal muscle mass decreases in the patients with OA. Therefore, we think instead of simply increasing the muscle mass in the rehabilitation of patients with OA, it is necessary to continue to improve the ratio of muscle to muscle mass output.
著者
粕谷 大智 沢田 哲治 磯部 秀之 赤尾 清剛 吉川 信 高田 久実子 山口 智 小俣 浩 山本 一彦
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.193-202, 2005 (Released:2010-04-30)
参考文献数
8
被引用文献数
2

(はじめに) 我々は関節リウマチに対する鍼灸治療の有効性と有用性および安全性を、外来にて薬物療法を行っている群を対照とした多施設ランダム化比較試験により検討した。(方法) 鍼灸臨床研究において重要な endpoint (評価項目) は、1. ACRコアセット (アメリカリウマチ学会提唱の活動性指標) による改善基準と、2. RAのQOL評価法であるAIMS-2日本語版を用い、介入 (治療法) については、関節リウマチの病期別に患者の活動性や機能障害を考慮しながら局所と全身の治療を行えるように病期別治療法チャートを作成し、患者の病態に応じて統一した治療法にした。(結果)1. 症例の収集についてはA群 (薬物療法群) 80例 (女性80例、男性2例、うち2例脱落)、B群 (鍼灸治療併用群) 90例 (女性90例、男性6例、うち6例脱落) の計170例が解析の対象となった。2. ACRコアセット改善基準を満たしている症例 (改善例) は、A群80例中8例、B群90例中20例で、2×2カイ二乗検定よりP=0.04で両群間において有意差を認め、鍼灸併用群の方が有意に改善を示した。3. AIMS-2質問紙によるQ0L変化: 12ケ月時点で両群間でP=0.001と有意差を認め、鍼灸併用群の方が有意に改善を認めた。4. AIMS-2質問紙の各項目の変化: 両群間で有意に鍼灸併用群に改善を認めた項目は歩行能、手指機能、家事、社交、痛み、気分、自覚改善度であった。(結語) 今回、多施設ランダム化比較試験において鍼灸併用群で上述の項目において有意に改善を認めたことは、従来の治療に鍼灸治療を併用することで身体機能低下を予防し、血行改善や精神的安定も得られ、関節リウマチ患者のQOL向上に寄与することが示唆された。
著者
鄂 剛 吉川 信一 金丸 文一 田中 功
出版者
一般社団法人 粉体粉末冶金協会
雑誌
粉体および粉末冶金 (ISSN:05328799)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.215-218, 1991

High pressure synthesis was performed on 123 and 124 phases in Y-Ba-Cu-O system under a pressure of 3GPa at 950&deg;C. Lattice parameters and superconducting properties changed with an annealing duration under pressure in 123 phase with oxygen content X=7. The 123 product obtained from raw materials with X=8.5 had a tetragonal lattice with a=c/3=3.87A. Its real oxygen content could be estimated to be 7.3 from the lattice parameter, Raman spectroscopy, and also Rietveld analysis. The product seemed to be semiconductor containing a small amount of superconductor. 124 phase was obtained by a reaction at 950&deg;C with its successive annealing at 700&deg;C under 3GPa adjusting oxygen content of raw material to the exact composition of the product.
著者
和田 孝明 吉田 昌平 吉川 信人 豊島 康直 秋本 剛 杉之下 武彦
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48101699-48101699, 2013

