著者
坪井 寿子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第15回大会
巻号頁・発行日
pp.119, 2017 (Released:2017-10-16)

お菓子の自伝的記憶について懐かしさや食育などの社会文化的側面に関する検討(坪井 2016)を踏まえ、幼児期及び児童期に経験したお菓子に関する最も印象に残るエピソードの想起について調べた。幼児期については大学生133名を対象とした結果、家族と一緒に食べたエピソードが比較的多く見られた。また、エピソードの各評定値の平均値は、鮮明度は4.0、重要度は3.9、頻度は3.5、当時の気持ちは4.9、現在の気持ちは4.7であった。一方、児童期についても大学生126名を対象に同様に調べた。その結果、友達と一緒に食べたエピソードが比較的多く見られた。同じく、エピソードの各評定値の平均値は、鮮明度は4.2、重要度は3.6、頻度は2.8、当時の気持ちは4.9、現在の気持ちは4.8であった。更に、お菓子の種類やエピソード時の感情状態なども検討し、お菓子の自伝的記憶に意義に関して幼児期と児童期との比較検討を行った。
著者
坂元 昴 大西 文行 大橋 功 小田桐 忍 カレイラ松崎 順子 岸本 肇 光野 公司郎 近藤 俊明 末藤 美津子 出口 保行 藤後 悦子 馬場 伊美子 伴 浩美 福崎 淳子 益井 洋子 坂元 章 堀田 博史 松田 稔樹 磯 友輝子 岩崎 智史 高田 隆 高梨 珪子 坪井 寿子 鈴木 光男 田中 真奈美 竹内 貞一 山村 雅宏 齋藤 長行
出版者
東京未来大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、21世紀に生き、開拓する21世紀型能力を中核に、幼児・児童における未来型能力、幼児・児童における未来型能力の育成、未来型能力を指導できる指導者の育成の3段階にわたる研究を、既存研究の検討整理、独自の調査、研究を踏まえて、社会貢献する成果としてまとめた。初年度から2年度にかけて21世紀型の幼児像を様々な能力領域で明らかにし、2年度から3年度にかけて、各領域で、これらの能力を育成するシステムを設計試行評価し、さらに、能力育成を指導する指導者の教育システムを検討、整理、設計、試行実施した。
著者
坪井 寿子
出版者
学校法人 三幸学園 東京未来大学
雑誌
東京未来大学研究紀要 (ISSN:18825273)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.83-91, 2015

<p> 本研究では、いわゆる懐かしいお菓子の代表的なものとされる「ねるねるねるね」及び「うまい棒」に関する自伝的記憶について検討した。研究1 では、「ねるねるねるね」及び「うまい棒」に関するエピソード内容について具体的検討を行った。研究2 では、「ねるねるねるね」及び「うまい棒」に関する味覚形容語から研究1 の自伝的記憶における感覚モダリティの部分についての補足的検討を行った。</p>
著者
大橋 恵 坪井 寿子 藤後 悦子 伊藤 恵子 山極 和佳 府川 昭世
出版者
学校法人 三幸学園 東京未来大学
雑誌
東京未来大学研究紀要 (ISSN:18825273)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.65-75, 2011-03-18 (Released:2019-01-18)
参考文献数
15

本稿では,小学校や教師と,心理学部の教員や学生とを大学が連携,活用し,コンサルテーションを行った実践例を報告する。具体的には,小学校生活において主に社会性のつまずきを抱えている小学校2,3年男児4名を対象に,小集団によるソーシャルスキル・トレーニング(SST)を実施し,その効果を検討した。その特徴として,日常子どもたちが生活している小学校内で行ったこと,子どもたちの様子に応じて内容を適宜変更したこと,プログラム内での行動の変化だけではなく内面的側面や教室での様子の評定など多面的に効果測定を行ったことなどが挙げられる。その結果,SST活動中の行動には,ルール違反や不適切な発声や身体の動きにおいてSST実施前後で改善がみられた。一方,教室内の行動においては,その効果の般化は示されなかった。