著者
奥瀬 喜之
出版者
専修大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

今年度は、価格の提示方法に関する研究の成果に関して、INFORMS Annual Meeting 2017(Houston TX, USA)において、前年度までに行った実証分析の成果報告を行った。また、阿部周造横浜国立大学名誉教授と共同で研究を続けていた、消費者の選択行動における比較の方向性に関する研究論文がBehaviormetrika(日本行動計量学会学会誌)に掲載された。また関連して行ったアイトラッキングデータを用いた消費者の選択行動に関する共同研究について、日本消費者行動研究学会第54回消費者行動研究コンファレンス(慶応義塾大学) にて報告を行った。当初予定していた追加的な実証研究を実施できなかったため、平成30年度に実施し、成果を学会にて報告する予定である。
著者
奥瀬 喜之
出版者
専修大学商学研究所
雑誌
専修ビジネス・レビュー = Senshu Business Review (ISSN:18808174)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.27-34, 2010-03-31

Tellis (1986) に示されている、地理的プライシング、第二市場プライシングといった差別的な価格戦略を実践するためには、消費者の価格反応の異質性を把握する必要がある。本稿では、セグメントによって異なる消費者価格反応を検出することを目的として、3つの価格反応変数によるマーケット・セグメンテーションを試みた。分析データとしてスーパーマーケットにおける購買履歴データが用いられ、分析手法としては潜在クラス分析が用いられた。
著者
奥瀬 喜之
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.16-25, 2020-12-20 (Released:2021-01-14)
参考文献数
18

ビジネスにおけるデジタル化の波は,マーケティング・ミックスの一つとしてのプライシングにも少なからぬ影響を与えている.本稿では,デジタル化時代のプライシングの2つの流れとしてのダイナミック・プライシングとサブスクリプション・モデルについて取り上げ,事例を踏まえて,それらの新しいプライシングが成立するための条件と,残された課題について考察していく.