【はじめに、目的】 従来の自転車エルゴメーターを用いた体力テストで求められる最大無酸素パワー(MAnP)はペダル負荷が重く、低回転数で得られるパワーのみの評価であった。それに加えて吉田らは、ペダル負荷が軽く、高回転で得られるピーク回転数を評価することで動作の特異性を予測することが可能なPrediction of Instantaneous power and Agility performances used by pedaling test(PIA pedaling test)を考案した。 本研究では、大学生男子サッカー選手と高校生男子サッカー選手においてPIA pedaling testを実施し、それぞれの世代のパフォーマンスの特異性について検討することを目的とした。【方法】 大学生男子サッカー部(関西1部リーグ)53名(年齢19.4±1.1歳、身長173.5±7.2cm、体重167.6±17.4cm、体重62.4±8.7kg)と高校生男子サッカー部(京都府ベスト4)40名(年齢16.2±0.7歳、身長167.6±17.4cm、体重62.4±8.7kg)を対象とした。 自転車エルゴメーターにおけるパワー発揮能力の評価はcombi社製PowerMaxVIIを使用し、十分なウォーミングアップの後に体重の5、7.5、10%の各負荷でそれぞれ10秒間の全力ペダリングを実施し、中村らの方法にて最大無酸素パワー(MAnP)を求めた。セット間の休息は2分とした。パワー発揮能力の指標はMAnPにおける体重当たりの仕事量(HP)と、5%負荷におけるピーク回転数(HF)とした。大学生と高校生のパワー発揮能力について検討した。統計処理には大学生と高校生のHPとHFのそれぞれの比較に対応のないt検定を用い、有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】 今回の研究において対象者に研究内容を十分に説明し同意を得た。【結果】 大学生はHPが13.4±1.3watts/kgであり、HFは187.6±10.1rpmであった。高校生はHPが13.7±1.6watts/kgであり、HFは178.8±12.5rpmであった。大学生と高校生のHPに有意差はないが(p=0.34)、HFでは大学生が高校生より有意に高かった(p<0.01)。【考察】 PIA pedaling testで評価されるHPは、股関節伸展筋力を中心とした脚伸展筋力を主動作筋とし、実際の動作における垂直跳びと相関を認めた(吉田ら、2007)。また、HFは股関節屈曲筋力を中心とした脚屈曲筋力を主動作筋とし、実際の動作におけるアジリティーと相関を認めた(吉田ら、2009)。したがって、同じ自転車エルゴメーターにおける全力ペダリングであっても、負荷の違いによりその主動作筋は変化し、評価の対象となる筋やパフォーマンスは異なる。このことからPIA pedaling testは、狭義の体力要素の中でも瞬発力やアジリティーといった動作の特異性を客観的に評価が可能になると考える。 本研究の結果は、大学生と高校生を比較し瞬発力に有意差は認められなかったが、アジリティー能力において大学生が有意に高値を示していた。Hiroseら(2010)は、成長段階であるユース年代のフィールドテストにおいて20mや40mスプリントのような単純課題のパフォーマンステストでは成長に伴う順位変動が低く、シャトルランのような複雑な課題によるフィールドテストでは、成長に伴う順位変動が大きいことを報告している。つまり、瞬発力の要素が大きくなる20mや40mスプリントでは、そのスピードがタレント的素因に影響していると考えられるが、アジリティーの要素が大きくなるシャトルランのような複雑な動作では、成長過程によるトレーニングやそれに伴う環境的な要因に左右されることが考えられる。したがって、ユース年代のトレーニングではアジリティーに対するトレーニングを積極的に行わせることや、その主動作筋と考えられる脚屈曲筋力に対するアプローチを行うことが、パフォーマンスの向上の一要因となると考えた。【理学療法学研究としての意義】 今回の我々の結果から大学生、高校生サッカー選手の基本的体力要素である瞬発力とアジリティーについてその特徴が明確となった。また成長段階であるユース年代の選手ではアジリティーを向上させるトレーニングを導入することで、パフォーマンス向上に寄与できると考える。
著者
來村 徳信 吉川 信治 笹島 宗彦 池田 満 小澤 健二 溝口 理一郎
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.132-143, 1997-01-01
被引用文献数
5

This research is concerned with causal understanding and qualitative reasoning of behavior of physical systems, which are crucial issues of model-based problem solving. In this paper, we describe a domain ontology of fluid systems and an ontology of time for generating causal ordering in terms of components. Our ontology design has been done according to the following three criteria : cognitive causal explanations in terms of components, reusability of components and disambiguation of reasoning results. We discuss in-depth requirements for domain ontologies and propose a causal specification scheme to represent component's local causal properties and an ontology of time to enable intuitive causal ordering of complex behavior originated in the combination of components. We identify causality of fluid systems following the requirements and describe reusable models of crucial components of plants and general properties of fluid and heat for deriving global knowledge. A method of qualitative reasoning and causal ordering is discussed together with its capability and mechanism. The ontologies have been successfully applied to nuclear power plant modeling and its qualitative simulation. Reasoning results matched those obtained by domain experts.
著者
吉川 信幸 伊藤 伝 八重樫 元
出版者
岩手大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

従来病原が未定であったオウトウ芽枯病、リンゴ輪状さび果病、リンゴ奇形果病、およびリンゴえそモザイク病の病原ウイルスの解析に、次世代シークエンサーによるバイローム解析を応用し、オウトウ芽枯病からはオウトウBウイルス(ChVB)、リンゴえそモザイク病からはリンゴえそモザイクウイルス(ApNMV)の2種の新ウイルスを発見するとともに、リンゴ輪状さび果病の病原は、リンゴクロロティックリーフスポットウイルスの一系統であることを明らかにした。